Pop Styleブログ

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レキシほぼ全文③、今回でとりあえず最終回です。プレゼントへのたくさんの応募ありがとうございます。今回、キーワードがやや意地悪で「なかとみの」「かまたり」ではなく、「かたまり」なのでした。気付くかなと思いつつ、実に3割の方も引っかかってしまい、少々、罪の意識を感じてしまいました。ごめんなさい! でも、「KMTR645」を聴いた人なら、「かたまりもらったり」という歌詞が出てくるので、ヒントになったかなあと(その後の「よく見りゃペティグリー」という詞が個人的にツボです)。さて、今回は、「Takeda’」「武士ワンダーランド」「古墳へGO!」と、話が過去の作品に及びます。ということで後半へGO!

―― 「Vキシ」収録の「SHIKIBU」は初めてのシングルでもあり、PVでは京都ロケもしましたね。

レキシ ねえ、京都好きですから。

―― 走り回りましたね。

レキシ 走り回ったのはね、走り回りたいとは言ってませんけどね。

―― 撮影で印象に残ったことは。

レキシ 通りがかった女子大生の食いつきがすごかったですから。八嶋(智人)さんいましたからね。「HERO」の撮影じゃないかって、みんな。オレも冗談で「HERO」だよって言ったら、「あたしHEROに出ちゃったかも」ってツイートが、アハハハ。

―― 女子大生にはレキシ、知られてないですか。

レキシ どうなんですかね。お客さん層的には30代半ばですかね。

―― でも、行くところ行けば、ものすごい人気だし。一方で、いまだに知らない人もいますしね。

レキシ まだまだ全然、そんな。まだまだ知られてないですし、まあまあ、そっとしといてもらいたい、というところありましけどね(笑)。これ以上、おっきくしないで、レキシをってね。

―― シングル「SHIKIBU」には「Takeda’2」が入ったのがうれしくて。「Takeda’」(「レシキ」収録)を初めて聞いた時、すごく感動したんで。

レキシ それがどうかしてるんですよ。何であれを聞いて感動するのか。

―― でも、今年の大河ドラマ「真田丸」じゃないですか。1話2話はまさに、武田が織田に滅ぼされる話だったんで、「Takeda’」に影響されたんだと。

レキシ それ、考え方がどうかしてますよ。ダメですよ、天下のNHKの大河ドラマに。俺が影響与えてるわけないじゃないですか。むしろ、俺がもらっても。

―― でも、そこから始まりまったんですよ。

レキシ もっと言うと「真田記念日」(「レキシ」収録)っていう曲がありますからね。それ言ったらもう。

―― そうですよ。

レキシ いやいやいや、その前からありますから、歴史は! 俺がやる全然前からありますから。そういうね、また視点が面白いですよね、でもね。

―― 聞いておきたかったのは、「武士ワンダーランド」。

レキシ マニアックな、また。

―― 「武士に二言もOK」のところが好きで。

レキシ はいはいはい。「二言三言OK 最大五言までOK」ね。

―― ちょっと説明していただいていいですか。

レキシ 武士にとっての憧れのテーマパークみたいな意味合いで、武士がまず追いつめられた部分はなんだろうということで書いたんで。「武士に二言はない」ってよく言うじゃないですか。それって実は、すっごい追いつめられてるんじゃないか、みたいなね。言っちゃった手前、みたいな。やっぱ責任みたいなイメージあるじゃないですか武士って、切腹とかって。やっぱ、そこ責任ないよ、と。二言ないって言っちゃったけど、いや、全然大丈夫。二言三言、最大、もうちょっと更に上のパスを買えば、五言までいけますよ、みたいなそういう想像ですよ。

―― あ、パス、必要なんですね。

レキシ パス、必要ですやっぱり。武士ワンダーランドですから。入場する時にですね。普通は三言までなんですけども、みたいなね。ゴールドパス買えば、みたいな。そういうイメージです、あくまでね。

―― なるほど~さすがですね。

レキシ さすがなのかなあ。そういうところをね、足軽先生とか、シャカッチとかそういう人たちと、だべっていたりするので。大人がファミレスとかでね。だから、コント考えてるのと近いかもしれませんね。自分では分からないですよ、正直。狙ってやったことじゃないですから最初から。面白いな、面白いなって言って、一生懸命やってたら、いつの間にかこうなってたっていう、本当それだけです。

―― 「古墳へGO!」は、うちの子どもが好きなんですよ。

レキシ う~ん、いいですね。いい子どもさんですね。それこそ一昔前は、古墳なんて言ったら、クスクス笑われたもんですよ。もっというと、昔は、歴史好きなんてオタクとそんな変わらないぐらいの認識だったじゃないですか。今でこそ、歴女とかね、割と表舞台に立ってますけど。だから、古墳なんて言ったら、え、古墳?あの古墳?みたいなねー、っていうだったのに。

―― 古墳、やっぱり見に行かれるんですか?

