本日のオールアバウトは、私に言わせれば、「一番、愛知県知事に近い男」、山本昌投手です。もちろん、出馬する気持ちは毛頭ないと思いますが。 この男ほど、愛知の人々に愛されている人を、愛知出身の辻ギリストはほかに知りません。同じ地元出身者でも、イチロー人気を上回る、と言い切ってしまってもいい。体はでかくても、決して野球の才に恵まれていた訳ではない。にもかかわらず、「遊び半分で」メキシコ人に教えられた球で突如才能を開花させ、救世主のようにチームを優勝に導く。中日投手陣の屋台骨を背負って投げ続けてきました。ドラマチックな男でもあるのです。
でも、ヒーローインタビューでは、本当に普通の人。自己プロデュース全盛期の今でも、「飾ろう」という意欲は全くないのです。インタビューでも、変な言い方ですが、テレビのインタビューでみる通りの人でした。 「ラジコン」だの「昆虫」だの、趣味は広く知られています。野球少年の頃から、冷凍保存されたまま４８歳の今まで生きて来たのでしょう。インタビューの途中、「まだ社会に出たことがない、ただの野球部員ですよ」と言っていました。この言葉通りに自分でも思っているのだろう、と感じます。その素朴さが、名古屋人の心をゆさぶるのです、、、、多分。 先発できないと判断されたら、現役にしがみつくことはないでしょう。いくら超人とはいえ、あと何年も投げられないのは確か。 これまでこの男をよく知らなかった人が、この記事で、今季はじっくりマサさんの投球を見てみよう、という気持ちになれたとしたら幸いです。山本昌投手以外にも、好評連載「民ゾクッ学」では、東京・大手町にひっそりとたたずむ平将門の首塚の怖さに記者が迫っております。
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読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ＡＬＬ ＡＢＯＵＴ」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる１００年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、２０１６年４月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のＭａｋｅ ｉｔ Ｒｏｃｋ！」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー＆大胆なレイアウトで紹介する２面にわたる企画ページです。
