こんにちは! 今年1番の風邪を引き、寝込みながらこれを書いている藍ママです。トホホ…季節の変わり目、皆さまもお気を付け下さい!
★大空祐飛さん登場★
さてさて、本日、読売新聞水曜夕刊「ポップスタイル」、「ALL ABOUT」にご登場していただくのは、宝塚歌劇団、元宙組トップスター、大空祐飛さんです。
昨年7月に宝塚を卒業された大空さんですが、
唐十郎さん作、蜷川幸雄さん演出の名作「唐版 滝の白糸」で本格的に舞台復帰されます。
舞台復帰について、作品について、思いの丈を語っていただきました。ブログでは紙面に載せきれなかったお話や、取材裏話をつづっていきたいと思います。
また、今号から新企画「民ゾクッ学(MIN-ZOKU-GAKU)」がスタートします。
日本古来から伝わる言い伝えやオカルト現象が大好きな辻ギリストこと辻本記者と、市原編集長が全国の「不思議もの」を巡ります。第1回は秋田に伝わる涙を流す聖母マリア像です。毎月第1水曜に掲載です。
「イマ推しっ!」はアニメファンに話題の作品「京騒戯画」を取り上げました。
大空さんに、不思議世界に、オカザえもんまで参入し、ちょっと妖しい雰囲気漂う紙面となっていますよ。お楽しみに!
★大空さん、空白の1年★
退団後、表舞台から姿を消した大空さん。ファンの方々はさぞ気をもんだことでしょう。実は藍ママ、お話する機会がありました。今年春に開催された弊社の演劇大賞授賞式典に宝塚時代の相手役、野々すみ花さんといらっしゃっていたんですね。
すみ花ちゃんのかわいさに癒やされつつ、ヅカ時代と変わらぬオーラを放つ大空さんに、宝塚担当の藍ママは、雑談する中で思わず、「芸能活動はされないんですか」と聞いてしまいました。すると、「決まりましたらきちんと報告します」とおっしゃっていたのです。だから、今回の舞台復帰は本当にうれしいですし、無事紙面化できてよかったなと思います。
★思っていないことは言わない人★
それにしても取材は緊張しました。「不要な愛想笑いはされない方」と聞いていたので、情けないことに藍ママ、ビビりまくりです。
大空さんもはじめは口数が少ない印象だったのですが、次第に乗られまして、笑顔あふれる大変、楽しい取材となりました。
藍ママが感じたのは、「思っていないことは言わない」率直な方だということです。宝塚時代から言葉を大切にされ、公演でのあいさつの素晴らしさには舌を巻いてきましたが、その姿勢は変わっていませんでした。質問を聞いて、咀嚼し、自分の言葉で話す。クレーバーな方だと思いましたし、言葉にウソがないので、取材する側としては大変ありがたかったです!本当に素敵な方で紙面からその魅力が少しでも伝わるといいなぁと思います。
★お甲と大空さん★
紙面を構成する上で、ポイントとなったのは、大空さんの「お甲って心中で生き残ってしまってからの1年間ってどういうメンタルで過ごしたのかなぁ」
「恋人だけ先に昇華されたみたいな中での彼女の思い、でもそこでたくましく生き続ける自分のさがみたいなものを最後に向かって、昇華できたらいいなぁと思います」
との言葉です。大空さんご自身にその意識はないかもしれませんが、ふと男役卒業から1年たった大空さんとお甲が重なりました。ネタバレになるのであまりストーリーについては書かないでおきますが、お甲もある意味、エンターテイメントに身を呈する人だと思いますから、そこで、大空さんがこの作品で舞台に戻ってくる意義をつかんだ気がしました。
★オラ、ワクワクする!★
あとは今後についてですが、大空さんは今後もご自身が納得される仕事を慎重に選んでいかれるのではないかと思いました。
宝塚時代のこともお伺いしました。
「宝塚ではあまりトントン拍子に出世しなかったんです。苦しかった時期とか腐りそうだった時期とかいっぱいあって、でも『トントン行かないからこそ得られる経験なんだ』って思うことにしたんですね。それが最後、武器にはなったと思うんで、それは今後の人生もそうありたい」
男役として頂点を極めた方なので、いくらでも楽な道はあるように思うのです。が、そこへは行かないみたいです。大空さんが面白い例えをされていたのでご紹介します。
「なんかすごい幼稚かもしれませんけど、アニメ『ドラゴンボール』の悟空とか、最強の敵が現れたりすると、『オラ、ワクワクする!』とか言ったりするじゃないですか。なんか、本当にそういう感じっていうか、もう絶対に飛び越えられると思っているハードルしかないとだんだんどんよりしてきちゃうというか、久々に高いハードルがあったりすると、そういう悟空みたいな感じの楽しみ方をしてしまう」
相変わらず分かりやすい例えですが、大空さんから「ドラゴンボール」の話が出るとは思いませんでした!(笑)テーマパーク担当でもある藍ママとしては、大空さんにぜひ、池袋に出来た「ジャンプ」関連のテーマパーク「JーWORLD TOKYO」に行かれてはいかがと思います。なんと、かめはめ波が撃てますので(笑)。
今後も大空さんの舞台姿、そして「言葉」を陰ながら追っていきたいと思います。大空さんだけの男役を確立された方だから、大空さんだけの役者像も確立されると信じています。まずは公演の成功をお祈りします!
★大空さんをまだまだ知りたいあなたに★
藍ママが独断と偏見で選ぶ大空さん出演の宝塚作品(DVDで見てね!)
1、宙組大劇場公演「カサブランカ」
名画を原作とした大劇場お披露目公演です。哀愁漂うリックが本当にハマり役でした。ハンフリー・ボガートが生きていたら、観てもらいたいくらいでした。舞台セットが回転して、カフェになったり、カジノになったり、作品そのものとしての完成度も高かったです。
2、花組梅芸シアター・ドラマシティ公演「銀ちゃんの恋」
つかこうへいさんの「蒲田行進曲」の宝塚版です。一見、タカラヅカっぽくない作品だと思うのですが、主人公の銀ちゃん演じる大空さんがまごうことなきタカラヅカの世界にまとめあげていたような気がします。階段落ちのシーンなど演出家の石田昌也さんのアイディアにもビックリ。
3、花組大劇場公演「太王四神記」
ペ・ヨンジュンさん主演の韓国ドラマを舞台化した作品で、大空さんは花組2番手として主人公のライバル、ヨン・ホゲを演じました。陽気なヨン・ホゲが次第にダークサイドに落ちていく様は必見ですよ!
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【プレゼント】
舞台「唐版 滝の白糸」のパンフレットに大空さんのサインを入れて3人に。紙面掲載のキーワードが必要となります。応募はこちらの文字をクリックしてください。10月6日(日)が締め切りです。
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