カリカ家城インタビュー ★7
【10年後の自分は、9年後の自分が決める】
―― 今後の目標は?
家城 ないです。会社からもよく、「10年後、何していたいかイメージして仕事しろ」みたいなこと言われるんですけど、ボクはどうしていいかわかんない。10年後にどうなっていたいかは、たぶん9年後に、「来年どうしたいか」と思ってるんじゃないですか。
―― 9年後・・・(笑)
家城 10年前の自分ごときが決めたことで、10年後に左右されたくないという。10年前の自分なんて、小僧じゃないですか。9年後の自分のほうが冷静。だから、そのときが一番大人なんで、あえてすごい先も見たくないです。
―― この世界入ってよかったなと思います?
家城 どうなのかな……。よかったなとは思いますけど、向いてるとは思わないですね。ボク、気分屋なんです。ラジオでも、その日その日でパフォーマンス変えるわけにはいかないのに、気分出ちゃうほうなんで。
―― 家城さんのキャラクターは、適当にやってる感じで笑わせるという印象ですが
家城 世界的にそれで許されればいいんですけど。日本中がそれで許してくれりゃ(笑)。
―― 適当っぽい感じは意識して作ってるわけではない?
家城 適当に見えるときは、たぶん本当に適当です(笑)。
―― 林さんのお笑いに対する熱意は?
家城 今はすごいと思いますね。僕なんかより全然高い。「芸人やっててよかったなあ」という感じのことをたまに言います。やっぱり周りが本当楽しいんですよね。みんなといて楽しいし、優しい先輩も多いですし。
―― 相方が「林さんじゃなきゃ」という魅力というのは何?
家城 林じゃなきゃいけない魅力は本当ないんです(笑)。ただ、林以外にだれも思いつかない。1人でもいいです(笑)。でも、誘ったの僕なんで、ここまで来たら相方が解散したいつったらすぐ解散しますけど、相方がちょっとでも僕のこといいと思ってたりとか、仕事で僕を利用したいと思ってたら、やっぱり誘った責任を感じるんです。相方が、もともと政治家になりたいと言ってて、本当にコンビのゴールとしたら、相方の出馬です。そして当選です。それだけです、僕らのゴールは。
読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。