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更新遅くなりスミマセン。山ちゃんこぼれ話の第2弾です。インタビュー中、「ずるい」「逃げてる」などと、自分を否定する発言が目立った山里さん。謙虚なのか、ネガティブなのか。その理由に迫りました。自分を変えたい方、必読です!

山里さんのインタビューで驚いたのは、ボクの前向きなベクトルの質問に対して、ことごとく否定的に返したことなんです。山里さんの最近の活動は、報道番組の司会、声の仕事、ラジオ、ライブイベントの仕切り、学生イベントの司会、子供番組、インターネットラジオ、アイドルイベントの司会など、実に様々。なので、どんな仕事でも積極的に受ける姿勢について尋ねたんです。すると以下のような回答が・・・。

「堂々と言えることではないんですが、苦手な所は逃げるということですね。ずるいことに、自分のホームしか作ってない。ホントだったら、ひな壇でもっとしのぎを削って、すごい人たちの中をかき分けていったりするのが芸人の本分であるわけなんですけど、ボクは仲間としかやっていない。本当は、もっとしなければいけないことがあるんですけど、ボクはできないんですよ。ボクは芸人度合いは、世の中にいる芸人さんの中で相当低いほう。『THIS IS 芸人』という要素があまりにもない。ひな壇でガツガツやっている人たちとか、ミニコントすぐ入ったり、どんなに辛くても夜中酒飲んでみんなでエピソード作ってっていう、そういうことができないんですね。そういうことをしなくてもいいような場所にばっか行っちゃってて、結構面倒くさいと思われているかもしれない」

「苦手」「ずるい」「できない」「低い」。長く引用しましたが、一文一文が、いちいちネガティブです。また、コンビの相方に対して厳しいという話になった時も、否定的な回答でした。「自分に厳しいから、相手にも厳しいの?」と尋ねたら・・・・

「それはね。人に厳しくすることで、自分ができてるって錯覚起こせるというずるい技ですね。『お前なんでできないんだ』って言っていると、ボクができないことを棚上げできるんで。誰かのせいにして、自分を肯定するという悪い癖です」

「自己を肯定する癖がある」と言いつつ自己否定するパラドクス。う~ん。

そこで、この自分に厳しいこと、自分の弱点を隠さずに言ってしまえる理由を尋ねてみました。

「弱点をみれば、その弱点を攻撃できるようになる。欠点が分かって、直せばプラスにしかならない。マイナスさえ理解しておけば、それを補填したら自分の能力値は上がるっていう。弱点から目を背けることはしない。そしたら、マイナスのままになっちゃう」

どうです? エライでしょ。ボクなんて自分の弱点をことごとく見たら、もう生きていけなくなるぐらいです。結局、山里さんは、ネガティブなんじゃなくて、ものすごく強くて前向き。常に成長を目指している人なんです。もちろん、それには今の仕事が充実しているということがあるようです。

「今、ホントにありがたいぐらい楽しい仕事しかしてないって堂々と言える。自分を好きって言ってくれる人とか、自分が楽しいと思う仕事や舞台、活動場所をすごく大事にしようと思うし、そのスタッフさんや周りの人たちも、そう思ってるボクを受け入れて大事にしてくれている。そういう相互のタッグをどんどん増やしていけた」

うらやましいですね。山里さんを色々な場所で見る時に、すごくイキイキとしているように見えるのは、本当に楽しいからなんですね。もちろん、山里さんはそれにしても、「自分の武器はこういうところだなって、分析するのが昔から好きで、でもその分析って度を過ぎるとただの臆病になってしまって、行動範囲を勝手に自分で狭めて展開を狭めてしまうというデメリットもある」と言ってます。それでも、「そのデメリットを受け入れてもいいぐらい、メリットとしてやっていることが楽しい」のだそうです。

すごく幸せなことですよね。自分が得意な場所、大好きな場所だけで、すごく忙しくしていられるというのは。むしろ、もっと色々なところから求められて、好きでもない仕事を我慢しながら大儲けするより、今の方がよっぽど幸せなのではないでしょうか。そういう意味では、やはり一番いいときの山里さんに取材できたのでは、と思います。

自分の弱点を、堂々と言える人ってカッコイイですよね。

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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