本日発売の読売夕刊popstyleの大特集は「ALL ABOUTピーターラビット」です。世界中の老若男
女から愛されている絵本シリーズ「ピーターラビット」はイギリスの作家ビアトリクス・ポター(1866~1943)の代表作ですね。初めての絵本「ピーターラビットのおはなし」が出たのは1902年なのですが、実は、その絵本の元になったある絵手紙が書かれたのが1893年のこと。今年はその絵手紙から120周年を迎えたわけです。節目を迎えたのを機に、紙面では、物語の舞台となったイギリス・湖水地方を訪ねてきました。
湖水地方を回ると、誰でもびっくりするでしょう。何しろ絵本に出てくる風景が今でもそのまま残っているから、です。昔の風景を復元して観光に生かすというケースはよくありますが、ここはそうではありません。本当にポターが生き、書いた当時とここは変わっていないのです。古い物に何よりも価値を見いだすイギリス人の気質が、湖水地方の美しい風景を開発や破壊から守り続けてきたのです。
この地方を代表する詩人といえばワーズワース(1770~1850)ですが、大げさではなくて、この詩人が絶唱した手つかずの自然が今も残っているのです。例えば彼の「決意と独立」と題する詩の一節はこうです。「太陽を慕うものみなは戸外に出で、/太陽は朝の誕生を喜び、/草は雨のしずくもて輝やき、/兎は沼地に楽しく走り、/濡れた地上から水烟(すいえん)を上げる。/水烟は日にきらきらときらめき、/兎にどこまでもついて行く」(田部重治訳)
「決意と独立」の一節そのままの光景があちこちで繰り広げられている湖水地方を歩いていると、本当に心が豊かになります。紙面では、湖水地方と「ピーターラビット」を心から愛する3人の女性に登場していただき、それぞれの「ポター観」について貴重なコメントをもらっております。この記事を読んでから、絵本を読めば、より内容が面白くなること請け合いです。ファンの方はぜひ実際に紙面を読んでみてください。
このほかにも紙面では、「イマ推しっ!」欄で、野菜にまつわる面白い話題を市原尚士記者がリポートしています。何と薬草料理で人気の金沢市の店の紹介や野菜そっくりの形状をした「ベジーペン」の魅力にも迫る記事になっておりますので、ぜひ読んでみてくださいね。また、人気連載「タカラヅカ100年を創るモノ」は、北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんが登場しています。こちらも宝塚ファンなら見逃せない内容。ぜひチェックしてください。
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ピーターラビットに登場するキャラクターのミニ置物を3人に、ピーターのぬいぐるみを1人に、そして北翔海莉さんのサイン入りポラロイドを3人に。紙面掲載のキーワードが必要となります。応募はこちらをクリックしてください。9月22日(日)が締め切りです。
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