カリカ家城インタビュー ★4
【相方の失踪と眉毛の秘密】
―― オーディション受かってからは、勢いがあったみたいですね。8月にはラジオの公開番組でハリガネロックに圧勝したり、10月にはテレビ初出演してガレッジセールさんとかと並んでメインの1組として扱われたり
家城 有頂天でしたね。1年ぐらいでゴールデンだと思ってました(笑)。
―― そこまで絶好調だったのに、99年8月に一時コンビを解散・・・
家城 はい、林が逃走しました(笑)。打ち合わせのとき、「月末がしんどいんだ」と言い残して。250万ぐらいの借金を抱えてたらしく、そのあと1年ぐらい行方知らずでした。実はタクシー運転手をしていて、接触事故を起こした時に偶然発見されたんです。
―― その間にも、1人で「カリカ家城」って名前で活動されていたんですね。
家城 眉毛を剃ったのも、相方がいないときからですね。仕事がまったくないんで、芸人仲間で、遊びで罰ゲームみたいな感じで剃ったんです。けど、次の日がプッチンプリンのCMのオーディションだったんで、事務所の人にすごい怒られて。「相方いなくて仕事ないっつうからオーディション入れてやったのに、食品系で眉毛剃るって何考えてんの!」みたいなことで。プラス、僕、寝坊して遅刻して行ったんですよ。本当に怒られて、「とにかくとりあえず謝ってオーディションだけ受けてきて」って行ったら、CMの監督さんが眉毛ないことを気に入ってくれて、合格しました。僕、スキャットマンジョンの後に半年間やったんです。
―― すごい話ですね
家城 周りの連中も、もうバカなんで、「コレ、家城さんキマシタよ。眉毛剃ってキマシタよ」みたいなこと言って、僕も「キタな。これキタぞ」って言って(笑)。そのあとに、釣りの餌のローカルCMが決まったりとか、広末涼子さんが出ていた歯磨き粉のCMに声で出演したりと、1年間でCM3本出て(笑)、異常にノッてた時期があるんです。周りからは、「CMキングだな」みたいなこと言われて。そこから8年間、いつ生やしていいかわかんないです。
読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。