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宇宙飛行士 若田光一との対話ブログ 平野レミさんとの対話

きっと恋しくなる家庭の食卓

2009年2月20日

Jsc2009e028074_l 平野レミ様

 こちらこそはじめまして宇宙飛行士の若田光一です。

 平野レミさんは食材をうまく活用され、しかも簡単で効率よくおいしいお料理をお作りになる方だと聞いております。

 平野さんのメールにありましたように食事というのはどのような環境においても人間にとって命をつなぐ大変重要なものであり、幸福感を与えてくれるものだと思っています。国際宇宙ステーションではグリニッジ標準時にあわせて1日24時間で生活をしており、朝、昼、晩の食事時間もきちんと日課に入っており、食事の時間は3人のクルーが揃って過ごせる数少ない憩いの時間でもあります。

 今から約40年前はチューブ状の宇宙食でしたが、どんどん開発が進み、地上の食品とほとんど同じようなものを食べることができるようになっています。以前、私はお煎餅を宇宙に持っていきましたが、パリッと食べた瞬間に破片が周囲に飛び散ってしまい、おいしかったのですが、ふわふわ浮いたかけらを捕まえるのに苦労しました。

 現在、宇宙食は300種類もあり、日本で開発された宇宙食も28品目あります。お湯を入れたり、レトルトを温めたりして食べます。今回の長期滞在ではお赤飯、さばの味噌煮、カレー、緑茶などの宇宙食をすでに運んでおり、平野さんにも食べた感想をお伝えしたいですね。

 宇宙ステーション内では歩きませんので、足などの筋肉や骨の密度が低下します。その状況を少しでも減らす目的で自転車こぎやゴムやバネの力を使った上半身、下半身の筋力トレーニングを毎日2時間程度行います。また、軌道上の宇宙飛行士の健康状態をチェックするための機器の開発が遠隔医療へも応用されています。

 現在、長期滞在に向けて最終の準備しているところですが、家族の励ましがあってこそ負荷の高い仕事にも耐えられると思います。映画「オズの魔法使い」の中で「There is no place like home」という主人公の台詞がありますが、宇宙に長期滞在している時にはきっと家庭の食卓が恋しくなるんじゃないかと思います。

 国際宇宙ステーション(ISS)で日本人初の長期宇宙滞在に入るのを前に、打ち上げ前の最後の訓練に忙しい若田光一さんから、対談者たちへの「返信」が届いた。

■往信■ 料理愛好家でシャンソン歌手の平野レミさん。「宇宙生活」にまつわる疑問の数々を投げかけた。(本文はこちら

>★若田さん→市川団十郎さんへのメッセージはこちら
>★若田さん→松井孝典さんへのメッセージはこちら
>★若田さん→小林麻央さんへのメッセージはこちら
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投稿者:LUMBER

三食キッチリと食事を摂る事は意外と難しい事と思います。お煎餅のエピソードには思わず微笑んでしまいました。我が家と同じだなぁ(苦笑)、でも我が家の場合はバキュームすれば済みますが、若田さんが「お煎餅の破片」を追っかけてる姿を想像したら…(笑)。筋力の衰えにも十分なる対策を講じておられるとの事。しっかり噛んで三食を摂る時間を楽しんで下さい。食事の時間はどれ位あるのでしょう…。

受信: 2009年02月21日 7時33分

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