カリカ家城インタビュー ★6
★売れなくもいい
―― テレビで、一時期はゴールデンタイムに出てた時期もあったのに、今は「売れても売れなくてもいいや」っていう発言はなぜ?
家城 ゴールデンやっていたり、深夜にレギュラーがあった時期に、相方といろいろあって、解散危機を迎えたんです。結果、関係は修復したんですが、人間関係において何が大事かなっていうのをいろいろ考えてしまう期間が、デビューからありすぎて。芸人なんて、若いうちに麻痺した状態で売れてったほうが幸せだと思うんです。若いときは、夢ってポジティブな攻撃力があるイメージがあったんですけど、そうじゃなくて、しんどいこととかがあっても夢があるから踏ん張れるというのもあるなと感じたんです。だから、夢ってすごいディフェンス能力の強いものだなと思う。だから知らずに売れてきゃいいんですけど、僕は7年目ぐらいでどういうものが大事なんだろうなっていうことがわかってきた。そこに売れる売れないは、まったく関係なかったりする。お金とか、ちやほやされるぐらいは、ちょっとうらやましいですけどね。
―― 知名度がないと自分で言ってますが、吉本のブサイク芸人ランキングでは、毎年上位に選ばれていますね。
家城 そうですね。知名度のわりには2位とか3位とかに選んでいただいて、ありがたいです。
―― あまり名誉なものではないですが。
家城 いえ、全然、ありがたいです。
読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。