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山里亮太こぼれ話・第3弾は、インタビューのこぼれ話というより、私の持論に少しおつきあいください。山ちゃんって、キン肉マンのようだと思いませんか?

その心は、本当はすごく強くてカッコイイのに、ブサイクマスクをあえてかぶり、人目をはばからずに泣き言も言う自虐キャラ。

キン肉マンって、豚鼻のブサイクキャラで通ってますけど、マスクの下はすごく男前なんですよね(男前っぽい影が出てただけで本当の顔は明かされませんでしたが)。それで、本当はすごく強いのですが、ビビリでリングの上で「こわいよー」とか言って、弱音を吐いて逃げ出したりもする。

山ちゃんもブサイクキャラで通ってますが、あれはオカッパの髪形と赤いメガネの合わせ技であり、メガネを外して髪形を決めれば、カッコイ・・・いや、そんな悪くないと思うんですよね。それで、前回のブログで言及したように、自分の弱いところ、ずるいところを平気でさらす。本当はすごく面白くて、天才とも言われているのに。

まるで一緒じゃないですか。それで山ちゃんに尋ねました。そのブサイクマスクはいつ外すんですか!?と。山ちゃんは、山里ジャーナルのことを絡めてこう答えてくれました。

「いやあ、これはずっとつきまとってくるもんだし、このままでやるんですけど。ニュースをかみくだく作業をする上では、こんな人間ぐらいの方たいいかなと思って。ボクまでいろんなことを知ってしまって、カメラを見ないで論客の方々としゃべるようにならないようにしようと思っている。分からない時に、『わかんない』と、もっとうまく言えるようになりたいなっていのが希望なんです。それを素直にできるのは、キン肉マンなら弱音はいてもいいし、わかんないって言っても全然いい。でも、試合はちゃんとしていればいいっていう、そういうニュース番組にしていたいですね」

確かに、山里ジャーナルは、「ニュースがよく分からないけどもっと知りたい」という視聴者のために、山里さんが視聴者代表的なスタンスで、かみ砕いてくれますからね。ジャーナルに限らず、山里さんは司会や声の仕事など仕切る場面でも、他の出演者を輝かせる天才だと思いますよ。スッキリ!!でVTRで流れる人たちを紹介する時も、自分を下げることで輝かせるし、言語遊戯王のMCでも、プレイヤーの人たちの意図を素早く分析して、カードでできた言葉をより輝かせる。キン肉マンも、キン肉マンという主人公がいる一方、実は敵や仲間たちのキャラクターがすごく光り輝いていたから面白かったと思うんです。それは、キン肉マンが自分を下げつつ、敵や仲間を恐れたり褒めたたえたりするからであるんですよね。もちろん、最後にはキン肉マンが勝つから、主人公も脇役も立っているというウィンウィンの関係なのですが、山ちゃんも周りの人を輝かせつつ、声や司会が評価されているのですから、ウィンウィンですよね。だって、言語遊戯王なんかでは、プレイヤーの人が自分が意図する以上の補足解説をされて、吹き出したりしてますからね。テレビ版で、優勝したバナナマン設楽さんが、笑いながら悔しがっていたのが印象的でした。

そうそう、山里亮太=キン肉マン説は、昨年12月に行われた「言語遊戯王オルタナティブ」を鑑賞しながら思いつきました。スラムダンクやドラゴンボール、北斗の拳など、ジャンプ黄金時代の漫画が次々に登場して、そのころにジャンプ小僧だったボクは大いに笑い懐かしく共感してしまったのですが、そんな中で頭に浮かんだのがキン肉マンでした。

日付変わって明日2月3日には、中野サンプラザで言語遊戯王が行われるということです。山ちゃんのスゴさ、キン肉マンぶりを見たい方は、ぜひ行ってみてください。現時点ではわずかながらチケットがあるとか。ゲストがものすごい豪華ですよ。ボクもぜひ行こうと思っています。

http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1058030

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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