Pop Styleブログ

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 今回の「取材こぼれ話」は、昨日に引き続き、紙面で取り上げた、宝塚月組の海乃美月様が出演中の「桜嵐記・Dream Chaser」を熱演中の月組がテーマ!「宝塚を学ぼう・月組編②」です!!

 宝塚初心者の私・田上が、宝塚に詳しい小間井センパイに様々な質問をぶつけております。

 社内でも、「今更聞けなかった・・・」というような声も、ちらほら(本当にちらほら)聞こえてきているこの企画。素人丸出しの私の質問も、無駄ではなかったと少し励まされている今日この頃です。

ぜひ、ご覧下さいませ。

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【田上の素朴な質問コーナー】

田上:日本物や海外物など、扱うテーマが国内外、時代問わない印象です。雪組「CITYHUNTER」も東京に来るのが楽しみです。昔からそうだったのでしょうか? また、これを「宝塚がやるのか」と驚いた演目はありますか?

小間井:挑戦、それは宝塚が最初から掲げてきた精神といえるかと思います。月組で1974年に初演された「ベルサイユのばら」は今では宝塚歌劇の代名詞となっていますが、当時はマンガファンから反対の手紙が届いたと演出家の植田紳爾先生は話していました。

田上:それは凄い話ですね。

小間井:マンガ原作のものはやはり少し、驚きがありますね。「ルパン三世」「るろうに剣心」をやると聞いたときは驚きました。あと、「逆転裁判」「戦国BASARA」などゲームを舞台化するという時も驚きましたが、舞台化されてさすがの再現力には本当に凄いなと思いました。それぞれ原作ファンにも好評だったと思います。

田上:原作ファンにも好評とはすごいですね。

小間井:映画の舞台化はまぁよくありますが、映画「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」を舞台化すると聞いたときはちょっとびっくりしました。なかなかどぎつい描写が多い作品だったので。しかし、ふんわりとタカラヅカナイズされていたのにも感心しました。

田上:なるほど、そのまま舞台化されるというよりかは宝塚でやる作品として潤色されるということですね。今回僕は、舞台稽古で写真撮影を兼ねてみていたのですが、取材予定の方に注目していると、「あ!出てきた!頑張れ!」「お、中央で踊るのか!すごい!」と、知らず知らずのうちに、その人を応援している自分に気付きました。「推し」がいらっしゃる方は、そのような見方をするのでしょうか? その魅力が分かった気がします。

小間井:宝塚では一番の「推し」を「贔屓(ひいき)」と呼び、贔屓の出番の多さ、出方にファンも一喜一憂します。逆に言うと、どんなに後ろのはしっこでも注目して見ている人がいるということなのです。

田上:それは頑張り甲斐もありますね。それぞれの組で常時何かの公演をしていますが、規則性はあるのでしょうか?

小間井:宝塚大劇場、東京宝塚劇場で公演している組がそれぞれいて、「別箱」と呼ばれる本公演以外の公演をやっている組が1つ。あとは、大劇場公演のお稽古をしている組と別箱のお稽古をしている組があります。今年は東京宝塚劇場へは宙組「アナスタシア」から始まり、雪組、星組、花組、月組の順で来ていますが、海外公演などがあると順番が変わったりします。

田上:絶え間なく様々な演目が公開されているイメージですが、組子のみなさんには、作品と作品の間の休みはどのくらいあるのでしょう?

小間井:稽古始まりの日を「集合日」と言って、この日に細かい配役や退団者が発表されます。花組が7月4日に東京宝塚劇場千秋楽を迎えたわけですが、別箱「銀ちゃんの恋」チームの配役は7月11日、全国ツアー組の配役が7月16日に発表されたところを見るとおよそ公演間のお休みは1~2週間といった感じでしょうか。「銀ちゃんの恋」の方が全国ツアーより先に初日を迎えるので初日から逆算しておよそ1か月ちょっと前に稽古が始まるという感じでしょうか。しかも、お休み中も劇団レッスンに出たり、忙しいみたいです。コロナ以前はニューヨークにダンスレッスンに行くというタカラジェンヌも普通にいましたし、短いお休みでもひょいっと海外に行く方も多かったですよ。

田上:フットワークの軽さと体力にびっくりです。そして、みなさん1か月ちょっとであの舞台を作り上げているかと思うと信じられないです。

小間井:音楽学校から鍛え上げられているからこそできるのだと思います。

田上:ファンの皆さんがおっしゃる「ムラ」とは何のことでしょうか?

