どうも、パラッパラッパー・ダイエッター、(森ゾー)です。きょうは面白そうな落語会の紹介をさせてください。私の知り合いに落語会をプロデュースしている放送作家の方がいるのですが、先日、案内をもらいました。「終戦記念日に、軍歌を聴きに来ませんか?」
★「座・高円寺」のこけら落とし落語公演!
落語会の名前は、「らくご@座・高円寺」。高円寺に今年5月オープンした劇場「座・高円寺」(JR高円寺駅北口から徒歩4分)をホームグラウンドに、一風変わった企画の落語会をやるというものです。こけら落としとして、8月13日~15日の3日間、興行があります。
初日は「Sさんの会」と銘打ち、幕が開くまで出演者の名前が一切明かされないというシークレットな会、2日目は古典の正統派、柳家三三(さんざ)師匠と、新作派の核弾頭、三遊亭白鳥師匠の二人会という「両極端の会」があります。この2日の分は、すでに前売りがほぼ完売しており、当日券も少々、という状況なのですが、3日目の「川柳川柳・昭和音曲噺 超特大ガーコンの会」はまだ前売りに若干の余裕があるようです。
★「川柳川柳」ってどう読むの?
川柳川柳。何と読むのでしょう。答えは、かわやなぎ・せんりゅう。御年78歳の大ベテランですが、現役バリバリ、寄席の爆笑王として知られています。新作落語「ガーコン」は、私も50回は聴いていますが、何度聴いても、絶対に笑える面白さです。昭和の名人・三遊亭円生に弟子入りして、すぐ兄弟子が円楽で、やがてテレビで超売れっ子になるも、あっという間に人気がなくなり、今でいう「一発屋」になったりして・・・・。酔ったあげくに師匠・円生の玄関で「ウ○コ」をしてしまうなど酒の上でのしくじりも数知れず、この人の人生が、さながら落語なのです。書くと長くなるので、この辺にしておきますが。
この落語会の題名にもある「ガーコン」は、基本的には川柳師匠がずっと軍歌を歌いまくるだけの落語なのですが、世相風刺を織り交ぜつつ、80歳近いとは思えないバイタリティーで、美声を聴かせてくれるのです。私は何度も聴いているうちに、いつの間にか軍歌をそらんじて歌えるようになってしまいました。軍歌をどんどん歌いますが、特にイデオロギー的に危ない人というわけではなく、戦後のジャズもスキャットで歌ってくれるのです。特に「手ラッパ」といって、口に両手を添えて、まるでトランペットを持っているような感じでサッチモ(ルイ・アームストロング)ばりに「♪パラッパラッパー!」と吹く芸は、一見の価値ありです!
★たった1人のお弟子さんは、女子アナ風落語家!
少なくともあと10年は現役でやっていける師匠だと思いますが、一度も見たことない人は、とてももったいない。ぜひ、終戦記念日という特別な日に、「歌は世につれ、世は歌につれ」を実感させてくれる高座を味わってみてはいかがでしょう。天変地異とか大事件がない限り、私も行こうと思います。また、川柳師匠のたった1人のお弟子さんである川柳つくしさんは、女子アナばりの美人落語家で、この日も「介護班長」として出演するようです。
料金は前売り3000円、当日3500円。チケットぴあ(☎0570・02・9999 Pコード 396-552)で販売しています。詳しくは、主催者の「ざぶとん亭風流企画」まで。問い合わせは、高田文夫事務所(☎03・5474・1929)。
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