今回のＡＬＬ ＡＢＯＵＴは、仏のパティシエ、ピエール・エルメさん。昨年、来日した際、取材に応じて
いただきました。
エルメさんは、言うまでもなく世界的に著名なパティシエですが、「個人的には、粉について研究したい」と、尽きることない探求心をのぞかせます。お菓子作りに欠かせない材料の一つ、小麦粉がお菓子の味をどう左右するのか気になるそうです。「私にとって、研究や勉強は一生続くと思いますよ。それが会社を前進させることにもつながります」とエルメさん。その真剣な眼差しは、単身パリで、がむしゃらに修業に励んだ少年時代を彷彿とさせます。
忙しい日々を送るエルメさんですが、「ワイン、香水、現代アート、建築、ファッションなど興味がある事柄を楽しみ、リフレッシュします」。来日中は、お気に入りの場所、新宿伊勢丹本店に、取材を兼ねて行かれたことが良かったそうです。
紙面でも紹介しましたが、今回の取材で、「チョコレートは紅茶と味わう」という視点が驚きでした。私、チョコレートにはコーヒー派、ですから（汗）。エルメさんは、「コーヒーは、お薦めしませんよ。（チョコレート×コーヒーの組み合わせは、風味が損なわれるので）コーヒーも勿体ないし、チョコも勿体ない」と教えてくれました。
また、日本の食材に詳しいエルメさんは、「スイーツと煎茶の組み合わせは、すごく合うと思っています」と指摘。煎茶の苦みが、スイーツの甘さを消してくれるそうです。「日本の文化から学びましたが、和菓子と抹茶も一緒に食べますよね。和菓子＝甘い、抹茶＝渋い・・・この組み合わせにより、さらに和菓子が美味しくなるのだと思います」と教えてくれました。渋み×甘みのバランスの重要性について、大変勉強になりました！
来月オープンの高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン京都」で、館内レストラン、ミーティングスペース、ウエディング、バンケット、すべてのスイーツを「ピエール・エルメ・パリ」が提供するなど、様々な広がりをみせています。エルメさんとブランドの、今後の活躍に期待大です！
【プレゼント】エルメさんの直筆サイン入り書籍「ピエール・エルメ マカロン」を５人に。紙面で紹介したキーワードが必要です。応募はこちらをクリックしてください。１月２６日（日）が締め切りです。
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読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ＡＬＬ ＡＢＯＵＴ」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる１００年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、２０１６年４月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のＭａｋｅ ｉｔ Ｒｏｃｋ！」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー＆大胆なレイアウトで紹介する２面にわたる企画ページです。
