非モテ王子こと、編集長(二代目)です。
いきなり凹んでます!
そりゃそうです。予想外したんですから。各方面から非難ごうごうです。でも、何言われても仕方ないですもの。職場なり、家庭なりで、「『恋ナビ』勝敗当てトトカルチョ」で盛り上がってる人がいたら、膨大な損害をもたらしたでしょうし(そんな人、いるわけないじゃろ。また妄想癖が)。。。
でも、私めが凹んでるのは訳はそれだけではありません。実はもう一つショッキングなことがありまして。
Kバレエカンパニーの橋本直樹君がケガで降板してしまった!
いやはや、ヒザのケガで「ドン・キホーテ」を降板したとか。先にインタビューした熊川哲也氏がケガ、続いて、インタビューした橋本君もケガなんて。。。全くの偶然とは言え、何か嫌な気分ですよお。責任感じちゃったりして。何年か前に新国立劇場で「こうもり」っていうバレエをやった時も、ウルリックっていう重要な役をやる、吉本泰久君に取材したらケガ、その代役をやるルイジ・ボニーノさんにインタビューしたら、またケガなんてこともあったし。。。。
吉田都さんがモヤモヤ吹っ飛ばしてくれた!
でもね、20日に「ドン・キホーテ」を見にいったらそんな嫌な気分が吹っ飛びました。とにかく、主役のキトリ役の吉田都さんがサイコーだったのです!吉田さんは、バレエファンならおなじみの、英国ロイヤルバレエ団から昨年Kバレエに移籍した、現役最高峰の日本人バレリーナです。ベテランゆえに、激しい踊りが多くて身体に負担のかかるキトリ役とかは封印していたんですが、熊川氏の降板という「お家の危機」を救うため、登板したわけですよ。
そうしたら素晴らしいんだよね。キトリって、町娘役だから、若い人がやると「明るく、元気」っていう一本調子で押し通しちゃうんだけど、都さんがやると、メリハリが違うっていうか、踊りの様相が刻一刻と変わるのね。ドン・キホーテと宮廷舞踊風に踊る場面なんか、すごい品があったし、足を連続して大きく蹴り上げたあとに、すっと静止してアラベスクを決めるところなんて、普通、歓声が起きないんだけど、あまりにも美しいからため息交じりの拍手が起きてた。とにかく、音楽的で、柔らかくて、軽くて。。。超絶技巧もぴたっと決まる。至芸を堪能してきました。
アナニアシヴィリさんも健在でした!
至芸と言えば、先日、この欄で紹介したニーナ・アナニアシヴィリさんの「白鳥の湖」もきょう22日に見て来ましたが良かったですよー。オデットの繊細な踊りはより繊細で柔らかくなっていたし、黒鳥オディールを踊るときもダイナミックなところはよりダイナミックになっていました。
都さんも、アナニアシヴィリさんも40歳を超えてらっしゃいますが、蓄積したことが全て表現に結びついているようで大変感動しました。年を取るって決して嫌なことでない、むしろ胸を張るべきなんですね。翻って、自分のことを思い返すと、このところ、たまに合コンに出て年齢を聞かれると年を誤魔化そうとしてばかり。、「何歳だど思う?」「キミの想像に任せるよ」なんて言ったりしてね。反省しないといけませんね。
そんなわけで、今週も張り切って行きましょう!
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読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。