6月7日のポップスタイルで特集しました「ALL ABOUT 斎藤工」。このブログでは、紙面で掲載しきれなかった取材の続きを公開したいと思います。テーマは、お笑いと映画。
お笑い芸人「永野」さんがブレイクするきっかけを作ったとも言われ
る斎藤工さん。お笑いに対する熱い思いをインタビュー形式でご紹介します!
また、2014年から行っている震災の被災地で映画を上映する移動映画館プロジェクトについても聞いています
。
――永野さんは、テレビでも引っ張りだこですね
僕が登竜門みたいなこと言われるんですけど、全然そんなことなくて。みなさん実力がある方々なので。時代が今、追いついたんだと思います。
――ニッチェのお二人とも仲良し?
ニッチェさんとかバイキングさんと一緒に、小さな劇場でお笑いの舞台に立っていた時期があるんです。俳優とは違う緊張感があるんです。戦場だなと思いました。笑わせようとした場面でシーンとなったり、逆に思わぬ所で笑いが起きて次のセリフが消えそうになったり。どんな時どうするか、本番の感覚みたいなものが試される。
芸人の方々のすごいところって、観客の皆さんのニーズを優先して自分を捨てられるところ。僕なら、どう見えるだろうっていうポーズが先に来ちゃう。おそらくこのままだと、将来つまらない役者になってしまうという赤信号がともっていて。自分を捨てられる覚悟が必要だな、と。
コメディーができるということは、シリアスも当然できる。(笑福亭)鶴瓶さんとか、千鳥の大悟さんとか、役者としてお芝居をした時にものすごいスペックを発揮されますよね。
――次にブレイクしそうな芸人さんは?
最近、よくそういう質問を受けるんですよ……。好きな芸人さんはいっぱいいるんですけどね、みんな羽ばたいていっちゃった。これから来る芸人さん……わからないですよ!
――サンシャイン池崎さんとはお知り合いだったのですか?
いえ、面識はなくて。さすがに、いきなり収録日を迎えたわけではなく、その前に一度、お目に掛かる機会を頂きまして。色々とレクチャーを受けました。
――放送はご覧になりましたか
見てないんです! いまだにちゃんと見てないです。見たくなくても降り注いでくるんですよ……。(出演したことを)誰にも言わなかったですし。反響は、悲しいかな? どんな映画やドラマよりも大きくて。いいチャレンジをしたと思いますし、後悔はないです。
最後に、映画に対する熱い思いも。2014年から、震災の被災地で映画を上映する移動映画館プロジェクトも行っています。
――劇場体験の少ない子供たち、映画館のない地域に住む方々に映画を届けるプロジェクト。きっかけは2011年の東日本大震災ですか
そうですね。と同時に、日本では映画館に足を運ぶ方って、それほど多くないですよね。海外ではもっとライトに、ファストフードを食べるように映画を見に行く。そういう距離感ていいな、と。映画がもっと身近な娯楽になればいいなと思っているんです。
6月末に、熊本県で移動映画館を開きます。お子さんたちに映画体験を届けたい。お笑いライブやミュージシャンのライブも一緒に開く予定です。その日一日、映画の余韻とエネルギーを記憶に焼き付けていただけたらうれしい。
この間、マダガスカルでも行いました。映画というメディアを知らない子供たちが、映画を見ることで色んな職業を知っていくことには、大きな意味があります。映画のパワーは無限大。演じる、製作するだけじゃなくて、誰かに届けるというところまで。移動映画館に関しては、映画少年だった僕がすべき、ライフワークだと思っています。
お笑いや映画への深い愛を感じたインタビュー、いかがでしたか? ポップスタイルはこれからも、斎藤さんを応援します!
|