どうも、ペットボトルダイエッター、(森ゾー)です。私はお遍路では1日あたり、少なくともペットボトルの水かお茶(500ml)を最低10本は飲みます。汗っかきなもので、これぐらい飲まないと脱水症状を起こしかねないのです。お遍路の道にはところどころに自動販売機があるのですが、文字通りこの機械は私にとって生命線。自動販売機がなかった時代のお遍路は、さぞかし大変だったことでしょう。さて、今は高知県の最後の寺、39番延光寺(えんこうじ)をクリアし、高知最西端・宿毛(すくも)市というところにいます。さて、長くなりますが、まず 昨日の話から・・・(写真は、足摺岬に立っていたジョン万次郎像)。
おととい(20日)は結局、1部屋キャンセルが出たおかげで、かなりレベルの高いツインルームに一人で泊まることができ、ふかふかベッドで体の疲れが吹き飛びました。翌21日は、朝一番で38番金剛福寺に行き、お参りします。私の納経帳が雨水で汚れているのを見たお坊さんが、「大変やったねー。お接待やよ」とお遍路さんの携帯ストラップをくれました。
次の延光寺までは50キロぐらい。多分たどり着くのは無理なので、まずはゆっくり足摺岬を見物します。見事なぐらいのガケっぷちで、船越英一郎か片平なぎさをぜひここに立たせてみたいと思いました。
あとは、海岸線をてくてく北上し、前日も通った大岐海岸の近くの喫茶店で、この日はじめてのごはん(カツ丼)を食べます。結果的にこれがこの日最後のごはんになりましたが。
そして山道ルート(三原村ルート)を通り、野宿可の三原キャンプ場で泊まろうと歩きだしますが、やがて日没になってしまいました。ヘッドランプをつけて歩きますが、なにせ街灯もまったくないので、真っ暗。不安にさいなまれているころ、お遍路向けの屋根つき休憩所があったので、キャンプ場には行かずにそこに泊まることに。そこには先客の男性、愛知県在住のNさん(42)がいて、色々とお話できました。私と同じく、「区切り打ち」で歩いて回っていること、歩いていると電車や車がいかに便利であるかを実感できること、今、不況だ不況だと行っても、こうして生きているだけで幸せなのではないかと考えていること、などなど。「サブプライムローン、リーマン・ショックのような実態が誰も見抜けなかったものより、こうして地に足をつけて歩いていると、やっぱりああいうものはおかしいんじゃないかって思えますよね」ということをおっしゃっていました。
3日前野宿と違い、車はめったに通らない。空はびっくりするぐらいの満天の星で、天の川もはっきり見えます。生まれて初めて「流れ星」も見ました。お願いする時間もないぐらい、さーっと通り過ぎていきました。「♪星の降る夜は~」とまた歌い出してしまいました。
寝袋を広げて床につくと、あたりは虫の声がものすごい。でも車のエンジン音と違って、虫の鳴き声が大きくても、さほどうるさいとは思わず、風流だなあと思いながらすーっと眠りにつくことができたようです。
そして、今日(22日)はそのお遍路休憩所から山越えを経て、39番延光寺についたのが正午ごろ。そこから2時間半歩いて、宿毛市に着いて、きょうはここで終わりにしました。観光案内所で手に入れた宿の電話番号リストにかけまくって、ようやく1軒空いていたビジネスホテルで、これを打っています。ちょっと余裕があるので、今から夕陽が見える温泉施設に行ってこようと思います。ではまた。
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