Pop Styleブログ

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 どうも、キャプチュードダイエッター、(森ゾー)です。昨夜、とある取材で、元プロレスラーの「格闘王」こと前田日明さんを至近距離で見てきました。現在、前田さんはケンカ上等の札付き不良ばかりを集めた総合格闘技「THE OUTSIDER」のプロデューサーを務めており、ヤンチャでならした不良たちを統括しています。間近で見ると、とにかく体が岩石のようにでかくて、特徴ある語り口も往年のままでした。全身から「俺は強いんだぞ」オーラをビンビン放っていました。私がなぜ、前田さんがいる場所で取材をしたのか、それは何の取材だったのか。後日、ポップスタイル紙上で明らかになりますので格闘技ファンの皆さま、どうぞご期待ください。

 さて、前田日明さんを見たからというわけではないのですが、きょうは格闘技・プロレス専門誌「Dropkick」、及びお笑い専門誌「コメ旬」の最新号をそれぞれ紹介したいと思います。2つの雑誌の共通点は、3月末で終了してしまうTBSの超攻撃的バラエティー番組「クイズ☆タレント名鑑」をなぜか大特集しているということです。

 打ち切りが決まっている番組の大特集が組まれる、しかも2つの雑誌で同時多発的にというのは、かなり珍しいことではないでしょうか。ちなみに、我が「ポップスタイル」でもこの番組を昨年末に大プッシュし、その後も「攻めてるプロデューサー鼎談」を通じて番組の魅力を紹介し続けています。何やら、私はこの二つの雑誌に「同志」的な共感を覚え、何の義理もないのですが、ぜひ広く紹介したいと思います。

★格闘技の専門誌がなぜかお笑い番組を大特集!

Dropkick  まずは「Dropkick」(最新第4号)から。この雑誌はかつての「kamipro(旧:紙のプロレス)」の編集者が昨年創刊した新雑誌で、前の第3号でも「クイズ☆タレント名鑑」の「ガチ相撲」を取り上げていました。

 今回も6ページにわたって大特集され、数々のバラエティー番組の批評をブログで展開しているアルファブロガー「テレビのスキマ」さんが、「さらばオレたちの『クイズ☆タレント名鑑』」と題した原稿を寄せていました。1月22日放送の打ち切りが発表された回を実況中継風にリポートしつつ、締めくくりにおそらくプロレスファンらしい、珠玉の言葉で惜別の辞を締めくくっていました。

 さらに、今、ポップスタイル紙上(とこのブログ)で展開している「攻めてるプロデューサー鼎談」にも登場している番組の総合演出・藤井健太郎プロデューサーも編集部のインタビューに応じ、最終回に「ガチ相撲春場所やります!」と明言していました。なぜか藤井さんの名前が「藤井賢太郎」になっていましたが・・・・。

 この雑誌を読んで思うのは、「クイズ☆タレント名鑑」という番組は非常にプロレスファン、あるいは格闘技ファンを引きつけてやまない「何か」を持っているということでしょうか。プロレス(私はどちらかというと総合格闘技よりプロレスファンなので)とは、すなわち「対戦相手の技を全部受けきり、相手のよい部分を全部引き出した上で、さらに相手を超えていく」というプロセスが醍醐(だいご)味なのです。「クイズ☆タレント名鑑」を見ていると、有吉弘行さん、おぎやはぎ、FUJIWARAなどの出演者たちが「クイズに解答する」という行為を通じて見事に「プロレス」を展開しているのです。

 ★気鋭のお笑い評論家が編集長の「コメ旬」

Photo_2   もう一つの雑誌、「コメ旬」も、昨年4月に創刊された新しい雑誌で、キネマ旬報社が発行するお笑い専門マガジンです。実は、私が昨年末、「クイズ☆タレント名鑑」を取材した同じ日に、彼らもTBSに来て取材していました。私も彼らも、取材後にまさか番組の終了が決定するとは、露ほどにも思いませんでしたが・・・。

 編集長は最近、各界でグイグイ頭角を現している東大出身のお笑い評論家・ラリー遠田さん。最新第3号の特集記事で「クイズ☆タレント名鑑」を「戦うお笑い番組」として紹介し、司会の田村淳さん、総合演出の藤井さんとチーフ作家の興津豪乃(おきつ・ひでのり)さんへのインタビューを敢行。さらに、有吉さんをはじめとする番組出演者たち、相撲芸人「あかつ」、ものまね芸人「GO!ピロミ」、「カラオケスーパー素人」「トランプマン」ら、番組を彩ったスーパーサブ的なプレーヤーたちにも丁寧にインタビューし、番組の面白さを多角的な視点で検証しています。

 この番組の面白さを知っている人間にとっては最高に楽しめる雑誌になっていますが、番組を見たことがない「一見さん」(ⓒ岩尾望)はきっとキョトンとしてしまいそうな、とにかく非常に濃い仕上がりの特集記事になっていました。

 残念ながら、番組はあと3回(か4回)で終わってしまいますが、次回の2月26日放送回は待望の2時間スペシャルです。番組予告を見ましたが、有吉さん、水道橋博士さんらが出演し、何やらスゴそうです。まだ一度も見たことがない方は、本当に、だまされたと思ってぜひ番組をご覧になってください。面白さは保証します!そして私も、この二つの雑誌同様、番組がいつか復活してくれることを願ってやみません。

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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