レキシインタビューほぼ全文の第2回目です。今回は、壮大な太古ロマンの大作「旧石器ベイベ feat.足軽先生」のくだりから!
★ナウマン象の隣で・・・すっげえうらやましい
―― 「旧石器ベイベ feat.足軽先生」は壮大で、すごい曲ですね。
レキシ 旧石器ねえ、これはすごいですよね。「Takeda’」(※1 文末参照)で恐竜のことは言ってますけど。それ抜いたらね。そういう意味では、今のところ一番古い時代を歌ってますね、旧石器。岩宿遺跡に去年の夏かなあ、初めて行って。プライベートで。で、ボランティアのガイドさんに話聞いてたら、一番印象残ったのは遺跡の話や歴史の話よりも、なんと夏に、子ども限定ですけど、岩宿の博物館、泊まれるらしいってことなんです。夏休みの子ども企画で。あそこ、すごい大きいナウマン象の模型があるんですよ。その隣で寝れるんですよ。すっげえうらやましい。言ったら映画の「ナイトミュージアム」。それが体験できるっていう。それ、すっげえうらやましいなあっていうウフフフフ。
―― 今の話、曲と関係あるんですか。
レキシ いや関係ないです。それで、足軽先生(=いとうせいこうのレキシネーム)に、「旧石器、君に急接近」みたいなテーマがあるんですよって話したら、いいね~みたいな話になり。せいこうさんと、プロモーションビデオと一緒に、歌詞考えてたんですけど。自分が使ってた旧石器がある時ないなと思ったら、自分の好きな子が首から提げてたと。あれ?って。何か、勝手に持ってかれた気持ち反面、うれしい反面みたいなね、っていう話で。プロモーションビデオとったらこういう感じになるねって話をしていて。最後に石器が発掘されて、博物館に飾られるんですよ。それをまた知らない男女が、たぶんその役をやっていた男女が最後に見に行って、そこで出会って終わるみたいなバカな話してたんです。そうやってできた曲です、それは。
―― 博物館のくだりは、歌詞に出てきましたっけ?
レキシ 博物館の話は出てないですよ。博物館の話は、プロモーションビデオとったら、そうなったら面白いねって話をしてただけなんですけど。でも、さっきの博物館行ったりとか、した話から膨らんでって、その曲が出来たっていう夢のある話。そう、夢のある話なんですけど、ただバカですけどね、ファミレスで大の大人が2人でそんな話してんですゲラゲラ笑いながら。そういう部分が多いですけどね。あいつの旧石器は全然切れねえ、みたいなそういうのあったかもね、みたいな。そういう想像を2人でしながら、夜な夜なやってるんですよね。
★あんまり調べすぎないようにしよう
―― 旧石器時代の人が、「僕の旧石器」と言っているのも不思議で面白いです。
レキシ 俺らの年代から見て旧石器なのに、当時の人が「旧石器」って言っちゃっていいのか、でもそこは「石器」って言ったら、ちょっと違うねって話になり。タイトルも旧石器だから、そこはやっぱ旧石器にしましょと。そこは結構、いつも曲作りで大事にしてるところで。事実関係調べると、史実とちょっと食い違ってたり、前後関係違ってたりするんです。よく言われるのが、「狩りから稲作へ」で、縄文時代はナウマン象はもういないって(※2 文末参照)。それこそ、ナウマン象は旧石器時代だろうと、そういう指摘も受けるんですけど、そこは音楽的な面を取るというか。だから調べすぎないようにしてるんです。あんま調べすぎちゃうと、リズムだったりメロディーがちぐはぐしちゃうんで。音楽優先でやるようにしているんです。
―― ナウマン象・・・皆そう、って韻ふむために。
レキシ ラップで韻踏むために、そうです、リズム優先というか語感優先、なので。
(つづく)
※1「Takeda’」・・・4枚目のアルバム「レシキ」収録。ニセレキシことU―zhaanが叩く打楽器タブラに合わせて、レキシが「タケダ マケタナ タケダ マケタナ オダニマケタナ タケダマケタ オダニマケタ・・・(武田負けたな 織田に負けたな)」と、リズミカルにラップ(?)を披露。途中から、適当になり、「オダモツヨイケドモ キョウリュウモ ツヨイヨナ(織田も強いけども 恐竜も強いよな)」と、なぜか恐竜や恐竜の爪の強さの話に移行する。なので、正式に恐竜をテーマにした歌ではない。
※2「狩りから稲作へ」・・・ご存じライブの定番曲。縄文人の生活を歌う部分で「見つけたら逃さぬナウマン象 どこまでも追ってく皆そう」と韻を踏んでいる。
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