Pop Styleブログ

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まさに巨星墜つ…

2年前、ノイタミナで源氏物語を手がけた「Genji」の時、popstyle見開き特集で「ALL ABOUT出崎統」としてお話伺いました…とても意気軒高だったのに。惜しすぎます。ご冥福をお祈りいたします。

【TVアニメ「あしたのジョー」出崎監督が死去 】: http://t.co/7kJOc3A

読売18日夕刊紙面ではお顔写真入りで訃報をお伝えしています。

出崎統監督について自分が取材時のお言葉など、popstyleのtwitterアカウント(http://twitter.com/popstyle_yomi)から10本弱連続投稿したものを以下に移します。体裁整ってませんがすみません。…動揺してますショックで。物凄く幼時から現在まで出崎作品の影響が染みついています…

(央)です。2009年1月14日、popstyleの見開きにご登場頂いたアニメ界の鬼才、出崎統監督が逝去されました。透過光、画面分割など斬新な手法は後に大きな影響が。ご冥福をお祈りいたします。http://bit.ly/feBU0w その紙面から、名言を幾つかご紹介していきます。

「Genji」時の出崎監督。(Q弱者が強者に挑む名作が多い。源氏は対極的では?) A 生まれながらに宮中で地位があるということは、一種の退廃、ストレス。枠にはめられているのはかわいそうですよ。それを乗り越え、源氏が父である天皇の愛人と恋仲になるのは、やっぱり反逆の精神なんです。

出崎監督名言2 “例えば「エース」のお蝶夫人、「おにいさまへ…」の宮さま、どちらも周りからキレイ、お金持ちの娘さん、て持ち上げられるけど本人はプライドを守るために人一倍苦労していたり道ならぬ恋に耐えていたり。悲しい存在感があるから僕は大好きなんだ。”

出崎監督名言3 「Genji」について(Q花びらやホタルが舞う、闇の強調や画面に差し込む光などは) A今回もキラキラが飛びますよ(笑)。電気がない時代ですし、闇の怖さとか月の光のまぶしさも描ける。映像は突き詰めると光と影以外に何もないですから。“出崎調”めいっぱい出てきます!

出崎監督名言4 “葵の上っていいなあと思う。でも、六条御息所の回はああ六条いいなあって(笑)。…その都度女の人たちに心を持って行かれてます。女の人は強いよね。俺は必死に源氏の目線を追ってるけど、揺さぶられながら彼が成長していくのはいろんな女性のおかげ。男は結局女で作られるんだよ”

出崎監督名言5 “映画「グラン・プリ」(ジョン・フランケンハイマー監督、1966年)を見た時、30分割ぐらいの画面がドーンと出てきてビックリした。あ、これおもしれえな、と思って分割画面をやるようになった。”

出崎監督名言6 “だから俺には賛否両論あるんじゃないかな。原作の面白い所を膨らませたりテーマを表現したり、自分流になっていく。観客が見た時に面白いか面白くないか。原作を読んで俺はこう思う、ていう感性を自分で主張していかないと、「映像の言葉」として送るのは難しいんです。”

アニメ内で止め絵が3回横や上からやってきて効果音と共にバシっとキメる手法について「歌舞伎の拍子木を打ち鳴らしている雰囲気のようですね」と申し上げたら、「歌舞伎で時空をポン、と飛ばす時の効果が、オレのアニメと似てるよね。でもオレは歌舞伎見始めてまだ10年も経たないけど(笑)」。

出崎統監督ご登場時のpopstyleブログ1。2年前のものですので、リンク先の動画やプレゼント情報は無効です。この動画で「3回止め絵」に挑戦したりしたなぁ… 「読め、読むんだ! 出崎統監督登ジョーぉぉぉ!!!!」 http://bit.ly/dHLfQM

2009年1月の出崎統監督見開きは社内外で大変な反響が。そのルポとしてpopstyleブログ2(過去記事なのでリンク先の動画やプレゼント情報は無効です)。力石だけでなく「ジョーのお葬式」もあった! 「燃え上がる出崎統監督記事反響」 http://bit.ly/fJjiVm

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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