(央)こと尾崎未央です。
今夜もまたリメイクものホラーのお話を少々…ニコラス・ケイジの最新作「ウィッカーマン」のDVDが出ましたねー。DVD情報参照: http://www.so-net.ne.jp/movie/sonypictures/homevideo/cgi-bin/detail.cgi?goods_code=TSDD-43129 http://www.so-net.ne.jp/movie/sonypictures/homevideo/thewickerman/映画情報参照: http://www.wickerman.jp/
人里離れた孤島で少女が行方不明に。乞われて訪れた刑事(のケイジ)に恐るべき運命が… 恐ろしい”ボスキャラ”ともいうべき孤島の女性支配者にエレン・バースティン(かの「エクソシスト」や「レクイエム・フォー・ドリーム」のお母さん役名女優)を配しており、サスペンスをもりあげます。
さて、この映画もじつはリメイクなのですよ! 原作「ウィッカーマン」は「70年代でもっともエロティックな恐怖映画」と評価されながら、日本では永らく幻となっていたカルトの大傑作なのです。
参照情報; http://www.allcinema.net/dvd/wickerman.html
原作のウィッカーマンは98年に日本劇場公開となって後、本邦でも多くの熱狂的なファンを生んだのですが、私は幸運にもこの劇場公開の前にビデオに巡り会うことができ、魂を奪われました。生涯ベスト3に必ず入れるであろう最愛の1本なのです。
何と言っても原作の魅力はケイジ版でのエレン・バースティンに当たる恐怖のボスキャラがクリストファー・リー!!!!であること。そう、あの吸血鬼ドラキュラが当たり役の名俳優にして最近では「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」のサルマン、「スターウォーズEP2、3」でのドゥークー伯爵を演じるなど意気盛んな怪優です。そのリーが女装してあの長身をフルに使いながら古代の陽気かつ不気味な祭りのさなか歌い舞いまくる、超ビリビリくる映画なのですっ! タイトルの「ウィッカーマン」は「枝男」。その意味…が判る時、観客(と一部登場人物)は最上の恐怖に襲われる事でしょう。でも、恐ろしいけどある種の郷愁を誘う理想郷映画でもあるんだよなぁこれ…
とにかく原作は幻の作品で、関係者がフィルムを探そうと映画会社の倉庫に行ってみたら何と上に道路ができてしまっていてフィルム原盤が地面の下に?!とか様々な逸話がある数奇なカルト映画。
色んな意味でこのケイジ版新「ウィッカーマン」と併せ、ぜひともリー版も見て頂きたいのですが…残念ながら2003年に出た日本版DVDは今や絶版、5万円を超える値もついています(T_T)。海外版も含め何とか執念で探し出していただいて見てみてください!!
マニアックすぎる話題で恐縮ですー
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読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。