Pop Styleブログ

本文です
前の記事

今週のpopstyle、大特集「ALL ABOUT」は、新作ミュージカル「ナイツ・テイル―騎士物語―」で共演する堂本光一さんと井上芳雄さんが登場してくれました。そして、第2特集の「イマ推しっ」では、ジャニーズのダンスマスター、屋良朝幸さんの主演ミュージカル「THE CIRCUS!」を紹介しました。屋良さんといえば長年、「SHOCK」で光一さんのライバル役として活躍した方なので、光一さんファン、SHOCKファンの方にはダブルで楽しんでいただけたようで何よりです。

「THE CIRCUS!」は本日17日から、よみうり大手町ホールで開幕します。そして、16日夕方から「THE CIRCUS!」の巨大パネルが読売ビル3Fギャラリーに展示されました。ここは、昨年2~3月に開かれたSHOCK展の会場でもあり、「THE CIRCUS!」パネルはpopstyleの巨大紙面が展示された場所に設置されているんです。

そして当時、屋良さんは日本テレビの人気番組「PON!」の企画で、青木源太アナと共にSHOCK展をレポートしてくれているんです。番組内ではギュッと凝縮して紹介されていましたが、実は全編通じてそれはそれは内容が濃く、面白いレポートでした。同行取材していたpopstyleはこの面白さを全部見せたい!と思っていましたが、出すタイミングを逸してしまい、お蔵入りになっていました。というわけで、紙面で「コウイチ・ヤラ対決」が実現したこの機会に、そしてSHOCK展の会場に屋良さんが再び舞い降りた今のチャンスしかない、と蔵出し素材を公開しちゃいます。SHOCKの裏話、屋良さんの光一さんに対する感謝とリスペクト、青木アナの光一さん愛が、手に取るように分かりますよ。

青木アナ 今回、SHOCK展ということで、SHOCKの歴史がこういった記事によって飾られているんですけど。

屋良さん そうみたいですね。

青木アナ これの案内役、解説役としてはもう!屋良っち以外に考えられませんよ。

屋良さん いやいやいやいや、そんなあ。

青木アナ ぜひとも色々なお話をうかがえればと思っております。

屋良さん 僕で良ければ。

青木アナ いやいや、よろしくお願いしますう。

屋良さん よろしくお願いします。

青木アナ さあ、まずはこちらが2000年、「MILLENIUM SHOCK」。ここから始まったんですよね。

屋良さん ここがスタートでしたね。

青木アナ ここが始まりで、これにも屋良っちが出てらっしゃる。

屋良さん 出てました。はい。

青木アナ このとき、17年前ですから、17のときですよねえ。

屋良さん はい、17。それこそ、あんまり舞台経験もないときだったので。言っちゃえば役も無くて、アンサンブルでのスタートだったんですよ。

青木アナ そうなんですか。

屋良さん もう、ホントに。そんなに出番も少なくて。ただ、普通にバックダンサーとして出ていたり。楽屋でモニター見て、「ああ、光一くん頑張っているなあ」と、見ている方が多かった。

青木アナ なるほど。裏にいてモニター見ているときの方が多かった。

屋良さん 多かったですねえ。出番も全然なかった。

青木さん 17年続くものになるなんて、この時は思ってなかったんじゃないですか? 

屋良さん 思ってなかったし、自分もそこにいれると思わなかったです。

青木アナ 私もそうですよ。私、高校生ですもん。

屋良さん 青木さん高校生ですか。

青木アナ そうなんです。

屋良さん ハハっ(笑)

青木アナ 高校2年生ぐらいかなあ。本当にニュースとして「あ、『MILLENIUM SHOCK』というものが始まったんだ」というのを、普通に高校生として見てました。

屋良さん そうですね。それこそ東山さんという大先輩がいて、光一くんがいて・・・ですから、ジャニーズの新しい歴史が始まった瞬間中に、そこにいれたというのがすごい。

青木アナ 光一さんの表情を見ても、今と変わらぬ魅力ありますよねえ。

屋良さん いや、若いですよ!光一さん。どう見ても。どう見ても若い。

青木アナ かわいらしいですよね~

屋良さん かわいいって(笑)。大好きじゃないですか。

青木アナ 大好きなんですよ~光一さん。

屋良さん いやいや。

青木アナ じゃあ、行きましょう。これが次の年ですね。

屋良さん 2001年。

青木アナ そして、こう毎年やっていくものに、どんどんなっていくわけですよね。

屋良さん そうですね。2001年、僕もグループとして出ていたので。やっぱり今とは違う立ち位置で。

青木アナ MAとして?

屋良さん そうです! あ、よくご存知で。

青木アナ ミュージック・アカデミー!

