今週の「ALL ABOUT」は、自作小説が原作の映画「青天の霹靂(へきれき)」で監督デビューした劇団ひとりさんを取り上げました。取材に際し、一足先に作品を鑑賞したのですが、驚きました。胸を打たれました。出演者のお二人が述べていたように、鑑賞後は親と話したくなったり、お子さんを抱きしめたくなったりするような、とても温かい感動作になっています。
雷に打たれてタイムスリップ。若き両親と会う。と言えば、かの名シリーズ「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を想起しますが、これがそんな予想を見事に裏切られる展開になっていきます。大泉洋さんの主人公と、ひとりさんが演じる若き父親との劇中のコンビ漫才も、映画を忘れて何度も吹き出してしまいました。 とある民放番組の収録後、楽屋でじっくりとお話を伺いました。記者は昨年、弊紙夕刊で月1回連載していただいた、ひとりさんの「○○のマナー」の担当者。毎回、ウイットに富んだ内容で、書き慣れたスマートな文体などから、聡明(そうめい)な方だろうと思っていましたが、ゆっくりと取材するのは今回が初めて。ドキドキしながらお会いしたのですが、物腰がとても柔らかく、どんな質問にも丁寧に考えてくれ、改めてその多才ぶりを確認しました。紙面では、小説デビュー作「陰日向に咲く」の映画化から今作に込めた思いまで、たっぷりとインタビューしました。 個人的には「好きな映画 ひとりのベスト5」が気に入っています。「寅さん編」の5作はどれも「なるほど」と思うものばかり。特に若い世代はシリーズになじみがない方も多いかもしれませんが、これを機に鑑賞してみて下さい。 小学生時代に米・アラスカで映画のシャワーを浴びたという原体験が反映された「その他編」も、いわゆる「自称・映画通」が挙げるような王道の作品が見あたらない、ユニークなものばかりがそろいました。今作で「奇をてらわず、ストレートに勝負した」というひとりさんらしいセレクトになっていると思います。
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読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。