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Tv こんにちは、森田です。

こんなに引っ張るつもりはなかったのですが、ドラマのこととなるとタイプするのに力が入り、ついつい長くなってしまいました。

第3位は「白い春」(4月期)です。

殺人罪で9年間刑務所にいた佐倉春男(阿部寛さん)が出所して1人の少女と出会う物語です。血のつながった父と育ての父。わけありの父2人の切なさが描かれています。

娘を持つ周りの記者たちの食いつきがとても良いドラマでした。阿部さんと遠藤憲一さんの両方の役に感情移入をしていました。

そういう意味では、大変に父親心理をうまくとらえたドラマだったと言えるのではないでしょうか。

子どものいない私でも、そのセリフがツボを突いていてグッとくるものがありました。

阿部さんが主演した「アットホームダッド」「結婚できない男」のスタッフで挑んだドラマですが、前の2作にコミカルな部分が多かったのに対し、「白い春」ではシリアスなシーンが目立ちました。

同じスタッフで新しいものに挑戦したい、という意志が感じられました。

第2位は「銭ゲバ」(1月期)です。

重くて暗くて切なくて救いがなくて・・・・っていうドーーーーーーンと海の底に気分が沈んでしまいそうなドラマでした。

「気分が沈むなら見なければいい」という意見もあるとは思いますが、その鉛のような塊のドラマから、なんとも強烈なエネルギーを感じられるのです。

このドラマを作ることに対する情熱や熱気が画面から押し寄せてくるのです。

屋上から札束をばらまく風太郎(松山ケンイチさん)。長回しですごく圧倒されました。これ以外にも松山さんの演技を前面に押し出したシーンが1話に1シーンはあり、それも楽しみの一つでした。

精神に異常を来し植物状態のようになってしまった緑(ミムラさん)も迫真でした。

そのほか、カメラを90度に倒して撮ってしまう斬新な構図など挑戦する姿を見ることができました。

その辺の熱さは、日本テレビのホームページ内に「銭ゲバ」のスタッフブログがまだ存在していますので、読んでみると伝わってくると思います。

それでは、第1位。

「ブザービート」(7月期)です。

・・・そうきて、最後はそれですか? 月9ですか? と言われるかもしれませんが、これが個人的には1位です。

プロバスケットボールチームに所属する上矢直輝(山下智久さん)とプロのバイオリニストを目指す白河莉子(北川景子さん)のラブストーリーです。

前クールまでの月9が不振だったので、良い流れが作れずに視聴率はそんなに高くはなりませんでしたが、

これぞ月9というドラマだったです。まず期待を裏切らないベタな展開。小刻みに進歩する直輝と莉子の仲。

よろけた拍子に抱き合ってしまう→チュッとする→思いっきりキスをする。。。。これは大まかすぎますけれど、このような回を追うごとのステップアップがたまりません。

そして、「視聴率稼ぎ」と非難する声も聞かれましたが、男性俳優陣がやたらに上半身裸になったり、シャワーシーンが多かったりする演出。

真夜中の住宅街でバスケットの練習をしていたら苦情が来るでしょう?とか、真夜中の住宅街の公園でバイオリンを練習していたら「うるさい」ってどなられるでしょう?とか、

そういう現実的なところを一斉無視した、ご都合主義的なところが、開き直っていて逆に楽しかったです。

妄想もご都合主義によってなりたっているものなので、夢見る方々にはしっくりとくるのではないでしょうか。

莉子が試合会場まで駆けてきて「ちょっとそこの8番!!」と叫ぶシーンなんて、「よっ!待ってました!」と声をかけたくなります。

まさに月9の伝統芸です。

なんだかんだ言ってベタなものが好きなんだ、と思いました。

そのほか、相武紗季さんの表裏のある悪女役は、とても初めてとは言えない迫力がありました。

選外ですが、「官僚たちの夏」「メイちゃんの執事」「帰ってきた33分探偵」など魅力的なドラマが多くありました。

いや~、ドラマっていいものですね。

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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