レキシ 古墳大好きですよ。古墳はやっぱりいいですよね。

―― 古墳を見に行こうなんて、なかなか言えないですよね。

レキシ いや、今、古墳がキテますよ。

―― 「アクセスとか 駅近とか こだわってない」っていいですよね。

レキシ 見に行く時のね気持ちを、実際僕が行くときに。古墳もホント色々あって、上野の公園も一角が古墳だったりしますからね。そういう古墳もあれば、ほんとにもうちょっとした登山を経ての古墳もあるし、みたいな。だって全国に16万あるんですから。ほら、あなたのすぐそばに古墳があるからって、それが言いたかったんです。

―― 「ちがうちがう あれは古墳じゃない」も。

レキシ 「ちがう ちがう」ってね。

―― そうじゃなーい。

レキシ 「そうじゃない」は、言ってません。ライブでしか言ってないから。でも、それも僕よくあるんですよ。電車とか車で移動して、田んぼの真ん中に一角だけ林みたいなのあるんですよ。ああいうの見ると、古墳までいかなくても史跡なのかな、みたいな。こんもりしていると、古墳なのかなって思うんですよ。古墳好きは少なからずあるんですよ。「古墳あるある」ですから。

―― 野望や願望はないですか。

レキシ 野望ないです。ハハハ。願望は、楽しいっていうのが、このばば続くといいなってていう、アハハ。楽しさがなくならないといいです。

―― 武道館、国技館のライブを見ても、楽しいことのためには、時間を惜しまず、無駄を惜しまず、ですね。国技館のアンコールでバンドメンバー全員の映画上映、長くてビックリしました。

レキシ 両国の映画、30分ぐらい上映しましたね。最初、「映画上映するだけでいいか」って言ってた。それさすがにダメなの、ライブやれってね。バンドメンバーがああいう格好して一生懸命やってるのがまた面白いんですよね、僕はね。いやいや言いながらもね。

―― 「Vキシ」で「一休さん」をやったのは、少しレキシさんも悩んでる、戸惑っている感があるのかなという印象を受けました。

レキシ 生き急ぎたくないっていうか。急激にね、バーンと盛り上がってもらってうれしいんですけど。俺は、地に足をつけていたいので。そういう意味では、「一休さん」の「慌てない」っていうのはありますね。落ち着いていこ!っていうね。ライフワークですから。お客さんがゼロになろうが、やりますよってことです。大きくなろうが小さくなろうが自分の思いは変わらないですから。これからもずうっと僕はこれです。ただ、お客さんがいっぱい来てくれる。それで、ちょっとだけ予算がかけられるんだったら、そんだけんまたバカなことにお金かけるよっていうだけで。お金少なくなったらまたそれはそれで出来る範囲でバカなことはやりますよ。それは変わらないです。

―― 忘れられてもやる?

レキシ むしろ、忘れて下さいっていう。そっとしといて下さいっていうね。ごく一部のコアな人だけ集めてやるライブはそれはそれで面白いと思ってますよ。その方が細かい芸が伝わりますから。

                                   (おしまい)

 

③は、最終回につき、全部書いとかなきゃ!というのがあり、長くなっちゃいました。全部読んでいただき、ありがとうございました。「スマホで読みにくい」というご意見もいただきました。今後、検討します。アンケートの中で、「ブログも読んでいる」と書いてくれた方が、何といました。5人! その5人の方のために更新しましたよ。僕もレキシが好きで書いているので、5人の方しか読んでなくても、誰も読まなくても、書きますよ! 紙面では、池ちゃんの話しっぷりが書きにくいんですよね。アンケートで皆さんも書いてくれましたが、レキシの面白さって、実際見ないと分からないですよね。どう伝えればいいか考えあぐねた結果、写真を多めにして、ジャケット並べれば、何か面白いことしているなあ、という雰囲気でも分かってもらえるかなと。ファンの方にとっては物足りないのは承知の上でしたが、その分をこのブログで補っていただけたのであれば、幸いです。

そう、レキシは人に伝えにくい。カラオケで歌っても、全然面白みが伝わらない。池ちゃんが歌わないとダメなんですよね。椎名林檎さんのライブで「きらきら武士」が歌われた時も、レキシ知らないファンの方はポカンとしてましたから。なんか、愚痴ばかり長くなってしまいました。今年は2度目の武道館! 私は一家4人で行きます。ディスクガレージさんで抽選当たりました(周りで外れた人の話を聞かないのですが)。レキシファンのみなさん、もし、私を見かけたら、声かけて下さいね!(って知らんがな)

改めて、駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました!

 

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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