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 春になると「花粉症」だって騒ぐようになったのは、ここ15年や20年のことだ。_s昔だって花粉は飛んでたのに、最近になってこんなことになっちゃったのは、やっぱりそれだけ人間の体がヤワになってきてんのかな。せっかくの春を、花粉なんかで台無しにしないように「OKな春」にするようなモノ、なんかあるんじゃなの? 見つけてこい!

無欲の勝利「「TOKYO★1週間」の勝ち!

 もう最近じゃ、春っていうと「花粉症」の話だな。まあ、なってる人は気の毒だとは思うが、オレなんかにはいまひとつピンとこないんだな。でもまあ、花粉症の人もOKな春を過ごせるようにだな、頑張っていろんなものを探してきてもらおう、ということだ。どんなもんが見つかったんだ?
 「読売新聞」は「北の大地でスッキリ!!」ってことで、「スギ花粉避難ツアー」「べにふうき緑茶」「アレルシャット 花粉鼻でブロック」という三つだが、花粉をよけるために北海道ツアー? そんなのは一時しのぎなんじゃねえの? 北海道に10日間も2週間も行ってられるわけじゃないんでし、そりゃあ暑いからってクーラーの効いた部屋に避難するようなもんで、そんなんで2、3日逃げるよりは、花粉症対策マスクして、目薬でもしておいた方が安上がりだな。あとはシャワーとな。それに北海道だって、スギ花粉はないかもしれないけど、ラベンダーの花粉は飛んでるんじゃないの?
 「べにふうき緑茶」ってのは、オレは始めて聞いたが、これはそういう効果があるって、国交省じゃなくて厚生労働省のハンコもらってんの? そういう医薬品じゃないんでしょ? だったらまあ、ホントのところはどうなんだかわからないが、ひとつの「気の持ちよう」だよな。やっぱ「病は気から」だし、花粉は木から飛んでくるんだ。
 それにくらべて「鼻でブロック」の薬は一番実効性があるよな。これはひとつの防御の形だ。ディフェンスだな。花粉ったって空気の中に入ってるんだから、空気を吸うのは鼻だもんな。うん、これはいいかもな。
 んで「TOKYO★1週間」のマンガの方は「花粉なんてよけろ」ってことか? よけるって、どうやってよけるの? 「寝る」って夏までずっと夏眠しろって? 春眠か?
 でもね、オレの感性からいくと、この人みたいにね「花粉がどうした」くらいの、花粉が漂ってても気がつかない、くらいのね、大胆さは欲しいよな。これくらいの気合いというか、ガッツというかな。それはとてもいいんじゃないの?
 いまはみんな繊細すぎる時代だよな。ちょっとの賞味期限を気にしすぎたり。でもそんな時代だからこそ、今回は「TOKYO★1週間」の大胆さを6:4で勝ちとしたいな。ん? 担当の編集さんは負けだと思ってたの? じゃあ今回は「無欲の勝利」ってことだな!

精神を30年前に戻して

_s_2  それにしても、花粉症なんてものは、昔はなかったのかというと、きっとそうじゃなかったと思うんだな。きっと昔の人にも花粉症はあったんだろうけど、春風邪だ、とか、陽気のせいだってことで深く考えなかったんだろうな。
 昔、オレたちが子供の頃は、栃木の田舎で産まれて育って、畑田んぼで、春のうららに、カラスなぜ鳴くのカラスの勝手でしょで育ったわけだけどな。食い物でも賞味期限が切れたころのさ、ちょっと傷み始めて粘りが出てきたようなモノが一番栄養があるんだ、なんて言われてね。こっちもそんなもんだと思って食べてたもんだ。そんなのと一緒で、花粉症だって昔からあったものなんだから、あまり気にしないでドーンとしてさ、これは寒い冬から春に季節が変わるんだよ、という、そういう「時のお告げ」だって解釈すればいいんじゃねえかな。
 そんなふうには、物事は考えよう。病は気から、花粉は木からだな。だってみんなで北海道やら沖縄に移住するわけにはいかないでしょ? だったら今から30年40年前に精神を戻せばいいんだから。このくらいの気持ちでいかないと、今度はこっちが自然に淘汰されちゃうよな。まあ、最低限メガネくらいはかけてな。「TOKYO★1週間」の彼も、メガネくらいはかけたほうがいいんじゃないの? そうやって少しくらい気をつかえよな。花粉は木から飛んでくるんだからな!

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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