最近はいろいろ食品に関するニュースが多いけど、ここらでひとつ、きちんと考える必要があるんでねーの? 賞味期限とか、そんなに神経質になる必要あるのか? どーなの? ってことでさ、なるべく賞味期限のこととか考えないですむディナーでも食って考えようや。だからさ、そんな食いもんばっかり、探してこい!
戦わずして「読売新聞」の勝利! そんじゃまず、「読売新聞」から見ていこうか。金が缶詰な。これは缶詰料理を食わせてくれる世田谷の「ライブ&ダイニングバー 音楽室」ってところに行ったのか。いまは缶詰も、何食っても美味いよな。缶詰ってのは、万人に合うような味付けになってるからな。それを、わざわざひと手間かけて料理してるってところがまたいいな。オレの大好きなサバの水煮もあるね。うん、これは出合い頭にいいパンチもらったな。挨拶代わりのパンチでダウン喰らったってとこだ。そして銀は乾物か。乾物食っただけでお母さんの母乳の出がよくなるの? 母乳ってのはそれだけじゃ出が良くなったりしないだろ。やっぱり旦那さんに協力してもらってな。そうするとお通じがよくなるってもんだよね。昔からそういうでしょ? この乾物の料理の先生は山形の人だね。寒い国ってのは乾物のような保存食が発達したところだからな。銅は保存食な。「ようかんもアリ」とあるけど、いまは何でもあるからな。偽物っつーか、疑似食っていうの? 昔オレがカニの缶詰だと思って食ったら、これが寒天か何かでできた偽物だったんだよ。でもそれが美味くてね。それなりの品格があって、騙されたんだけど、うれしい騙され方というかね。何だよ偽物かよ、でも美味しいね、もう少しちょうだい、っつってね。まあ、保存食もいざというときにはなかなか手に入らないから、いまのうちに買って、きちんと整理しておくべきだよな。缶詰を買っておいてもどこにあるか分からないんじゃ仕方ないもんね。 さて、「TOKYO★1週間」だ。しかしまあ、相変わらずだな。まあ、オシャレして下北沢に行った、というモチベーションはよしとするか。しかしな、飲み屋に行くなら缶詰じゃなくて、そのお店の得意料理っての? ちゃんとした手料理を食べたいよなあ。わざわざバーに行って缶詰ってのもなあ。缶詰のシェフは、そりゃあメーカーさんだろう。シャレのつもりかもしれないが、オレにはこういうシャレは通じないぞ。「自衛隊の携帯食のカレー」ったってな。オレも食ったことあるけど、ちょっとしょっぱいんだよね。ほら、体を使う人用の味付けになってるからな。3位は相変わらず投げてるじゃねえか。相変わらず策がねえな。オレをバカにしてんのか? ん? もうちょっとな、オレの目が固まっちゃうようなものを、漫画なんだから空想の世界でもいいじゃねえか。漫画ならではの特色を生かして、もう少しヒネッたものを持ってこい! 今回はもう、戦う前に勝負がついちゃった感じだな。試合放棄だ。「読売新聞」の勝ち!
保存食を活用しろ!
食って漢字は、「人に良い」って書くんだよね。人にいちばんいいもの、人の欲望の根源が食欲だ。オレも現役時代の減量中は食いたいものだって食えなかったし、チャンピオンになるまでは貧乏でいつも腹を減らしてたから、食いもんに関してはうるさいよ。子供が小さいころはよく料理作ってやったりな。チャーハンとか、カレーとか、卵焼きとか、簡単なものだったけど、ちょっとガッツ流に個性を加えてな。たとえば、カレーには、肉の代わりに今回出てきた「サバの水煮」を入れたりするんだ。これは味噌煮じゃダメだ。水煮じゃないとな。そんでカレーの隠し味の味噌はまた別に入れる。それがガッツ流だ。そんなことをね、オヤジの蘊蓄をさ、能書きを言いながら子供と料理する。それがまた楽しいんだよ。 いまはインスタントの時代で、コンビニのお弁当とかすぐ捨てちゃうでしょ? もったいないよな。あれって賞味期限があるけど、まだまだ食べられるんでしょ? 昔はさ、そんなに神経質にならなくても平気だったんだが、規制緩和でむちゃくちゃやるヤツが出てくるから、厳しくしなきゃならなくなっちゃったんだよな。でもさ、いまは何にでも添加物が入ってるでしょ? 何かで見たけど、人が一生のうちに摂取する添加物の量は3キロくらいあるんだってね。でもそれが全部体に害かっていうと、人の寿命は昔に比べて伸びてるんだから、一概には言えないよな。考えるとわかんなくなるよな。 そこで昔の人の知恵じゃないけど、昔ながらの缶詰とか乾物とかな、そういうのはいいんじゃないかな。こういうものを活用していく、っていうのはオレは賛成だ。サバの水煮カレー、試してみ?
読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。