2009年2月18日
市川団十郎様
こちらこそ楽しい時間を持てましたことお礼申し上げます。
現在、長期滞在に向けて最後の訓練を行っており、大変充実した毎日を送っております。
1992年に「きぼう」日本実験棟の組み立て運用要員として宇宙飛行士に採用されましたので、いよいよそれに貢献できるときがきたと実感しています。
この間、「きぼう」日本実験棟の開発にいろいろな形で携わらせていただきました。今回の長期滞在で、開発に参加したものを実際に宇宙で操作することができることに大きな喜びを感じていますし、任務の重大さに身が引き締まる思いがします。
市川様からいただきました扇子を無重力状態の宇宙ステーションの中で、三次元を有効に活用して上下左右どちらにも体を動かし、扇子をどのように扱えば所作がきれいかなど想像するだけでも楽しいことです。
実際に扇子が無重力下でどう舞うかは宇宙でのお楽しみとして実現できることを願っています。
体調を万全にこのミッションを成功に導きたいと思っています。
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国際宇宙ステーション(ISS)で日本人初の長期宇宙滞在に入るのを前に、打ち上げ前の最後の訓練に忙しい若田光一さんから、対談者たちへの「返信」が届いた。
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■往信■ 歌舞伎役者の市川団十郎さんは、歌舞伎や日本舞踊で用いられる舞扇を若田さんに贈り、「宇宙でも心の余裕を」と呼びかけた。(本文はこちら)
★若田さん→松井孝典さんへのメッセージはこちら ★若田さん→小林麻央さんへのメッセージはこちら ★若田さん→松本零士さんへのメッセージはこちら
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