2009年4月28日
宇宙飛行士 若田光一様
千葉工大惑星探査研究センター所長 松井孝典
宇宙に滞在して1か月半、もう宇宙生活に慣れたでしょうか?
小生も3月で東大を定年退職し、4月から千葉工大惑星探査研究センター所長として、新たな気持ちで宇宙と関わろうとしています。
ここでの夢は、ロボットによる火星の地下探査を通じて、生命の痕跡を発見することです。20世紀に、物理学と化学は宇宙で成立することが確かめられました。しかし、生物学は未だその段階に達せず、地球生物学のままです。宇宙で成立する生物学の構築が、21世紀における科学の、最も重要なテーマの一つといえるでしょう。
文明も同様です。若田さんのミッションはまさにそれに直接関わっています。若い人たちにとっては、彼らのレゾンデートルに関わるが故に、大きな希望をもたらすことでしょう。
前回のメールで、今われわれは、地球維新の時を迎えていることをお伝えしました。宇宙から改めて惑星としての地球を見て、3つのチキュウ(地球、知求、知球)は、どのように思い起こされるでしょうか?
宇宙という場は何か新しいひらめきを、若田さんの脳に誘起したでしょうか?
外界を投影して大脳皮質の中に内部モデルを作るという、ホモサピエンスしか持ち得ない特殊能力が、宇宙という場でどのような振る舞いをするのか、若田さんの体験を通じて是非お聞きしたいと思っています。
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★若田さんから松井さんへ
宇宙の若田さんの写真
地上の若田さんの写真
きぼう アラカルト(ニュースでたどる若田さん@SPACE! )
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