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(清)です。今週のブログは「SCHOOL OF LOCK!」特集。今日から数日間は、紙面のメーン記事からこぼれたエピソードを含め、ボクが二人に会って感じたことを書きたいと思います。

実は、ボクが二人の取材をするのは2回目。実は、昨年6月13日に、夕刊のテレビ特集面で番組のことを初めて紹介し、その取材の際に二人にも短いインタビューを行ったのです。その時も、広報ハヤシさんがブログを書いてくれています。

2006年6月の取材なので、番組が始まってから、まだ8か月ぐらいということになります。番組開始から2年以上たった今回の「ALL ABOUT」取材は、二人の印象はだいぶ違っていました。それ以前に、取材するにあたり、久しぶりに(スミマセン・・・)ラジオを聴いて驚きました。二人のコンビネーションが格段に良くなっていたんです。互いの間や空気を理解し尽くしている感じがにじみ出ていました。今回のインタビューでも、二人の呼吸はぴったり。メーンの対談部分で、泣く泣くカットした彼らの息のあった会話をちょっと公開しましょう。

校長 ボク自身が強くない人間なんで、ちょいちょい黙るときがある。本当にそんときは頼もしいなという目で見てます。

教頭 校長黙ったらチャンスだと思いますから。出番が来た!って思いますから。

校長 教頭は、ホントに重い空気打破してくれる。それはちょっとした笑いだったりで、結構勇気いることなんです。ボクにはできない。そこでゆるーくしてくれたりすると、そっから立て直せる。

教頭 だんだん役割分担がしっかりしてきたんだと思います。はじめのころは、やっぱり自分もパーソナリティーとして参加しているから、思ったことは言いたいという感じだったけど、そういうのがなくなりました。

この会話は二人の対照的な立場が良く表れていると思います。つまり、責任のある立場ゆえに発言について思い悩むこともある校長と、自由な立場でフォローする教頭という二人の立ち位置です。校長は、「一人悩んでいるヤツがいて、そいつにとって優しい言葉をかけても、ほかのヤツにとっては、それがとてつもなく厳しい言葉かもしれない。それを考えると難しい。常に言っていることが正しいのかどうかは、わからない」と語っていました。一方、教頭の発言は、「ボクは怒られても思ったことしか言おうと思わない。これで誰かが傷ついてもいいやって思う。たぶん責任感が違う」というもの。一見、教頭はいい加減な印象に思われるかもしれませんが、こういう立場の違いを認識してしゃべっているから、互いにフォローすることもできるし、放送としてもいいバランスが保てているのだと思います。二人が二人とも、「オレこそが正しい」とかで主張し合ったら、大変なことになりますからね。

二人の姿勢の違いは、番組の将来像についても如実に表れていましたね。対談の記事の中で、校長は「みんな卒業していけばいい」、一方、教頭は「日本一の学校になればいい」と。実は教頭、もっと言ってました。「賞取りたくてやってるわけじゃないけど、賞取ればハクがつく。数字もあったらハクがつく。行けるところまで行きたい。全員聴けばいいんすけど」とか(笑)。この発言、結構意外なものでした。後日公開する素顔の教頭インタビューで披露する話になってしまうんですが、教頭は自分の仕事に対しては、目標とか将来像とかまるでナシ。キャラクターなのかもしれませんが、すごく適当に考えている印象なのです。ところが、番組に対してはうって変わって、「もっと大きくなってほしい」と力説するのです。これは、番組に対して情熱を注ぐスタッフの姿を見て、そう思うそうなのです。こんな教頭を熱くさせるスタッフ、そして番組の力ってすごいですよね。

まだまだ、書きたいことがありますが、今日はこのへんで。明日は、責任ある立場だからこそ、思い悩む校長について、詳しくお話しましょうか。それでは。

ご意見、ご感想、は popstyle@yomiuri.com

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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