2009年9月 9日
私の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在は「全力でマラソンを駆け抜けた」ように感じられたことは以前にもお伝えしましたが、このマラソンでは初めて経験する事が多く、苦労も多くありましたが、とてもやりがいのある仕事の連続でした。
やりがいのあった記念碑的ミッション
その筆頭は、もちろん日本人として最初のISS長期滞在を4か月半にわたって行い、「きぼう」の軌道上組み立ての完成に自ら参加できたことです。今回の私の長期滞在は、ISS計画に参加するすべての宇宙機関(日本、アメリカ、ヨーロッパ、カナダ、ロシア)からの宇宙飛行士が同時に軌道上で仕事をするという記念碑的なミッションでもありました。
英語とロシア語を使って仲間のクルーや日米露欧の各管制局と協力して作業をしていく中でコミュニケーション力の大切さを思い知りました。私は英語もロシア語も話せますが、それでも時折、無性に日本語で会話をしたいと思うことがありました。
そんなときには電話で家族と話したり、特別にリクエストして、つくばの管制局の皆さんと日本語で話す機会を作ってもらったりしたのですが、私の根っこの部分は生まれ育った日本にあるんだなあと再認識させられました。
「空飛ぶ絨毯」のふわふわ感
また、食事や睡眠、運動といった宇宙での日常生活の中で毎日繰り返した時間もとても思い出深いものになりました。JAXA(宇宙航空研究開発機構)が新しく開発した宇宙日本食は心理的にも大きな支えになってくれましたし、静かな「きぼう」の中で一人きりで眠ったこともありました。
私の長期滞在から本格的に運用された米国製新運動器具「ARED(改良型エクササイズ装置)」のおかげで、運動も快適かつ効果的に実施できました。宇宙での忙しい仕事のスケジュールの中でも規則正しく毎日、運動を実施できたおかげで、着陸直後の記者会見の際にも自力でしっかりと歩くことができました(参考1)。
帰還後のリハビリも非常に順調で、驚くほどの速さで筋力も飛行前のレベルへと回復してきています。いまでは椅子に座ってもおしりが痛くなるようなこともなく(笑)(参考2)、さまざまな運動メニューをこなしています。日本に戻った時には、完全に回復した姿をお見せできるでしょう。
一つだけ残念なのは、宇宙からの帰還直後に歩行する時に感じた空飛ぶ絨毯(じゅうたん)の上を歩いているような「フワフワ感」があっという間に消えてしまったことです。もしまた宇宙に行ける機会があるのなら、今度は月の1/6Gの重力(地上の重力の6分の1)の下でウサギのように跳ね回ってみたいですね。(つづく)
米ヒューストンのNASAジョンソン宇宙センターで帰還後のリハビリに励む若田さんから、メッセージが届きました。宇宙生活の回顧、地球に帰還してからの重力順応体験、今後について思うこと、若い人たちに呼びかけたいこと、などについて綴ってくれました。
参考1 過酷な任務を完遂、若田さん「浦島太郎の気分」はこちら。
参考2「お尻痛い」若田さん“宇宙後遺症”はこちら
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森、海、砂、雲、花...そういう自然物がまったく見られない宇宙ですが、言葉の重要性が意外に目立つことになった。我われ一般人の立場から、なかなか想像もつかない遠距離で、交流の広さを伺うことになった。英語、ロシア語、日本語、...さまざまこうじながらきっと喜ぶですよね。
若田さんお帰りなさい(^o^)もう家族とは会えましたか?地球の引力は慣れましたか?ゆっくり休んで下さい。
自分の生まれた国どころか、地上から約400キロメートルも
離れた地球低軌道の閉鎖された空間で一人きりの日本人
ですからね。一際、意識されてしまうんでしょうね。
この感覚が国だけでなく、星として意識される時代が
始まろうとしてますね。
まずは、月からですか。これからが本格的な宇宙時代ですね。
出来れば、ほんの少しでも貢献したいものです...。
若田さんのブログ久しぶりに拝見しました☆そして!久しぶりに若田さんのブログを拝見して!若田さんは!前回の宇宙滞在の経験を凄く!やりがいのあった!仕事だと感じているので!改めて!若田さんの人柄の良さを解りました!それと!若田さんが!ロシア語と英語が話せる事も解り!改めて!若田さんの凄ごさを感じさせられました!それと!日本語と!日本食は!宇宙の中での!若田さんの支えになっている事も解りました!後!宇宙に居る時の感覚は!空飛ぶ絨毯の様な感覚なんだと!今回の若田さんのブログを読んで感じました!!