屋良さん ミュージカル・アカデミー。残念です。

青木アナ ミュージカル・アカデミー(笑)。ミュージカル・アカデミーとして!

屋良さん はい、そうすね。これもまだね、アンサンブルというポジションで出ているので。この頃から光一くんがトップで引っ張ってくれて、ここから、光一くんのスタンスが変わってきた時期だったんじゃないかなと思って。

青木アナ この頃は、作・構成・演出、ジャニー喜多川さん、だったわけですよね。

屋良さん はい、そうです。

青木アナ 光一さんは、どのような立ち位置で、どのようなことをおっしゃっていましたか?

屋良さん この時は、光一君は演出面というよりは、今こうやって光一くんと話すと、自分にいっぱいいっぱいだった時期らしいんですよ。だから、言っちゃえば、今では周りの後輩のことを気にして、お芝居の面とか演出をやってますけど、この頃は自分をどう成長させていくか必死だったので、正直僕らからは光一くんにしゃべりかけることができないぐらい。怖かったんですよ。「この人怖っ」っていう存在。

青木アナ 話しかけずらい、オーラというか雰囲気があったわけですね。

屋良さん 挨拶もできないぐらいのオーラというか。今の状況、180度ひっくり返ったみたいな、それぐらいSHOCKにかけてる思いがあったのかなあ。

青木アナ はあ~そうですよね、そういう年月(としつき)ですよね、17年というのは。

屋良さん そうですね。

青木アナ どんどん行きましょう。こちらも・・・。

屋良さん 若いですよ、光一くん。ちょっと髪型とかチャラいじゃないですか。

青木アナ あ、外ハネしてる時期・・・。

屋良さん 外ハネとかの時期なんですよ。かわいいですよね。

青木アナ あ~かわいいですね~。こういう王子様の雰囲気は変わらないですよね。

屋良さん ええ、オーラがやっぱり。

青木アナ ねえ。特にこの時期はね、まあ今もそうですけど、KinKi Kidsの活動も大変お忙しい中での舞台でしたからねえ。

屋良さん はい。これが2002年・・・。僕、ここら辺ね、出てないんですよ。

青木アナ うん。ずっと出ているわけでなくて、出ていない年もある。

屋良さん そうですね、何年か出ていないときも。この空白の時間は、光一くんに何があったか分からない。

青木アナ ハハハハ。

屋良さん ハハハハ。

青木アナ で、どんどん演出が変わっていて、やっていますよね。「進化し続ける」と書いてますけれども。このあたりからですかね。演出を変わったのは。

屋良さん これ「Endless」ですから、ここから演出を変えて。これはすごいね、幸せな体験でしたね。

青木アナ SHOCKが「Endless SHOCK」に変わりました。タイトル変わりましたけど、何が一番大きく変わったんですか?

屋良さん いや、もう演出自体が全く。だから違う作品になったような感覚ですね。僕たちにとっては。ストーリーの変化の仕方だったりとか、後はショーの部分の演出だったりとかも、まるで別作品。それこそ光一くん、多分ガラッと変えたいと言ったのかな。とはいえ、今までやってきた空気も残しつつの大変化なので、この年はすごい大変でしたね。この時まだ僕はグループでやってたんですけども。光一くんの後ろで、今、「ふぉ~ゆ~」がついているポジションで僕たちは出させていただいていいて。

青木アナ 徐々に前の方に出てきたわけなんですね。

屋良さん そうなんですね。アンサンブルから始まって、そこからちょっとずつ役付きになって、やっとここでコウイチの後ろにつけた、というところですね。

青木アナ 光一さんの後ろについたということは、やはりフライングの時のハーネスをつけたりだとか、そういうことも。

屋良さん それは。僕の元相方がやってました。僕には託せなかったみたいです。細かい作業は。

青木アナ そんなことはないと思いますけれども。さあ、そして行きましょう。やっぱり光一さんも主役でありながら、演出もし始めるわけなんですよね。

屋良さん そうですね。

青木アナ 俳優・堂本光一としての顔と、演出家・堂本光一の顔、いかがですか?

屋良さん そうですね。「Endless」になってから演出の方も携わっているんですけれども、やっぱり、もちろん役者の一人一人の心情だったりも大きいんですけど、照明の一つ一つまでものすごくこだわりを持っていて。音のちょっとした聞こえ方だったりとか、これだったらスピーカーの位置をこうしたいというようなスタッフワークまでできちゃう。そういう人ってなかなかいないと思う。本当に繊細なのか、ちょっとした照明のずれとか、僕らから全く分からないぐらいのものに気付いて、すぐダメ出しをして、修正しようというのを「Endless」になってから毎日のようにやって。

青木アナ 毎日?

