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(清)です。昨日の続きということで。悩んで悩んで、考えて考えている、やましげ校長のお話に触れたいと思います。

記事中の校長のセリフで、「番組と関係なく、悩んでいるリスナーに電話することもある」というセリフがありましたよね。

でも、実は、この言葉には続きあるのです。

「電話かけて、その時はお互いスッキリするけど、結局、オレはずっとそばにいるわけじゃないしね。その子がちゃんと1人で生きていかなきゃいけないし、近づきすぎることがよかったのか悪かったのかがわかんない。迷いは常に抱えている」

というものです。

記事中のセリフだけ読むと、「校長は熱心な人なんだな」とだけ思うでしょう。でも、校長は熱心なだけじゃないんです。悩んでいるリスナーに番組外でも付き合ったという、普通に考えれば情熱あふれる行為に対しても、「本当に正しかったのか、本当に良かったのかどうか」と、常に悩んでいるのです。

確かにそうかもしれません。校長は、悩んでいる子の家族でもなければ、本当の学校の先生でもありません。学校の先生だったら、クラス3、40人の生徒にしっかり向き合う時間があると思います。でも、やましげ校長は、ラジオの前の生徒、何万人を相手にしています。一人一人とじっくり付き合えるわけではありません。一方、悩んでいるリスナーも、一時的に誰かを頼っていても、いつかは独り立ち、卒業していかなくてはなりません。

校長はまた、自分自身を「弱い人間だ」と、正直に語れる人です。ある意味、正直で誠実なことだと思います。自分を弱い人間と自覚しているからこそ、弱い人間の気持ちも分かるし、自分の言葉によって人はどう考え、どう傷つくのか、というのを敏感に感じることができるのだと思います。そして、番組内でも時に、その弱さがリアルに出てしまう。そのことも、この番組の良いところだと思います。「校長の独白」にもあった、イジメ特集でのハプニングがいい例です。校長は「自分の人生にウソはつけない」とも語ってました。自分が過去に、イジメを見て見ぬふりをした、イジメが自分に降りかかって来そうなことをあの手この手で回避したという事実、それを考えると、何も語る資格はないと感じたのです。芸能人って、いくらでも自分の過去にウソつくでしょ(コレ、問題発言ですかね・・・)。

その時の、裏話も感動的でした。校長が長く沈黙した時、やしろ教頭は校長の発言を黙って待ったし、スタッフも音楽をかけたり、闇雲にフォローを入れたりすることなく、ひたすら校長が口を開くのを見守ったのだそうです。そして、校長の沈黙について、全くとがめることもなかったのだそうです。とてつもない信頼関係です。

そして、飛び出した「100%お前らを幸せにする」発言。そんな緊迫した状況から生まれた大胆発言です(笑)。

やしろ教頭は、「校長、言ってしまった後に、地獄を見たような顔してました」と笑ってました。生放送ならではですよね。「SCHOOL OF LOCK!」って、緻密に作り込まれ、音楽もオシャレに効果的に使っているFMらしさがある一方で、こんな生っぽい、人間っぽいハプニング・・・ある意味AMっぽさもあるところが、奥深いというか、独特の魅力なんですよね。

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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