今週の「ALL ABOOUT」は、若手俳優の注目株、中村倫也さんです。８月２９日から始まる舞台「ヒ
ストリーボーイズ」で初主演を果たすというタイミングでインタビュー取材をしてきました。今回のインタビュー記事を読めば、この中村さんがどれだけ高い能力を持っているかが分かるはず。演劇ファンの方には必読の記事なので、ぜひ紙面を手にとって読んでみてください。
中村さんが挑戦する舞台「ヒストリーボーイズ」は、イギリスの名門大学への入学を目指す８人の若者と教師とのかかわりを描いた物語。イギリスの文学、演劇、映画、絵画など多岐にわたる文化的な教養を下敷きにした戯曲で、日本人が鑑賞してストレートに楽しめるかどうか、やや不安の残る作品といえそう。しかし、中村さんは、戯曲に登場する詩の分析なども着々と進めており、なかなか頼もしい感じがしました。さて、中村さんの演技に関する方法論ですが、彼は「あえて台本で書かれているキャラクターの逆をいく」という自分なりの演じ方を教えてくれました。「このキャラクターはこういう性格と決めつけるのはおこがましい。あえて逆に逆にと攻めていくことによって役の人物像をふくらませたい」と語る姿はいよいよ頼もしい感じがしました。
中村さんの演技の美点は、作品ごとに異なるキャラクターを見事に演じ分けてきたところ。歌や踊りも巧みですし、女性を演じた時の美しさも特筆ものです、「顔が薄いから何にでも化けやすいだけ」と謙遜して見せますが、やはり並々ならぬ才能を感じさせてくれる方でした。紙面では、このほかにも、今後の大きな野望などにも触れるインタビューを行っていますので、ぜひ実際に紙面を手にとって読んでみてください。
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読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ＡＬＬ ＡＢＯＵＴ」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる１００年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、２０１６年４月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のＭａｋｅ ｉｔ Ｒｏｃｋ！」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー＆大胆なレイアウトで紹介する２面にわたる企画ページです。
