Pop Styleブログ

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5月14日夕刊popstyleで特集した7人組男性グループ「IMP.」。メンバーは佐藤新さん、基俊介さん、鈴木大河さん、影山拓也さん、松井奏さん、横原悠毅さん、椿泰我さんです。取材こぼれ話は最終回。お互いのことをよく理解している彼ら。すてきだと感じたエピソードを紹介し、雑感をつづらせていただきます。(構成・生活部 上原三和)

 

■信頼が生む仲の良さ

印象的だったのは「メンバーの良い所を言う方が簡単。自分のことを言うのって難しい」との基さんの一言。こぼれ話の第4回でも紹介しましたが、紙面のプロフィル欄で掲載した項目は自身ではなくメンバーが提案したものも多くありました。基さんの発言はまさにIMP.を体現したもので、7人は根っこでつながっているのだなと感じました。

横原さんの長所や魅力について、考え込んでいた本人に助け船を出すように「知ってる。横原のいいところ」と切り出し「信念がある」と真っ先に挙げてくれたのは影山さん。これには一同納得で、横原さん自身も、発言した影山さんもうれしそうでした。ちなみに影山さんは横原さんについて「筋の通った男」とも。

佐藤さんの「大胆」を挙げたのも影山さんで、メンバーの核を見抜いているのはさすがリーダーといったところ。一方、基さんが冗談めかして自分自身のことを「長所、ありすぎて困るなぁ」と言うと、その言葉をとらえた影山さんは「それでいいんじゃない?」「そうしちゃえば」とユーモアもたっぷりでした。

ちなみに、掲載された鈴木さんの「いい声」は椿さん、松井さんの「人なつっこい」は佐藤さんの提案。「最近はプロフィルを話す機会も少なくなった」とも皆さん口にしていましたが、長い時間を一緒に過ごしてきた7人だからこそ、パッと浮かんだ言葉がどれも的を射ているのは、さすがIMP.です。

松井さん自身は長所、趣味や特技などを話すのが苦手なので、取材側も少しハラハラしながら、もっと自信を持って話していいんだよ!と思わずエールを送りそうに。そんな松井さんに、お兄さんメンバーである横原さんや椿さん、基さんが中心となり、あれこれ提案してくれました。

世界観やワーディングが個性的なのは佐藤さん。基さんの長所に「身近な人の物まね」を挙げる独特の観点。松井さんの長所として最初、「人なつっこマン」と不思議な言葉が飛び出したり、「最年少で最高身長」と他のメンバーと一緒に、どこかうれしそうに言ってくださったり。それは長所……?との空気が流れても、すぐに「新がそう言うならそうだよ」と誰かしらが優しくフォロー。互いの発言を尊重し、思い合っているのだなと伝わってきました。

 

Imp_impact_0501_001(松竹提供)

■今と未来

舞台「IMPACT」への思い、グループとしての「今」や、目指す所をお話しいただいた時は、7人それぞれの決意に満ちた、りりしい表情を見ることができました。

「この舞台をTOBE(※所属事務所)の新しい歴史にしたい」と力強く語った影山さん。「楽しい、うれしい、だけでなく責任感を持って演じたい」とも。IMP.というグループが座長を務める公演ではあるのですが、これらの言葉に込められているのは、7人のリーダーとして自身が作品を先導していかなくてはならないのだ、という覚悟なのでしょう。

松井さんが言った「僕たちが舞台に立っている姿を見たことがある人は、同じ思いを感じるのかもしれない」「初めての人には、見たことも想像したこともない姿を見てほしい」との言葉ににじんでいたのは、作品にかける強い思いと自信。常に挑戦と成長を続ける「今」の自分たちを見てほしいとの気持ちが感じられます。

「7人でいることは簡単ではないし当たり前ではない」と言った基さん、「7人でいることが強み。気持ちはどんどん強くなっている」と言った椿さん。場数は踏んできたけれども、楽ではない道のりを歩んできたのだろうなと少し切なくなりました。だからこそ一つ一つの経験が糧となり、ファンも共に新しい世界を見ることができている。そんな感謝も同時に伝わってきました。

今年1~4月に行われたライブツアー「IMPERIAL」については本当に充実していたようで、「皆さんに会えて、コミュニケーションが取れた。近い距離でパフォーマンスできて楽しかった」と明るい声の横原さん、取材日は3月末でツアーの最終公演間近だったのですが「手応えがあった。もっと上を目指して磨いていきたい」と充実した表情で語る鈴木さん。2人が、かみしめるように話していたのは印象的でした。

そして、「僕たちの旅は始まったばかり」と言った佐藤さん。「皆さんが驚くような出来事が待っている」との発言に期待が高まります。続けて飛び出したのは、彼らが常に口にする「皆とファンと横並びで歩いて行く。着実に大きくなりたい」との言葉。リーダーの影山さんも「経験や回数を重ねるごとにファンの皆さんと一緒に大きくなっていく」と。心の中がじんわりと温かくなりました。

今夏には2周年を迎え、3年目の旅路を走り出すIMP.。その活躍と飛躍に期待したいと思います。

Imp_impact_0501_017

(松竹提供)

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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