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 オレが現役のころは、試合の前には合宿をしてトレーニングしたもんだ。合宿をすることによって、試合に向けて心身共に仕上げていくんだ。緩んでいた心と体をビシッとさせるためには、合宿が一番だな。お前らも最近たるんでるんでないの? ちょっとここらで合宿でもしてきたほうがいいんでないの? そんなわけで、合宿してこい!

戦わずしてレフェリーストップで「読売新聞」の勝利!_s

 よおし、じゃあどんな合宿をしてきたか、さっそくみていこうか。まずは「読売新聞」な。「金」が「日帰りアコースティックギター合宿」で、「銀」は1泊2日のプチ断食合宿ってことだが、どっちも1泊や日帰りじゃ合宿とは言わねえよな。最低でも1週間は泊まり込まないとダメだ。これじゃ一種のサークル活動だ。教習所みたいなもんだな。んで「銅」は舞踏集団「大駱駝艦」の特別体験舞踏合宿か。うん、「自分を見つめ直す」ってところが、単に合同で寝泊まりするだけじゃない、って感じで合宿らしくていいんでないの? 1週間で5万円、長野県白馬か。しかも安いな。うん、これはよし、だ。
 それじゃあ「TOKYO★1週間」を見ていこうかな。どれどれ……千葉の寺で断食合宿の後、新宿に行ったってか? 何を言わんとしているのか、わからんな。オレをバカにしてるのか?(笑) 「合宿」じゃなくて「新宿」って、おい! どうせなら「野宿」もしろっつーの! 「新宿」で「野宿」合わせて「合宿」、これにすればよかったんだよ。その方がシャレが効いてるってもんでしょ? 「良い子のみんなはマネしちゃダメ」って、マネするかってんだ。子供はビール飲まねえっていうんだよ(笑)。大体が酒の飲み方を知らねえな。空きっ腹に酒、ぶっ倒れるくらい飲んで、効くなあ、っていうんならわかるけどな。前にも言ったように、漫画なんだからさ、写真撮るわけじゃないんだから、空想でもいいわけでしょ? 空想で天下の読売と闘ってるわけだから、だったらもっといい空想をしろよ。ダメだ、基本がなってないな。
 そんなわけで今回のジャッジは、「TOKYO★1週間」がリングに足をかけたところで、オレからのレフェリーストップだ。戦い以前の問題で、このまま戦わせるにはキケンが危ないからな。よって「読売新聞」の不戦勝。「TOKYO★1週間」のセコンドに罰金を科すような問題に発展した、みたいなコメントを発表したいくらいだな。

ひとりじゃ続かないことも合宿なら!

 _s_3 合宿っていうのはね、単に共同生活をするってことじゃないんだ。神経集中、精神統一の場でもあるんだよね。これから何かをやるために全員で心身を研ぎ澄ます、それが合宿だ。昨今は単なる烏合の衆で集まって共同生活すれば合宿だって思われてるみたいだけど、それは中身が違うんだ。
 オレの現役時代は、試合の前に2度3度と合宿したもんだ。1回目は体を慣らす合宿。2度目はある程度コンディションを整える合宿。そして3度目は試合に対して集中していく、そして「自分とは何ぞや」的なものを見つめ直す合宿だ。そうして2度3度合宿して、それで試合に臨んだもんだよ。まあ普段仕事してる人はなかなか難しいとは思うが、やるんだったら1週間くらいかけて、みっちりと自分を鍛え直す合宿をするっていうのは、いろいろと実生活に役立つことがあるんじゃないのかな? 身も心も自分の目指すものに集中できるように、少しでも気持を持って行く、向かわせるのが合宿だからね。
 今回のネタでも「断食道場」なんてのがあったけど、たぶんいまいちばん需要があるのが、ダイエット合宿なんだろうな。オレに任せてくれれば、1週間で5キロは減量できるぞ。「1週間で、食べて飲んで5キロ痩せる」合宿ってのはどうだ? 遊びながら運動してな、楽しく運動して。
 よくある健康器具とかね、通販とかでみんな買うでしょ? でもあんなのは続かないんだよ。三日坊主って言うけど、二日坊主だよ。坊主だって二日頭を剃ってなかったら毛が生えてくるからな、実質一日坊主だ。てるてる坊主だな。あれはね、ひとりでやるから続かないの。マラソンだって、記録を出すときにはペースメーカーを入れるでしょ? 自分だけで走っても、自分のペースで走っちゃうから記録が出ない。だから合宿でも誰かちゃんとした指導ができる人と一緒にいてね、尊敬する師匠と寝起きを共にする、食事も行動も一緒にするんだ。そういった生活の基礎から学んでいって、いろんなことを自分に吸収していくわけよ。それが合宿だから、ひとりじゃダメだ。同好の士が集まってね、ひとつのものにみんなで向かっていくからできるんだ。だから、「TOKYO★1週間」と「読売新聞」が予算を出してくれれば、ガッツ将軍の楽しいダイエット合宿、やるんだけどな。どうよ?

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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