Pop Styleブログ

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 昨日、ポップスタイルのALL ABOUTで特集した「弾き語りトラックメイカーアイドル」眉村ちあきさん。超特大紙面にビックリと反響をいただいておりますが、それでも載せられなかった話はたくさんあります。

 例えば、「これをくぐり抜けた人があんなにいると思うと、この世界が天才だらけに見えます」

 と眉村さんは断言するのです。さて、何のことを言っているかというと・・・。

 

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 「世の中で運転してる人、神に見えます!」

 昨日9日に発売されたメジャー3rdアルバム「日本元気女歌手」に収録している「教習所」について尋ねたときのコメントです。アルバムの話の半分は教習所の話でした。時間配分としては他の力作のことをもっと聞きたくなかったのですが、ご本人が存分に思いをぶつけたかったのでしょう。そのインタビューの模様を再録しましょう。

 

記者 教習所は実話なんですか?

眉村 8月くらいまで行ってました。試験とか受けたんですけど、一旦休憩しようと思って、ちょっと一年くらい休もうと思って教習所は退学しました。ここから学ぶことないと思って。免許も取ってない。仮免許取って本免許の筆記も受かって、本免許の実技だけだったんですけど、受からなすぎてそれが。でももう筆記まで受かってるし、入ってることは入ってるから、もう授業はいいやって思って、退学すればまだ受けてない授業分のお金帰ってくるから、そのお金で実技受けに行こうと思って。

記 実技の一発試験で通るのって難しいっていうじゃないですか。

眉 でもこの教習所、受付の人が「ハイハイ」みたいな感じなんですよ。え、怖いと思って萎縮するじゃないですか。電話口でも萎縮しちゃって。

記 ああ、それが歌の冒頭の電話・・・

眉 そうです。で、授業中に気になる言葉とかあるとその後の話、何にも分かんなくなるんですよ。なんか一個が気になると分かんなくなっちゃうんですよ。そして気づいたらこんなに進んでる、もうついていけないってなって、泣いちゃうんですよ授業中に。それがすっごく辛くて、毎回泣くまで追い詰められるんですよ毎回自分で。で、蘇生の授業やってる時にも泣いちゃって、助けたい人みたいになっちゃって、それが歌詞に入ってたりします。

記 泣いてる場面を想像できるように歌にこめたわけですね。

眉 はい。「落ちてく涙で濡れた部分は必ず拭いて貼れAED」って。共感めちゃくちゃやばいと思われてました(笑) 「泣きながら蘇生してるよって なんかあったのかなあって」。何にもないんですけど。怖がらせちゃってごめんって思ってました・・・。全部実体験ですけど(笑)

記 オオゼキ麺類30%OFFって、スーパー「オオゼキ」なんて都内の一部地域の人しか分からない叫びも・・・。

眉 なんか「おじちゃんに顔覚えられて大赤面」の大赤面(おおぜきめん)に何で韻踏めるかなあと思ったらオオゼキ麺類だったんですよ。オオゼキで麺類って言ったら30%OFFだなあって感じ(笑)

記 オオゼキ知ってたので笑えました。いいですね自由なところ。

眉 ありがとうございます。爆発しました。「停止線で止まってない」とか言われて、「止まってんじゃん見てみ、止まってますよね」って感じで聞いたんですけど、「とまってないよ」と。

記 ああ実技の話に突入ですね。

眉 はい。「もうちょっと後ろだよ」とか言われて「絶対止まってるのにって思って」でもそこで怒ったり泣いたりしたら怖がられるからそのまま落ちたんですけど、試験に。絶対止まってたもんって思って壁殴りたかったし、車も殴りたかったんですけどしちゃダメじゃないですか。それぐらい人生全部やめるってなるぐらいでこれは教官を殴るか曲を作るかどっちかだと思って曲にぶつけようと思ってあーもう嫌になっちゃうよーって言ってますそれで。もう人に危害与えなくて良かったなって思います。

記 曲を作ることによってそういう負の感情を・・・。

眉:そうです。曲にしたら勝ちなんですよ。曲にしたら教習所の負けなんです。だから私の勝ち(笑)

記 僕も人生で一番嫌な経験は教習所でしたね。あれは結構トラウマになりますよね。予約とっても今日行きたくねえって思いますもん。学校の授業より行きたくなかったです。

眉 そうですよね。あんなに監獄みたいなところない。やっぱりそうなんですね。世の中で運転してる人神に見えますあんなにこれを潜り抜けた人が世界にいると思うと天才だらけに見えます。免許持ってるってだけで「この人はすごい人」って(笑)

というわけで、眉村さんのぶちまけた思いを聴いてください。「教習所」!


YouTube: 眉村ちあき「教習所」Official Audio(Short Version)

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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