海の底からこんにちは!しばらく本当の海を見ていない藍ママです。
それはさておき、今週のポップスタイルは一面が海!
お魚さんたちのファッションショーを開催しております。
通常より面積が大きい拡大スペシャルの「ALLABOUT」となっております。
また、「イマ推しっ!」は「ロバート 秋山竜次の体ものまね」、そして、
ゲームの「うたの☆プリンスさまっ♪」の話題をお届けします。
ちょっと森ゾーさん!ロバートの秋山さんのインパクトが強すぎてなんだかカオスな紙面となっていますよ!
それでは、ブログでは紙面に載せきれなかった裏話などをお伝えしていきたいと思います。
★感動の幕開きシーン★
舞台でまず感動するのは幕開きです。アリエルがステージを泳いで上方に向かっていく場面に「ほお~」とさせられるでしょう。
フライングが効果的に使われているわけですが、
そのほか海中を表現するためにいろいろな工夫がされているのに驚きます。
例えば、海中に出てくる人魚たちは絶えずゆらゆらと揺れているのです。
これはやっているご本人たちはさぞ大変なのではないかと思われます。
また、海中なので髪の毛が逆立っているんです。
陸上に上がるとちゃんと下がっているので注目してみてくださいね。
★海中は三次元、陸上は二次元★
ご覧になる上でポイントとなるのは、海中はとても立体的で写実的、陸上は平面的でおとぎ話のようなところです。
これは、陸上がアリエルにとっては憧れの世界であることを意味しているそうです。
だから、海中は色がちりばめられているのですが、陸上は背景一面が一色だったりします。
それがまた絵本みたいでおしゃれなんです!
★舞台裏は戦争★
今回貴重な経験となりましたのは、楽屋裏にて衣装さんや床山さんのお話をお伺いすることが出来たことです。
今回、一度の公演で出演するのは意外に少なく24人。アリエルやエリックをのぞいて、例えばアリエルの6人のお姉さんを演じている方々は別の場面ではお魚さんたちだったり、王子の花嫁候補だったり兼任されているんですね。
二役どころか三役、四役と兼ねてらっしゃるのです。つまり、衣装替えがものすごく多いということです。
また、アリエルはもちろん一役なのですが、着替えが多く、フライングがあるため「舞台裏は戦争状態」とのこと。
フライングは機械なので、スタンバイの時間であるとか降ろすのにも一定の時間がかかります。
つまり「急ぐに急げない」そうで、そうしたものを考慮した上での早着替えには大変苦労されているそうです。
アリエル役の谷原志音さんもなんと、「ハイヒールで舞台裏を全力疾走している」とのお話にはビックリしました。
フライングに海中ゆらゆら、ヒールで全力疾走とすごい体力を使いそうですね…。
谷原さんは実際、稽古に取りかかる前に「この公演をやったら痩せるよ」と海外スタッフに言われたそうですが、
「全然、体重は減っていない!」そうです。
「見た目は痩せたよ~」とおっしゃる上川さん。谷原さんは「筋肉が増えたんだと思う。最近、腹筋が割れてきて…」とおっしゃっていました。
アスリート化する谷原さん!どうかお体にお気を付けて舞台に立ってくださいね。
★こだわりの衣装に小道具、カツラ★
色鮮やかなお魚さんたちですが、やっぱり発色には大変こだわっているそうで、例えば、ハープフィッシュは初演と同じオランダの業者に特別にプリントしてもらったものだそうです。
またカニのセバスチャンのオレンジ色もデザイナー指定のこだわりの色だそうです。わざわざセバスチャンのために作られたオレンジだそうです。
ここで豆知識です。ハープフィッシュはヨーロッパ版ではハープを持っていたことからハープフィッシュと呼んでいるそうですが、ヨーロッパ版にはサックスを持ったサックスフィッシュもいたようですよ。比較するのも楽しいですね。
アリエルのお姉さんたちがバスローブ姿で歌うモータウン的なナンバーも見どころの一つ。
バスローブをばっと投げるとダイアナ・ロスもビックリなすてきなドレス姿なんですね。
あれはヨーロッパ版では総スパンコールのドレスだったようですが、
日本版ではミラーパーツをドレスに縫いつけています。
ウロコがいっぱいついているようなドレスデザインで有名なパコ・ラバンヌを意識しているそうですよ。
また、アリエルのカツラにもご注目ください。
アリエルのカツラはひそかに5色の髪からできているのですが、
これは日本オリジナルなのです。
ヨーロッパ版は黄色っぽいそうですが「やっぱりアリエルは赤でしょ」ということで、
赤っぽく、またアリエルの揺れる思いを表現するかのように5色なのです。
また6人のお姉さんたちのカツラにも注目です。
お姉さんたちはそれぞれ1色のカツラなんですが、
それぞれ、ウェービーだったり、くるくるした部分があったり、カツラにも個性があるんです!
そして、バスローブシーンのまとめ髪になったときも、ウェービーなお姉さんはウェービーに、くるくる部分があるお姉さんはくるくる部分があるまま。個性が生かされているんです!
そうした細かい部分にもぜひご注目ください。
あと、床山担当さんイチオシのカツラは「スネイルガール」(カタツムリ)。
巻き巻きの付け毛がいっぱい付いていて、とってもガーリーでカワイイんですよ★
「割とすぐに出番が終わってしまう」(床山さん)のでお見逃し無く!
小道具さんイチオシはやはりアースラでしょうか。
アースラの足にはウレタン製の吸盤がたくさんあるのですが、ヨーロッパ版では、一回の舞台で5~6個は落ちてしまっていたそうです。それを日本版では2000個くらいある吸盤を一つ一つ布でくるみ、縫いつけたとか。
あと足を出演者の皆さんが動かしているのですが、息の合いっぷりには驚かされますよ~。
★調整が大変、フライング★
軽々とやっているように一見見えるフライングですが、実は一つ一つの動きがとても大変だそうです。例えば、アリエルが海の底に沈んだ彫像(エリック似なんだそうです!)の肩に座るシーン。
「肩がつるんって滑るんです」と谷原さん。ちゃんとタイミング通りに肩に座るのは至難の業だそうです。何度も何度も練習したそうです。
取材を通し、キャスト、スタッフの皆さんのプロフェッショナルぶりには改めて驚かされました。ぜひ、紙面、ブログをご覧になった方、今度は劇場でぜひこの感動を味わってくださいね。
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谷原志音さん、上川一哉さんお二人のサイン入りパンフレットと、劇中の小道具を模した「フォーク型髪すき」、東京公演限定のハンドタオル、合金コンパクトミラーのセットを5人に。紙面掲載のキーワードが必要となります。応募はこちらをクリックしてください。5月5日(日)が締め切りです。
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