多くの人が子供の頃に読んだことがある「コロボックル物語」シリーズ。その作者である佐藤さとるさんと、長年コンビを組んで挿絵を描いてきた村上勉さんに、７０回目の終戦記念日を前に、戦争やファンタジーについて語り合ってもらいました。
５０年以上コンビを組んできたお二人ですが、今回、対談のために会ったのは何と８年ぶりとのこと。けれど、さすが気心知ったるお二人、まるでつい最近も会ったことがあるかのように、のびのびと語り合ってくれました。
佐藤さんのお話の中で印象的だったのは、横浜大空襲のときに、道端で黒こげのものがあるので近づいたら遺体だったというお話や、飢えるのがどんなものかというお話。最初は「物理的に飢える。でもそれが続くと精神的に飢えるんだよ。そうなると、食べた後が一番お腹が空くんだ」と話されていました。また、醤油などもなかったので、鎌倉の海まで塩水を汲みに行き、殺菌のために煮沸してから、茹でたかぼちゃのつるなどにかけて調味料代わりにしていたそうです。
一方で、昭和初期の少年たちの遊びについて話す２人はとても楽しそうでした。大人から邪魔にされることもなく、自然の中で体も頭も目一杯使って遊んでいた子供たち。そんな子供たちが、成長して若者になり、戦争にかり出され、亡くなっていったのです。今、日本は再び戦争への道を歩もうとしているかのように感じている人は多いと思いますが、今一度、やられたらやり返すということからは何も生まれないこと、戦争はどんなに正義を掲げたとしても結局は殺人でしかないということを、深く考えなければいけないと思いました。
今回は好評連載「花椿のつぶやき」「ハロー！ＡＮＩＭＡＸＣＡＦＥ」も掲載。辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」、今回も吹き出してしまうこと間違いなしのシュールな内容で、必読です。ｚａｋｋａ散歩は育児グッズを紹介していますので、お見逃しなく。ぜひお手にとって読んでみてくださいね。
夕刊をご購読でない方は、駅売店などでお求め下さい。５０円です。また、ヨミープラザでも紙面販売を受け付けております。詳しくは、こちら↓の紙面購入方法をご覧下さい。
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「コロボックル物語」シリーズ１巻の「だれも知らない小さな国」と復刊された「わんぱく天国」をセットにして５人に。紙面掲載のキーワードが必要となります。応募はこちらをクリックしてください。８月１６日（日）が締め切りです。
読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ＡＬＬ ＡＢＯＵＴ」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる１００年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、２０１６年４月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のＭａｋｅ ｉｔ Ｒｏｃｋ！」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー＆大胆なレイアウトで紹介する２面にわたる企画ページです。
