読売新聞・水曜夕刊popstyleで、月に一度、旬のタカラジェンヌを紹介するコーナー「タカラヅカ 新たなる100年へ」。
その連載に連動し、昨年末に実施した「記者座談会」に引き続き、その際の読者投票の結果をご紹介致します。本日は「最優秀作品賞」、明日は「最優秀スター賞」(あす5日午後3時アップ予定)をご紹介します。 投票者数は、なんと605!!! ご協力ありがとうございました。編集室は新年早々、狂喜乱舞しております。改めて、ご協力に感謝申し上げます。
【最優秀作品賞】
月組 「桜嵐記」(184票)
次点 花組 「銀ちゃんの恋」~銀ちゃん、本日も反省の色なし~(77票)
最優秀作品賞に選ばれたのは、「芝居の月組」の南北朝の動乱期を描いた「桜嵐記」!! この公演をもって退団した、珠城りょうさんの演技を始め、脚本、舞台美術、配役、制作陣への評価など、幅広い支持を集めました!
それでは、感動の声を、ほんの一部ですが、この場を借りてご紹介します。
「珠城りょうさんの男役集大成に相応しい作品。珠城さんはもちろん、月組生全員のお芝居が素晴らしく、上田久美子先生の脚本も演出も文句なしでした。特に最後の出陣式が圧巻で、何回も観ましたが、泣かずに観られたことはなかったです。目の前で『お別れを、皆様』を拝見できた日があり、一生忘れられないでしょう」 BIBI(50代女性)
「最優秀作品は、断トツに月組「桜嵐記」です。先ずは脚本の素晴らしさがあり、舞台セット、お衣装、照明、全てにおいてが見事はまっており、どのシーンを切り取っても本当に美しかった。そこに月組の芝居力の高さが交わり、更に深みを増した舞台となりました。毎年、桜の季節には桜嵐記を思い出すことでしょう。公演終了後に席から立てなくなるまで号泣したのは初めての経験でした」 みかづき(40代女性)
「物語、舞台セット、演者さん、全てが美しかったです。人生の最後の瞬間を一人の女だけにやりたいんや、という台詞が悲しすぎるけれど、言われてみたかったです(笑)」 りきまるこ(50代女性)
「40数年宝塚歌劇を観てきましたが、さよなら公演として最高の作品だと思います。」(60代女性)
「●●年の宝塚歴で、最高」と称された方は他にも何人もいらっしゃいました。
そして、次点はなんと、別箱公演!!! つかこうへい作「蒲田行進曲」が原作の「銀ちゃんの恋」がランクインしました!水美舞斗さんの「ダメ男」熱演のほか、様々な原作をモノにする宝塚歌劇団の懐の深さについても、評価の声が集まりました。
「映画のイメージで観に行ったのですが、うまく宝塚ナイズされていて令和にも受け入れられる新しい蒲田行進曲になっていました。登場人物の一人一人がそれぞれの人生を舞台の上で生きていて、不思議な熱気を放っていました。一幕ラスト、銀ちゃんと小夏のやり取りを聞いてしまったヤスの、背中だけの芝居は2021年の宝塚屈指の名演技ではないでしょうか」 レモン(40代女性)
「楽しくて、悲しくて、切ない、超特急のように様々な感情を感じながら、ぐんぐん引き込まれた作品でした。池田屋階段落ちのシーンの前の、ピーンと張り詰めた劇場内の空気感!そして、水美舞斗さんが素晴らしかった!水美さんなのか銀ちゃんなのか、もはや区別が付かないほど一体化していた演技に脱帽!殺陣の鋭さも素晴らしかった!そして、飛龍つかささんのヤスと、星空美咲さんの小夏がまた、うまかった!このトリデンテが、まるで奇跡のような組み合わせで相乗効果を生み出していました。大好きな作品です」 宝塚沼の住民(50代女性)
「水美さんのキャラじゃないんじゃないか、あんなワガママなクズ男やだー、水美さんならヤスがいいーと思っていました。でも、実際に見た時に水美さんのお芝居からスター故の孤独、悲哀がビシビシ伝わってきて、『銀ちゃんの恋』というお話自体のイメージが私の中でガラッと変わったので選ばせて頂きました」(40代女性)
その他、花組「元禄バロックロック」が67票と、東京公演半ばながら、既に存在感を発揮。星組「ロミオとジュリエット」も53票で好評でした。
皆様の投票作品を見ていて、改めて、宝塚歌劇団が1年間に演じる作品数の多さ、そしてその幅の広さに驚きました。今年もどんな作品と出会えるのか、楽しみですね。
明日はいよいよ、「最優秀スター賞」の発表です!!!!!
★★午後3時★★にアップします。
明日の読売新聞夕刊popstyleには「望海風斗さん」もどーーーんと登場しますので、紙面と合わせて、ご覧頂ければ幸いです。
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