Pop Styleブログ

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「ALL ABOUT 堂本光一 井上芳雄」への大反響ありがとうございます。今回、本当にまたとない大作、話題作の取材をさせていただき、本当に光栄でした。また、光一さん、芳雄さんはじめ、インタビューさせていただいた方からは、とても含蓄のあるコメントや舞台にかける思い、雰囲気の良さ、色々なものをいただいた取材になりました。紙面の中で余すことなくお届けするのはどうしても難しいことなので、ツイッターやブログで延長戦をやらせていただこうということなのですが、ブログでまとめるにはなかなか時間がかかるんです。というわけで、昨夜はもう仕方なく、ツイッターで細切れに情報を出すしかなかったのですが、「popstyleさん、焦らしてくれるw」なんてつぶやきも目にしたりして、まだ続くのかいつ終わるのか、やきもきさせてしまったなと反省しています。昨夜は、あれが精いっぱいでした。本日は、ブログにて、主演の堂本光一さんと演出家のジョン・ケアードさんについて、お互いへの印象、期待する言葉をクロスしてお伝えしようと思います。

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5月31日に行われた記者会見では、ジョンさんの光一さんに対するスキンシップぶりが目立ちました。隣のポジションだったということもあり、入場の時や写真撮影などの時にたびたび肩に触れ背中をたたき、というスキンシップを繰り返していたんです。リラックスさせようとしたのか、期待しているぞというエールなのか、大好きで仕方ないのか。ジョンさん流の距離の縮め方なのかなあとほほ笑ましく見ていました。

まずは、ジョンさんのインタビューから、光一さんに対する印象の部分を引用してみましょう。

【記者】光一さんに対する印象は?

【ジョン】すごく尊敬しています。大好きです。あれほどの大スターの方は、自分がもう持っているもので満足してしまっている人が多いけれど、でも彼はもっと違うものをやろうとしている。自分の殻を破って何か違うところに行こうとしている。それは、とても勇気がいること。高いところにいると、落ちるときはものすごい距離を落ちることになる。でも、彼はさらに上に行こうという勇気がある。同じような状況にある人、既にビックスターだった人と仕事をしたことがあるのですが、彼は落ちる距離ばかり気にしてしまっていた。そういう人と仕事をするのは難しくて、恐怖心が大きく過ぎたり、ほかの人のことをまとめられなかったり。でも、光一さんはそういう感じじゃないんですよね。いつもベストを尽くしてやりたいという思いを強く持っていらっしゃる方で、新しいことに挑戦しようとしている。ものすごく、いい印象を受けています。彼はもう何もする必要するがない、これ以上努力する必要はない、既に大スターで新しいことをあえてしなくてもいいのに。だから、それをしようとすることはものすごいなと感じています。

・・・大絶賛ですね。このコメントを聞くと、スキンシップの意味が分かる気がします。片や、光一さんのジョンさん評はいかがなものでしょう。

【記者】ジョン・ケアードの評判は?

【光】 さっき会見で芳雄くんがいったように、魔法を持っている。まさに、そんな感じで。すごい心の奥底を見られている気にならない?

【芳】いい演出家って、そういいますよね。

【光】奥底を見られて、それを自然にヒュッと取り上げてくれる。

【記】考えていることを読まれる?

【光】そんな気になる。すごく不思議な。

・・・この光一さんのジョンさん評を聞くと、ジョンさんの先ほどの光一さん評の重みがまた違って心に響きます。既に、ジョンさんと仕事がしたことがある井上芳雄さんと違って、光一さんがジョンさんと組むのは初めて。というより、SHOCKではジャニーさんや光一さん自身が演出してきたわけですから、外部の方に演出をつけられること自体が初めてなんですよね。その状況で世界的巨匠とやることになったのですから、光一さんの勇気というものは計り知れないと思います。光一さんのインタビューから、破格の舞台に対する率直な思いを語っている部分を引用してみましょう。

