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新米宝塚担当と学ぼう 星組②

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みなさんこんにちは、新米宝塚担当の田上です。

本日は、Q&A編をお届けします。(ページ下部「続きを読む」からどうぞ)

恒例になってきたこの企画も一応、こちらで全ての組を一周しました。

まだまだ小間井先輩に教えてもらいたい!ですが、そんなことばかり言っていると、「そろそろ自立しろ!」と怒られそうですね。

▼Q&A

田上:星組の特徴を教えて下さい。

 

小間井:1980年代から90年代にかけて日向薫さん、紫苑ゆうさん、麻路さきさん、稔幸さんと長身で貴族感のあるトップさんが続いたからでしょうか、いわゆる「コスチュームものといえば、星組」というイメージがありますが、近年はそれだけじゃないというか、挑戦的な作品も多いです。紅ゆずるさんの退団公演「GOD OF STARS―食聖―」は料理がテーマ。落語をもとにした作品もありましたね。また、何度も再演されているプレスギュルヴィック版「ロミオとジュリエット」は星組の別箱が初演でした。「王家に捧ぐ歌」「THE SCARLET PIMPERNEL」など一本もののヒット作も多く生み出している気がします。あとは体育会系! 100周年大運動会での優勝も記憶に新しいです。

 

田上:そうなんですね、「コスチュームもの」ってなんですか?

 

小間井:いわゆる中世ヨーロッパの貴族コスチュームで演じられる作品を指します。あ、でも以前、宙組で演じられた「銀河英雄伝説」とかもコスチュームものですね。いわゆるある時代設定に合わせたデコラティブな衣装を着用する作品でしょうか。「~もの」では他に「スーツもの」とかがありますね。

 

田上:僕が見たことあるのだと、花組「アウグストゥス」がコスチュームものなのでしょうか?

 

小間井:ま、まぁそうですね。あとは雪組全国ツアーの「ヴェネチアの紋章」は典型的なコスチュームものといっていいのではないかと思います。

 

田上:様々なジャンルの作品を上演していますが、どのようにして次回作は決まっていくのでしょうか。

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小間井:劇団の人ではないので想像の範囲内でしかありませんが、公演というのはまず、劇場がないとできません。劇場は約2年前から調整すると言われているので、それくらいから準備はしているのでは。ただ、コロナ禍で予定が狂った、というのはありそうですね。今年春に上演された「Hotel Svizra House ホテル スヴィッツラ ハウス」のパンフレットに作・演出の植田景子先生が、初日までの期間がいつもより短かったなどと書いてありました。また、「ほんものの魔法使」のパンフレットにも脚本・演出の木村信司先生が、「ファンタジーものの企画を書いてきたがなかなか通らなかった。念願だ」というようなことが書いてありましたね。

 

田上:なるほど、パンフレットなどから演出家の皆さんの苦労が伺えるわけですね。

 

小間井:とはいえ、物語を作るのはやはり大変なのだと思います。公式ホームページで退団者の発表などが出ていると「集合日」といって稽古が始まったのだなと分かりますが、しばらくたっても配役が出ないときは「台本が遅れてるのかな」と想像したり。

 

田上:そんなことが! 書く難しさは分かるだけに同情するなぁ。

 

小間井:実際に取材でも「今回は台本が遅れて」といった話は聞いたことはあります。でも、宝塚では台本が上がらなくて初日が明けなかった、ということはさすがに聞いたことはありませんね。外部ではまぁ、ごく稀にあるので。

 

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田上:空けない初日はない! あれだけの舞台を作り出すにはたくさんの人の「産みの苦しみ」があるんだろうなぁ。今度、観劇するときには背筋が伸びそうです。

 

小間井:田上くんは背が高いので後ろに座ったお客さんに配慮しつつ、お願いしますね。

 

田上:やだなぁ、比喩ですよ比喩!

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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