屋良さん 毎日ちょっとした変更を。

青木アナ 同じことをするのではなく、毎日反省点があって改善点があってと。

屋良さん そうなんです。それは今でもずっと変わらなくて。例えば、一幕が終わりました。一幕が終わってその間の休憩時間に一幕の映像を見てるんですよ。

青木アナ ええ!? あれだけ動き回った後に休んでるわけじゃないんですか?

屋良さん 血みどろになってシャワー浴びたりしているんですけど、映像は流れているんですよ。それで音とか聴いたり見てたりして、それですぐ変更するですよ。それぐらいのストイックさというか。いつ休んでるんだろ、この人って。

青木アナ ちなみに、アンサンブル時代は話しかけられなかったと、屋良っちおっしゃってましたけれども、この頃はどうなんですか、徐々に話せるようになってきてるんですか?

屋良さん 挨拶はいけましたね。

青木サナ 挨拶! ついに挨拶・・・

屋良さん 挨拶あたりは行けましたね

青木アナ できるようになってきたんですねえ。

屋良さん まだちょっと緊張してましたね。

青木アナ ハハハ! さ、そして。史上最速500回公演。この時は森光子さんも祝福に訪れましたけれども。

屋良さん そうですね。この500回公演。実はこの時に、初めてライバル役に選んでいただいて。

青木アナ 徐々に、徐々に、前に出て、最前列まで!

屋良さん 最前の一歩前ですね。うれしいことに、光一くんが「ライバル役は、屋良でやってみないか」と言ってくれたみたいで。

青木アナ 光一さんからそうやっておっしゃったんですか。

屋良さん そうなんですよ。明確には何がきっかけで僕なのかなっていうとちょっと分からないですけど、今までずうっと光一くんの後ろについていたのを見ていてくれて、何かのきっかけで「屋良でやってみようよ」と言ってくれたらしく、うわさでは。

青木アナ ライバル役をやると聴いたときはどう思いましたか

屋良さん いやあ、プレッシャーはすごかったですね。ジャニーズ人生初のプレッシャー。

青木アナ はあー。

屋良さん と、いうのは、今まで(今井)翼だったり、内(博貴)くんだったり、

数々のライバル役を見ているからこそ、自分がどう表現したらいいのか、すごく難しかったんですよ。逆に色んな人のを見過ぎてきたからこそ、自分なりのライバル役をどうやったらやったらいいのか分からなくなって。とにかく、全力でぶつかってって。袖でキツネみたいになってたみたい。ダンサーさんとかから聴いたんですけど。

青木アナ キツネみたい!? どういう状態なんですかね。

屋良さん 逆に、俺に「誰も話しかけられないオーラ」が出てるって。

青木アナ あ、かつて光一さんがそうであったかのように。屋良っちもいつの間にか、そうなっていたと。

屋良さん そうなった時期なんです。

青木アナ それだけ、このライバル役というものに懸けるものが大きかったということでしょうね。

屋良さん そうですね~はい。

青木アナ でも、今思い返すと青春の素晴らしい1ページですよねえ。

屋良さん これはそうですねえ。僕の転機となったことなので。

青木アナ そして、あーちょっと!上半身見えていますよ。屋良っち失礼しますね!(と言って近づく)

屋良さん 近い近い!

青木アナ この表情、いいですね~。フライングの種類もどんどん増えていくんですよね。

屋良さん そうですね。

青木アナ いやあ、いいですねえ。これだけね、記事がずっと並んでますけれども、メディアで取り上げられ続けるというのもすごいですよね。それだけ注目されている作品であり、輝いている作品ということになりますもんね。そして、この階段落ち・・・。

屋良さん この顔もいいですよね。

青木アナ もう素晴らしい表情してますよ。真に迫ったこの表情。これが、その年の公演で1回だけじゃないですからね、何公演も行うわけですから。

屋良さん そうですね。

青木アナ 光一さんにお話をうかがわせていただいた時に、「同じことをずっとやる辛さというのもあるんだ」という話をされて、いや深いなと私は思ったんですけれども、そのあたり屋良っちはいかがですか?

屋良さん やっぱり再演ってすごく難しくて。去年のものより、同じにやったら絶対落ちちゃうと思うんですよ。だから、前にやった時より、どうブラッシュアップしていこうかということを考えないと、先はないので。そこが難しいですね。見ているお客さんからしたら、もしかしたら一緒に見えるけども、芝居のセリフの1個まで考えて・・・そこがすごく大変なんだと思います。

(後編の更新をお楽しみに)

 

前の記事

 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

掲載紙購入方法
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30