もともとオレは、甘いもんとかそんなに好きじゃないんだ。まあ、料理のコースとかでお口直しで出てきたら、ちょこっと食うくらいでな。チョコとかな、コーヒーと一緒に。でも、そんなオレでもトロケさせて甘党にさせるような甘ぁ~いものがあるんだったら、試してみようじゃないの。どうだ、オレをトロケさせてみろ!
言うまでもなく……「読売新聞」勝利。
オレをトロケさせるような甘いもんか。さっそく見ていくぞ。まずは「読売新聞」な。「銅」がトルコのお菓子「ターキッシュ・ディライト」など、「銀」が香港の「ドラゴンアイス」、「金」が韓国の「龍のひげ」ってか。トルコに香港に韓国、と取りそろえてきたな。ドラゴンアイスはうまそうだな。口に入れるとふわっと消える、不思議な舌触りってな。そういうものは、いくつになっても牧場なんじゃないの? かき氷というよりは、チーズみたいな、マシュマロみたいな感じ? 店の脇には本物のペンギンがいるって、ペンギンもいい迷惑だな。関係ないけど、ペンギンって食えるのか? あれって食ったら美味そうだと思わない? 唐揚げにしてな。だれか試した人いないの? 韓国の「龍のひげ」は、オレどっかで食ったことあるような気がするな。バター飴みたいな、トロッとしたやつ。何かの番組で食ったような気がするな……アレ? 夢だったのかな? 忘れちゃったな。 今回の「読売新聞」は、どれもいい具合にトロっとしそうな感じだな。きちんと趣旨をね、踏まえてるよね。そういうところはさすがだ。金かかってるの? かかってるよな。 さて、問題の「TOKYO★1週間」の方を見てみっか……どうせトロっとさせるからマグロのトロ、とか言ってるんじゃねえのか? ……って、ホントにあるじゃねえか!(笑) 3000円のチョコレートに、トロに、2万円のマンゴー、なぜか梅干しもあるな。オレも最近梅干し食ったが、夏は梅がいいな。酸っぱいモノな。しょっぱいものはあんまりよくないな。2万とか3万のマンゴーも食ったけど、そんなに甘いとは思わなかったな。赤いとは思ったけどな。しかし、相変わらずこいつらは、オレの何をトロけさせようとしてるのかね。これでオレが一緒に行ったとして、一緒に食ったとしても、トロケないよな。予算が足りなくて買えないんだったら、出してくるなっつーの。相変わらず何を訴えたいのか、意味がわからんな。オレが刑事だったら、こいつらのどこから捜査すればいいのか、迷宮入りしちゃうよな。ホントに……。雲を掴むような話って言うが、空の雲は掴めないけど、そこら辺にいるクモなら捕まえられるけどな。ホントに、意味がわかんない。ガッツさんも、ストレスが溜まるね(笑)。おかげで減らしてるタバコが増えちゃったじゃねえか!
本物のハチミツで感激!
甘いもので昔からオレの夢っていうのが、本物のハチミツを食いたいっていうのがあってな。それがつい最近叶ったんだ。いま撮影してる倉本聰さんの『風のガーデン』ってドラマでね、オレは養蜂家の役をやっててさ。それで撮影の合間にね、こう、巣箱の中のハチミツをね、指ですくってペロっとなめてみたんだ。そしたらこれが、こう、甘すぎず、コクがあって……蜜ってくらいだから、味が緻密で、濃いんだよ。まろやかでね。やっぱり本物はスゴイな。昔からの夢がかなって感激したなあ。 ハチミツって、一匹のハチが一生に集めるハチミツがどれくらいだか知ってる? ほんの小さじ数杯分くらいなんだってな。それが何万匹も集まって、みんなで力を合わせてあのハチミツになるんだよ。あれで、そこらに売ってるハチミツなんて、あれはハチミツに似た違うものだってよくわかったな。やっぱり本物っつうのに出会わないとダメだな。夢にみた本物のハチミツ、ガッツさんは感激したぞ。そういうもんを持って来たら「TOKYO★1週間」も勝てたのにな。惜しいことをしたぞ。
読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。