【記】10年以上前から新しい舞台をやりたかったそうですが、やりたいここまで破格の陣容の舞台が実現するとは、という気持ちですね。

【光】そうですね。それはそうですね、うん。なんか自分の想像よりもさらにすごいことになってしまったなっていう恐怖ですね。何をやるにしても、常に恐怖は感じているんですけど。でも、この年になってもまたチャレンジできるというのは幸せなことですし、もう一度自分の身をそういう場所においてやれることはとっても刺激的だなって思うんです。芳雄くんにはすっごい、迷惑をいっぱいかけると思います。

・・・素直です。謙虚です。ここまで率直に恐怖心を語ってくれるとは、と驚きました。ジョンに対して、光一さんのこのコメントを伝えてみました。

【記】光一さんは破格の舞台が実現したことに、「恐怖」を感じているそうです。

【ジョン】でも、怖いっていいことですよ。ちょっと恐れがあることはいいことだと思います。といいうことは、それに向けて最大限の努力をするということですから。困難に立ち向かうのは悪いことではないと思います。一番よくないのは、自信過剰なことですから。

・・・ほら、光一さんの言うとおり、光一さんの思いをヒュッと取り上げてくれてますよね。

さらに、光一さんはこの舞台に対しての重みを感じさせる言葉を話していました。既に歌の稽古が始まっている中で、歌詞やメロディーがどんどん変わっているという話をしている部分です。

【光】演者がまずそれを歌っているところを聞いてみて、ジョンとアレンジャーのブラッド・ハークがこうしようってどんどん変えていくんですね。覚えたメロディーも変えられたし。「どんどん変わっていくぞって。それはあなたたちが素晴らしいからこうしたくなった」って言うんですよね。そういった意味では戦い、ですよね。どれだけ稽古の時から、ジョンとか音楽班に見せられるか。それによって出来がかわってくる。そういった意味で恐怖ですよね。完成形がない。

・・・もう一つ、本番まで2か月間、という話の中で出た言葉です。本来、2か月の稽古というのは結構長いのです。それに対して、光一さんは以下のように語っています。

【芳】最長ですね。僕にとって2か月というのは。

【光】2か月は長い。でも現時点では足りないですね。

・・・この「足りない」発言もジョンさんにぶつけてみました。

【記】光一さんは2か月では足りないと言っていました。

【ジョン】それより長い時間は割けない。それより長くなっちゃうと、何が面白かったか何が興味深いかどんどん失っていってしまうので、リハーサルし過ぎっていうのも決していいことではないんです。会見でもいいましたが、演劇はPLAY(遊び)なのだから。何かすごい楽しいことをやるんだという思いを持ち続けた方がいい、あまり深刻になりすぎないことです。ピカソが言った言葉ですが、芸術は決して終わることはない。楽しく見放すという瞬間があるだけで、完成形はないという言い方をしているんですね。やれることやって楽しんでやって、はいもう終わりっていってやらないと、永遠に終わらない。ずうっとやり続けるということはしない方がいい。ずうっとやり続けることもできるけれど、どこかでやっぱり手放さなきゃいけない。

・・・くしくも、「完成形はない」という言葉が、光一さんからもジョンさんからも飛び出しましたね。でも、光一さんの場合は、完成形がないから大変というニュアンスですが、ジョンさんが引用したピカソの言葉は完成形はないから諦める時はサッと諦めようという意味合いが込められています。これまた、光一さんの奥底にある悩みをすくい上げてくれているようなコメントですね。

光一さんにとって、新たな挑戦となる「ナイツ・テイル」という舞台。光一さんは計り知れないプレッシャーとの戦いもあると思います。でも、ジョンさんは、そんな光一さんの立場や気持ちを全て理解して、大きく包んでくれるかのようです。そんな互いの発言を聞くことができて、「ナイツ・テイル」という舞台に対する期待がさらに大きくなってきました。そして、光一さんにとっても、一歩踏み出して良かったと思える作品になることでしょう。

 

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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