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  (清)です。行ってきましたよー。残暑、猛暑、酷暑の熊谷へ。日本の観測史上最高気温41・9度を記録したばかりで、ものすごくタイムリーだったでしょ。でも実は、これは極めて結果オーライ。取材日は8月10日、最高気温は37度程度(それでもすごいけど)でした。

紙面では3軒しか紹介してませんが、ちゃんと下見をして厳選した上で紹介しているんです。熊谷のかき氷「雪くま」のスゴイところは、トッピングの多様さだけでなく、店自体も超個性的!本格的な店あり、デパートの食堂街あり、和菓子屋あり。回れば回るほど面白かったです。下見の日、4時間で7軒7杯のかき氷を食べました。海水浴へ行くと、海の家のかき氷は必ず3杯は食う私ですが、これはさすがにキツかった。スペースの都合上泣く泣く落としたPhoto店も含め、私が調査した店7軒をここで改めて紹介したいと思います。

PM2:00 小山食堂「ブルーベリーミルク」


ここは、熊谷や行田の名物「ふらい焼き」の店。ふらい焼きは、薄いお好み焼きみたいなもので、モチモチした食感はチヂミに近い。「にら玉ふらい」「ベーコンエッグふらい」「おかかマヨふらい」など、メニューが豊富です。ここは、味も良かったのですが、それよりも店構えに強くひかれました。50年間、変えていなPhoto_5いという内装は、昭和にタイムスリップしたかのよう。ルーレット付きの円形の100円星占い機、テレビゲームのテーブルなど、昔の喫茶店にあったような懐かしアイテムがPhoto_7満載。B4サイ ズの段ボールが店内に置いてあるのでのぞいてみたら、何とそこは猫のベッド。くるんと丸まってお休みするニャンちゃんがいたのでした。しかも2箱。店のおばちゃんもざっくばらんとした感じで、常連客風の方が訪れたとき、「ごめん、今日は終わりなの。予約入っちゃったから」と入店を拒否。貸し切りもやっているような人気店なのかなあと思っていたら、「マッサージの予約入れちゃってねー」ってあんたの都 合かい!!地元産のブルーベリーを使っているというかき氷は、なかなかの大盛りで果肉もたくさん入っていて満足でした。

PM2:40 COLLABO「特製大判焼きかき氷」Photo_8

温度の表示板のある百貨店・八木橋の地下1階。大正12年創業という大判焼きの老舗にもかかわらず、その伝統を打ちやぶって、かき氷に大判焼き入れちゃってます。さらにソフトクリーム、抹茶シロップがかけてあり、おそらく「雪くま」で最も甘い一品。さっきのかき氷で口の中が冷え冷えになっていたので、大判焼きはアイスに入っているウエハースの効果をもたらしてくれました。でも、冷たい大判焼きからは、大正以来の伝統は今ひとつ伝わりにくかったっす。

PM2:50Photo_4 フレンズ「ハチミツかき氷」

八木橋7階。八木橋には「雪くま」加盟店が3軒もあるので、ここが正念場。しかも、ハチミツにソフトクリームが入るというやはり濃厚なものだけに、口中が甘甘でとろけそうになりました。ハチミツの部分だけを食べるより、ソフトクリームの部分とまぜて食べる方がオススメ。なめらかな甘さで新しい味わいになります。

PM3:05 マーガレット「フレッシュトマトのかき氷」

八木橋7階。休憩なしの3連発はさすがにきつい。口の中は南極のようPhoto_13な冷たさで、さらに甘甘連発でとろけそう。注文には根性が要りました。しかし、ここは先の2店とうって変わって、本物のトマトの薄切り入りで、とてもスッキリとした味わいだったので、ある意味口直しみたいになりました。おいしかった。

しかしながら、3連チャンの後は、口だけでなく体も冷え切ってました。八木橋の並びにあるたこ焼き屋さんが目に入り、危うく買いそうになるほどでした。猛暑の熊谷で何で熱いものが食いたくなるねん!?と自分に突っ込みたくなりました。水分でおなかもパンパン。まだまだかき氷を攻めるつもりだったので、ここはグッと我慢。しかし、この猛暑にたこ焼き屋って誰が買うんでしょ。窓を開けてたこ焼きを焼くおばちゃんも、外気と鉄板の熱さで相当参っている様子でした。目が合ったのに買わないでゴメンなさい。タオルを首にかけ、汗だらけの顔面を思いきりぬぐっている様子を見て、罪悪感すら覚えました。

3時50分 熊谷市役所 
さすがに、もうかき氷はすぐには受け付けない状態だったので、市内を散策して暑さを補給し、「雪くま」発祥の秘密を聞くために市役所に行きました。炎天下を1Photo_9時間超歩いたので、再度かき氷に挑戦する体制が整いました。

4時40分 慈げん 「雪桜」

紙面で大きく紹介した店。ここも「小山食堂」と同様、本来はふらい焼きの専門店でした。味、食感、豊富なラインナップと3拍子そろった上、店の雰囲気もいいので、デートならばここがやはりダントツでしょう。「雪桜」は、氷が溶けるのを避けるため、シロップは別の容器に盛られ、少しずつかけるようになっています。ふんわりした食感とほんのりした甘さ。歩いて元気を回復(?)したことも手伝い、おかわりしたくなるほどでした。でも、次なる目的地のためグッとこらえました。Photo_10

5時35分 丸岡堂 「あずき氷」

昨年合併して熊谷市になった旧妻沼町。近くに利根川があり、越えると群馬県という位置なので、タクシーで30分ほどかかりました。ここは和菓子屋さんで、簡素なテーブ ルが一脚置いてあるだけ。もっともスタンダードなメニューですが、「雪くま」でPhoto_12最も安い250円と、良心的でほのぼのと した店でした。

5時55分 騎崎屋「りんご」

丸岡堂のごく近く。「妻沼聖天山」というありがたい敷地内にあります。昭和 30年代からかき氷をやってる老舗ですが、最近改 装したばかりだそうで雰囲気も良。リンゴの食感がシャリシャリしておいしかったです。

7軒も回って、お腹はたっぷんたっぷん。水分しか入っていないはずなのに、ほかのものも受け付ける状態ではありませんでした。実はこの後、編集長命により、ブラジルタウンとして知られる群馬県大泉町へ行き、肉料理の盛り合わせを注文したのですが、食欲は全くわかず。お店の人、スミマセン。決してまずかったわけでは・・・。編集長!確かに、ブラジルは暑い国だけど、温暖化と大泉町を結びつけるのは、ちょっと無理があったようです。

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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