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更新が遅くなって申し訳ありません。加藤代表のインタビューは、これから佳境に入り読み応えのあるものなのですが、その部分はゲームを体験した人にしか分からないので、<延長戦その3>では、ゲームの流れについて改めて紹介してみます。ゲームに参加した方は、ここを飛ばして<延長戦その4>を読んでいただいて結構ですよ。

<延長戦その1>で紹介したように、ゲームはまず解答用紙のA~Eを埋めPhoto るワードを探す作業から始まる。このうち、Eを埋めるためのヒントは、コンコース4階にあるのだが、4階に通じる階段には「×が4つあれば通れる」と書いてあった。つまり、A~Dのワードを埋めてから、解答照合所で4つ分の×をつけてもらってからでないと、Eのヒントにはたどり着けないということなのだ。

<その1>では、ここを第1ステージと名づけたが、モデルを務めた井口玲音さんと協力して謎解きをした記者は、まずこの段階でつまずいてしまった。まず、両側のエキサイトシートにある2つのヒントを組み合わせて解ける「A」を二人で解いた。ここから、二手に分かれることに。1Fの両端にある喫煙室に書かれた、やはり2つのヒントを組み合わせて導ける「B」は記者が解き、井口さんは、バックスクリーンにヒントがあることを発見し、「D」を解いた。ここまではよかった。

    次に、記者は野球博物館前にあるという「C」のヒントの場所に向かい、「E」は井口さんに託したのだが、前述した事情により、井口さんは先に進めなかった。記者はというと、「C」が簡単に解けない。「C」のヒントは、「9286343」という7桁の数字の羅列だった。手がかりが見つからないでいたとき、思い浮かんだのが、司会をした加藤代表が、最初に出したヒントだった。それは、ジャイアンツの永久欠番の選手に関するヒント。それは、王貞治氏の「1」、長嶋茂雄氏の「3」など、ドームの外野スタンドにもボードとして掲げてあり、加藤代表は彼らを「勇者」と称し、謎解きの手助けになるような趣旨のことを話していた。そうか、数字といえば、永久欠番だ。しかし、「C」のヒントと永久欠番の数字には関連がなさそうだ。と、思っていると、「C」のヒントのPhoto_5近くに、永久欠番の選手について紹介したボードがあるのが目についた。それをつぶさに見ている参加者もいた。あそこにカギがあるに違いない。ボードには、永久欠番の各選手の生涯成績が詳しく書かれてあり、数字もたくさんある。

しかし、どこを見てもヒントに結びつく数字が見当たらない。おかしい・・・・。ここでだいぶ時間をロスしてしまい、自分の見当違いに気づいたのは、「E」への階段が進めなかった井口さんが合流してきたからだった。「C」の手がかりは、自分の手元にあったのだ。最初にもらった解答書にあるドームの地図のページには、数字と平仮名がペアになって、あちこちに書かれていた。数字とペアになっている平仮名を当てはめれば、「はねだくうこう」と意味の通るワードになったのだ。灯台下暗しとは、このことだった。Photo_6

これで、ようやく4階、つまり最後のワード「E」を埋めるヒントの場所に行ける。しかし、この時 既に40分を経過していた。「E」は、4階全体に11枚にわたって書かれたヒントの紙を合わせて読むのだが、3枚目あたりで井口さんが勘を働かせて、「じゃんぼ」を導き出した。これは、スタート前にオーロラビジョンに映し出された森永のモナカアイスがヒントになっていた。A~Eが全て埋まった! そして、A~Eには、それぞれのマスに数字が書いてあり、その数字は解答欄の下に書かれた5×5のマスに書かれた数字と対応していることはすぐ分かった。しかし、25のマスを埋めてみると・・・どう読んでも全く意味の通_らない文章だった。これにも、尚ヒントが必要なのか、と思っていると、グラウンドに続々と降りている参加者の姿が見えた。

どうやって降りられる? とにかくグラウンドに通じる階段へ行__2ってみよう。すると、階段には「×が5つあれば通れる」と書かれていた。よし、グラウンドへ行ける! グラウンドには最初に示された3つのヒントがあった。ベンチの裏や天井には、「右下から時計回りに読め」「穴を読め」とあ る。なるほど、やはり25のマスの読み方だ。さらに、最後のヒントは、ドームの天井の模様を導き出すものだった。これは正直、ほかの参加者の動きが参考になった。多くの人が天井を見上げていたのだ。ドームの天Photo_7 井には、25のマスのような四角がたくさん並んでおり、そのいくつかには穴のようなものが見える。25のマスと天井をうまく対応させて、穴の部分を読むと・・・「すたーはゆうしゃだ」という言葉が出てきた。「スターは勇者だ」!! 勇者といえば、加藤代表が最初に話したヒントにも出てきた言葉。間違いはないだろう。しかし、だから何なのだ? スターとは何のこと? 

残り時間は、あと5分。思い悩んでいる暇はない。ここは他の参加者の動きを参考にするしかない。さて、人がたくさんいるところは・・・ライトスタンド! そこには、長嶋茂雄氏の永久欠番「3」のボードがあり、その隣には長嶋氏の顔が大写しになっている「セコム」の広告があった。なるほど、スターといえばやはり長嶋さんか! 一目散にライトスタンドへ。しかし、長嶋さんの広告の周辺に行っても手がかりになるものがない。冷静に考えてみると、長嶋さんは「スター」ではなく、「ミスター」だよな。うわ、おそらくここには正解はない。では、どこに? バックスクリーンにある「サッポロ」の「★」のマークが気になるが、違うか。そう思っているうちに、タイムアップ。む、無念・・・。

Photo_8 さて、とぼとぼとスタート地点であるバックネット裏スタンドに戻ると、加藤代表が再びグラウンドに現れ、解答についての解説を始めた。我々も含め、「スターは勇者だ」の謎を求めて、ミスターの所へ行った参加者が多かったことから、加藤代表は「あなたたちのことを、ミスターチルドレンと呼びます」と、うまPhoto_9すぎる揶揄。悔しい・・・。さて、「スター」とは何か。それは、解答欄の上にある6つの★のことだった。またしても灯台もと暗し。そして、勇者とは、加藤代表が最初にヒントとして 出したジャイアンツ永久欠番の選手たちのこと。そして、永久欠番の選手もちょうど6人! 何と、解答欄の★の部分に永久欠番の背番号を代入するということ__3だった。そして、数字を入れると「バツ印」だと思った解答欄の「×」が違うものに見えてくる。そう「かけ算」の「×」だ。つまり、14×4×16×34×3×1という式を計算するのだった。ここ が、最初に井口さんが、「当たっているのに、なぜ×なの」と不自然と思ったところの仕掛けだったのだ。そして、導き出した答え、「91392」。この数字を順に、地図上の数字として線で結んでいくと、地図には矢印が浮かび上がるのだ。そこが最初に、加藤代表が言った言葉「最後の扉を見つけなくてはならない。最後の扉を指し示すものを見つけてください」ということの答えだったのだ。矢印はしっかり、3階の階段を指し示しているではないか。何とも美しい解答に、記者はため息をつくしかなかったのだった。

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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