Pop Styleブログ

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(キヨ)です。「ALL ABOUT 柳原可奈子」、いかがでしたでしょうか。柳原さんのお笑いや芸に対する思いが伝わればうれしいです。さて、このブログでは恒例ですが、紙面の都合上、泣く泣くカットしたエピソードを少々ご披露したいと思います。

 

10代の感性が失われていく?

「10代のころの感性って、失われていくものなんです」。柳原さんが綿矢りさんについて語ったときの印象的な言葉です。「私も昔はいろいろなことを感じていたのに、21歳になったら感じなくなることってあるんです。そういう部分がネタに関しても出てくるんですよ」。多感な10代と、大人になる20代。面白がる視点が変わってくるんだそうです。それに加えて、柳原さんの場合、21歳の今年ブレイクして、芸能界で出会う人々も変わってきました。「女子大生マミ」は昨年5月ごろ、次に「DJ.RICO」ができて、「カリスマショップ店員」や「総武線の女子高生」は昨年夏ごろに作ったネタ。一方で、「美容師」や「大御所スタイリスト」は、ここ半年で作られたネタです。単純に、顔が知られるようになって一般人を観察しにくくなったこともありますが、「一通り面白がった。今度はちょっと大人な人をやりたくなった」という側面もあるのだとか。それでも、ロケ先でいろんなものを見たり、電車に乗ってヘッドホンで音楽聴いているふりして会話を聞いたりということはしているのだそうです。ちょっと意外ですが、メガネかけて帽子かぶっていると、ほとんど気づかれないんだそうですよ。

意外!?睡眠時間は健康的

テレビで見ない日はないというぐらい多忙な柳原さんですが、実は睡眠時間は7時間程度だそうです。意外と普通ですね。「周りの人を見て、みんな寝てないのに元気だなあと思う(笑)。私、売れていない時は10時間とか12時間とか寝てたんで。たまに睡眠3時間とかで出かけると、体がビックリしちゃって変にテンション上がっちゃう(笑)」。健康的なかわいらしさの秘訣は、睡眠をしっかり取るところにもあるのでしょうか。

単独ライブの夢

意外といえば意外、当然といえば当然なのかもしれませんが、柳原さんは単独ライブを開いたことがないのです。「若手芸人で単独ライブやるって、結構すごいことなんですよ。2年目、3年目じゃやらないし、ネタのストックとかがないと」。柳原さんの場合、将来の単独ライブ開催の夢を思い描いているうちに、ショップ店員のネタで大ブレイクし、テレビで引っ張りだこになってしまったのです。柳原さんの常日ごろの目標は、月1回の太田プロライブに出ることでした。通算して、まだ20回程度しか出ていないほどのキャリアです。芸人さんの多くは、何年もライブで地道に実力をつけて、テレビ出演のチャンスをうかがうものなのですが、柳原さんの場合は、まずライブに多く出るということを念頭に置いていたので、テレビに出たいという気持ちがそれほど大きいものではなかったのだそうです。

 

先日、私も「太田プロ NEW WAVE ライブ」に足を運んだのですが、とにかくレベルが高い。私がまともにネタを見たことがあるのは、インスタントジョンソンぐらいでしたが、ほかにもブラックパイナーSOS、火災報知機、トップリードなど、鋭い社会風刺や人間観察を含んだ笑いに圧倒されました。笑うだけじゃなくて、頭も刺激されました。いろんなことを考えさせられたり、想像力を試されたりして、自分の脳が激しく回転しているのを感じるほどでした。

個人的な愚痴で恐縮ですが、今、テレビのゴールデンタイムでは、こんな笑いは見られないですよね。前回取材した「転々」の三木聡監督とお話したときも感じたのですが、三木監督の出自であるコントをちゃんと見せる番組もない。1分で終わるような短いネタを見せる番組はあるけれど、キャラが立ってインパクトがある人たちしか出ない。内容は皆さほど変わらず、自虐ネタや有名人いじりの類ばかり。もちろん、それはそれで面白いし、わかりやすいので我が家の子どもたちも喜んで見てます。でも、深みはないし、すぐ飽きられてしまいますよね。それに、ちょっとネタで人気になった芸人さんは、レポーターやひな壇芸人になって、トークという別の技術を求められる場にかり出されてしまう。もちろん、そこでトークの才能が花開くことも結構ですし、それはそれで楽しめますから良いのですが、一方で、その人の本来のネタを見る場が、今のテレビにはないのが寂しいのです。その人の本来の魅力であるネタが、テレビでトークするためのきっかけにしかなっていない現状を残念に思うのです。結局、ゴールデンタイムの番組は、クイズとか気軽に楽しめるものじゃないと数字が取れないということなのでしょう。細部にわたって作り込んだネタは、見る方も真剣に見ないとついていけないので、適当に「ながら視聴」するメディアであるテレビには向いていないということなのかな。DVDを買うしかないのでしょうか。そういえば、爆笑問題は昨年から半年ごとに時事漫才のDVDを出しはじめましたが、今後はこういう形でネタを見ることになるのでしょうか。僕は昔から爆笑問題が大好きで、10数年前には銀座のSOMIDOホールで開かれた単独ライブに通いました。1時間半、時事漫才を一切の休憩なしにやり続けるのです。1つ1つのテーマでいえば3~5分なのですが、「そういえば、あれもあったよな」という感じでつないで、どんどん話題を転換させながらも、休まずに続けていくのです。見ている僕も、1時間半笑いっぱなし。息をつく暇がないくらい舞台にくぎ付けになったので、足がしびれ、おなかが痛くステージが終わって、客席からすぐに立ち上がることができませんでした。笑いすぎて、おなかが痛くて死ぬかと思った経験は、後にも先にもあのときしかありません。爆笑問題に「殺す気か!」とつっこみたいくらいでした。爆笑問題は、クイズの司会でも教養番組でもラジオでも雑誌の連載でも、すべて面白いですが、やはり漫才がずば抜けて面白いです。でも、テレビはそれを放送しません。本当に面白いものは、テレビにはないのです。テレビを見て好きな芸人さんが出来たら、ぜひライブへ足を運んでみてください。12月10日の太田プロライブは200回記念だそうです。

太田プロライブ情報 http://www.ohtapro.co.jp/ohta_pro/live/index.html

 

メールは、popstyle@yomiuri.com へ。すみません、今日はいささか興奮してテレビを敵に回してしまいました。異論反論もお待ちしてます。

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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