今週の「ALL ABOUT」は、今注目の若手指揮者、川瀬賢太郎さんです。この4月、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者に、国内オーケストラでは最年少となる29歳で就任したばかりです。自分よりも大半が音楽経験の長い楽団員たちと真剣に熱く接する姿を披露したかと思うと、いったん指揮台を下りれば少年のように無邪気な笑顔を見せてくれ、驚かされます。日々どんな思いで、音楽と向き合っているのでしょうか。
川瀬さん指揮のオーケストラ演奏はこれまで何度か聴いてきましたが、指揮者が楽団員たちに自らの音楽づくりのコンセプトを伝える場でもあるリハーサルを取材したのは、今回が初めてです。全身の様々な動きを用い、表情豊かに繰り広げるパワフルなタクトさばきの一方で、「ここの部分を確認させてください」「音の流れをもう少しソフトにお願いできますでしょうか」などと、丁寧な言葉遣いで穏やかにオーケストラと対話する様子が印象的でした。リハーサル終了後も、演奏法などのアドバイスを求めにくる楽団員一人ひとりにきめ細かに意見を述べていました。
客演も含め、年間約70公演で指揮台に立ち、1日の大半を楽譜を読んで過ごす生活。そんな多忙ななかでも、月に1、2日はきっぱりとクラシックから離れる日を決め、趣味のフットサルをしたり、洋服を買いに行ったりしているそうです。トレンドファッションに身を包み、本人いわく「指揮者らしからぬ外見」にも、新たな指揮者像を切り開く俊英ならではのこだわりがあるのです。普段あまり知る機会のない、指揮者の日常、素顔に迫っていますので、ぜひご覧になってください。
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読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。