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 きのうきょうはゴールデンウイークの谷間ということで、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 私は、今年は基本的にカレンダー通りの勤務ですので、先ほど原稿を一本書き終えてややまったりしているところです。まあ、おとといの日曜日も秋葉原に取材に行きましたし、あす以降の連休も会社に顔を出したりはする予定ですが……。

 ゴールデンウイーク中は各地で様々なイベントが開催されますが、私にとって楽しみなのは同人誌即売会の数々。同人誌即売会といってもなじみのない方には何のことだか分からないかもしれませんが、コミケという言葉はどこかで聞いたことがあると思います。正式名称は「コミックマーケット」。毎年夏と冬の2回、東京・有明の東京ビッグサイトを全館を借り切って行われるイベントで、最近はコスプレなどが注目されていますが、本来は日本最大の同人誌即売会、つまり自分で作った同人誌――既存のアニメや漫画、ゲームを基にしたパロディ、あるいはオリジナルの漫画など――を売りたい人がサークルとして参加し、買いたい人が一般参加者として目当てのサークルに行って購入する、という催しです。

 コミケは扱うジャンルも多岐にわたり、参加者も多い時で一日20万人近くにもなる大規模なイベントですが、ジャンルを特定の作品や傾向に絞った小規模な同人誌即売会は、ほぼ毎週末のように全国各地で開催されています。そして、ゴールデンウイーク期間中は休みが続くということもあって、連日のようにいろいろなイベントが行われる、というわけなんです。

 例えば、5日にコミケと同じ東京ビッグサイトで開かれる「コミティア」は、他の作品のパロディではないオリジナル作品に限定した同人誌即売会であったりと、イベントごとに様々な特徴があります。こうした比較的小規模な催しを見て回る時の楽しみは、何より、今まで自分の知らなかった素敵な作家さんや作品と出会えることです。現在のコミケほど大きくなってしまうと、自力ですべてを回るのはまず不可能で、訪れるのは事前に目星をつけたサークルさんだけということになりがちなのですが、小さな会場では全体をくまなく回れて、思いがけない掘り出し物にぶつかることもあります。これこそ、同人誌即売会の醍醐味と言えましょう。

 あす以降、可能な範囲でいろいろなイベントに顔を出すつもりですが、今度はどんな出会いが待っているか、今から楽しみでなりません。

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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