Pop Styleブログ

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(央)です。ついに森ゾー記者がお遍路に旅立ちましたねー。私も負けじ?!と、出張にて博多へ行き(この成果は恐らくいつか先に記事化できるはずです。お待ちを)、空き時間を利用してお遍路のごとく何キロメートルも古本屋さんめぐりをしました! そこで出会っちゃったんです、まぼろしの名著に!!

1145419979_71 それがこれ、「日本妖怪図鑑」。「ジャガーバックス」という、マニアックなラインナップに気合の入ったイラスト陣(本書はあの石原豪人さんが主にイラストを手がけてます!)、でもって古書市場で大変人気が高く高価なシリーズの1冊です。ご興味おありの方、「ジャガーバックス」で検索してみてください。

1軒目に入った古本屋さんのレジ近く、うずたかく積まれた山の中から光り輝き私を呼んでいました!

想像するに、このジャガーバックスはたぶんこれから(ネット古書店での比較を含め)キチンと値付けする、未整理品の山に隠してあったんです。

勢い込んで山から抜き出し、ほかの5冊くらいと合わせてレジに出すと、「あー、おじょうちゃん(?!)ごめんねコレ1万くらいするんだよね~。昨日入荷したんだ、買値も高くてねぇ」と笑いながら山に戻す店主さん。 諸般の事情で以上に貧乏月間絶賛マジで最終日だった私は今回、知人からなけなしのお金を借り、500円玉貯金箱まで開けて5千円借りてやっと作った1万数千円しか財布にない結構冷や汗な出張だったのです…(飛行機以外、家から羽田までと羽田から会社、また九州での取材現場への行き来移動のタクシー代等が必須なので、正直相当この手持ちはこころもとないのです!)

でもそこで引き下がらずレジで頑張りました。 「待ってください、じゃあ逆に、1万円出せば今ソレ売ってくれるのですか?!」と気迫全開で押した。

「 あ、ああ…」と鳥居みゆきのような発音でw答える店主。 しかも悪いと思っちゃったのか、ほかの本代までタダにしてくれた!  ちゃんと値付け考える前に買ってしまって店主さんごめんね、ありがとうm(__)m …この本、売るところによっては1万5千円から2万円台後半くらいもありえる稀覯書なんです。 

それにしたって1万円を子ども向け本に…とあきれられる方もありましょうが、コレはずっと前から実物を手にしたかった、しかもモノがなくて流通自体珍しいものなのです。本当にうれしいです。

7232667_200 子ども向けの本もバカにしたものではないんですよ。ジャガーバックスはこれが初見ですが、たとえば70年代生まれの子どものトラウマ本がもう1冊。1977年学研発行の『世界の恐怖怪談』。これは大事に持っています、内容が物凄いんです。私と同世代の人で、ホラーやSFに興味を持つ人々のうち、かなりの人がこれで目覚めさせられたんじゃないかなぁ。

しかも今見返すとこの本、荒俣宏せんせい(と武内孝夫の共著)なんですよ!シャーリー・ジャクスンの「運命のくじ」だのリチャード・マシスンの「高度6000メートルの恐怖」ほかラブクラフト、ビアス、ディックらの恐怖小説を子供むけ?に抄訳しています。恐ろしい有名画家の絵を気前よく掲載しております。

合間には「ギャッ! 恐怖の精神ごう問集」だの「恐怖の心理学」だので、水滴を頭に1滴ずつ垂らす…だののたまらない箸休め?!があります。

もうホント、こんな本小学低学年から中学年で読んだらこーゆー大人になりますよアリャマタさん! この本も何と4万円超の値がつくことがあったりしますねネットやオークションで。

こういう凄い古本(で、一般的には「子ども向けだし大衆読み物だし」と廃棄されてしまうもの)との素敵な出会いがあるから、旅先での古本めぐりはやめられません!

それにしても自転車があれば…あれば…もっと古本めぐりできたのに~ ! それでも徒歩の限界まで、多分10km超を4~5kgくらいの本を持って歩き回りましたよ。古本ダイエットになるかな?!

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私(央)が黒い自宅で溺愛する爬虫類に仲間が増えました! 「筒回し芸をするやもり」の勇姿に加え葉っぱを食べるトカゲなどの動画公開中…

「ぱくぱくとかげ」http://www.youtube.com/watch?v=gwCsesLGJuE

「くるくるやもり」http://jp.youtube.com/watch?v=D_GRRrGHVic

同じく私の愛やも「カンムリマルメヤモリ」が昆虫ゼリー舐めてるとこ…約10センチ、ちっちゃくて可愛いんです

「ぺろぺろやもり」http://jp.youtube.com/watch?v=cSkYcVyGpw0

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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