小間井:それはずばり大劇場がある本拠地「宝塚」のことです。「宝塚我が心の故郷」という歌もありますがそうした愛情を込めて「ムラ」と呼んでいるのですね。

田上:まだ大劇場には行ったことがないので僕も行ってみたいです!あと、毎度毎度、拍手するタイミングはここですよ!と言うふうに既にビシッと決まっている気がしました。どうやって拍手のタイミングを決めているんでしょうか。また手拍子の場所も決まっているんでしょうか?

小間井:今回の「桜嵐記」では、初日は登場人物がどんどん登場するたびに拍手が起きていましたが、初日明けてしばらくしてから最初の解説をする光月るうさんが「正行の登場まで拍手はご遠慮ください」と指示がありました。今はそうした「案内」なくとも正行の登場まで拍手はありません。こうした上演側からの指示は極めて異例ですが、何となくスターが登場すると拍手が起き、ショーのリズム感あふれる箇所で手拍子が起きている気がします。それは、トップのファンクラブが先導することもあるようですが、自然派生的な感じですね。最初の「今から●●を上演いたします」というトップのあいさつも以前は拍手は初日、千秋楽、新人公演と特別なときのみでしたが、今は毎公演、拍手が起きていますね。

田上:そうなんですね、拍手も時代とともに変化するという感じでしょうか。

小間井:星組台湾公演では、地元の人たちの熱狂ぶりがすごく、声援が起きていたこともあります。宝塚大劇場、東京宝塚劇場では基本的に「声援はご遠慮ください」ということになっています。コロナ禍もあってより一層、声援はNGとなっていますね。

田上:海外公演もいつか行ってみたいな~。小間井さんは、同じ演目を複数回、見ることもある聞きました。何回も同じ作品を見る魅力とは何でしょうか?

小間井:何回も見ることで物語がより一層、深く理解できるというか。1回、見ただけで理解できればいいのですが、最初は物語の筋を追うだけで精いっぱいで……。他にも予定があるのとチケット入手が難しいいので近年はなかなか複数回、行けないですが東京千秋楽は配信されるのでそれを見ています。リピートしないと分からないこともあるんだよね……。

田上:えっ、それはなんですか?

小間井:例えば、「はいからさんが通る」のラストは満州へ向かう鬼島(水美舞斗)を環(音くり寿)が追いかけるというものでしたが、つれない鬼島が千秋楽だけ「お前、俺のこと好きなんだろ?」と言って環が照れるというまさかの展開がありました。

田上:そんなことが!

小間井:過去を振り返ると、宙組「カサブランカ」ははまりにはまった作品でしたが、東京千秋楽だけ、作品に登場する店のドアボーイが千秋楽を祝うかのようにぴょんぴょん飛び跳ねて手を叩いていたり、店の従業員の片思いが成就してしまったりと「千秋楽マジック」が起きていたのにはびっくりしました。CS放送でも東京千秋楽がたまに放送されますが、ここの映像は映っていないのよね……。あと、今回の月組ですが大劇場公演のある1回で、「アフロ祭り」があったそうよ。

田上:アフロ祭り? それはなんですか?

小間井:ショーでなぜか組子たちがアフロのかつらをかぶって登場する月組の伝統行事です。だがしかしやるのは2018年の「BADDY」以来だそうで予告もないし見られたら超ラッキーね。あくまでもアフロをつけていないかのように真顔で演じているそうです。東京でもこれからあるかもしれないわ。

田上:なるほど。それもリピーターだからこそ分かる特典ですね!最近は、別箱公演も何度か行きました。舞浜アンフィシアターは舞台が半円になっていて、座席からの距離が近く、そして、舞台上もクルクルと回り、面白かったです。一方、横浜のKAAT神奈川芸術劇場は、とてもクラシックな劇場という印象でした。先日の東京建物ブリリアホールは高層ビル内にあって先進的なイメージです。宝塚別箱の会場として、印象に残っている劇場はありますか?

小間井:そうですね、アンフィシアターも珍しかったですが、やはり横浜アリーナでの公演は印象に残っていますね。明日海りおさんのコンサートだったのですが、横アリを埋め尽くす大観衆に見つめられるなかで素晴らしい歌声を響かせるスターを見られたのはいい思い出です。

田上:これから色んな劇場へ行くのも楽しみになってきました!

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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