Pop Styleブログ

本文です

「時をかける少女」

2006年6月27日

 7月15日公開のアニメ映画「時をかける少女」に関する、細田守監督と原作者の筒井康隆さんとの対談、先週のPop Style「ALL ABOUT」に掲載しましたが、いかがだったでしょうか? 自分としては、頂いた「とれたてブログ」の内容が大変に面白くて、特に押井守監督たちと電車で並んで座った4ショットが何とも言えない雰囲気で最高でした(笑)。

 映画の公式ブログでも、今回の記事について紹介して頂きました。スタッフへのインタビューや様々な媒体での記事掲載情報など、「時かけ」ファン、細田ファンには見逃せない情報が満載ですので、興味をお持ちの方はぜひチェックしてみて下さい。

 あす28日夕刊のPop Style「ALL ABOUT」は、細田監督へのインタビューを中心に掲載します。雑誌などのロングインタビューには質量ともに及ぶべくもありませんが、うかがったお話の面白い部分のエッセンスを凝縮したつもりですので、どうぞお楽しみに。「恋ナビ対決」のテーマは「アクアブルーなヒーリング」(って何?)、「News Review」は24日に亡くなった俳優の川合伸旺さん(時代劇の悪代官役で知られた方です)について、ザブングルのお二人のコラムは「アニメ」にまつわるお話です。

 皆さんは、男鹿和雄さんという方をご存じでしょうか。名前は知らなくても、きっと男鹿さんの描いた絵はどこかで見たことがあるはずです。「となりのトトロ」や「おもひでぽろぽろ」、「平成狸合戦ぽんぽこ」などの美術監督を務めたのをはじめ、数多くのスタジオジブリのアニメ映画で、あの美しい背景の数々を描いてきた方です。ジブリアニメの、武蔵野や多摩丘陵の豊かな生き生きとした自然が印象に残っている人も多いでしょう。もちろん、今夏公開の最新作「ゲド戦記」の背景にも参加しています。

 その男鹿さんが、背景だけでなく、人物を含めた作画や脚色、演出までを手がけた第1回監督作品「種山ヶ原の夜」のDVDが、7月7日に発売されます。宮沢賢治の原作を基に、岩手県の北上山地で暮らす人々と自然との交流を「紙芝居映像」という手法で表現しています。25日に、秋田県仙北市のたざわこ芸術村で行われたDVDの発売記念イベントを取材してきました。

 秋田県は男鹿さんと、俳優の山谷初男さんの出身地。山谷さんは、地元の子供たちとともに方言で「種山ヶ原の夜」の声を吹き込みました。イベントでは、作中の歌を歌った女声クラシックアカペラグループ「アンサンブル・プラネタ」のミニコンサートや、作品の上映会、男鹿さんと山谷さん、子供たちの座談会が行われ、集まった人たちは美しい歌声と地方色豊かな作品を楽しんでいました。会場には男鹿さんの恩師や旧友なども訪れ、和気あいあいとした雰囲気でした。

 「種山ヶ原の夜」はせりふが全編方言で、なじみのない人にはやや分かりにくいかもしれませんが、男鹿さんが温かいタッチで描き上げた風景に込めたメッセージが、じんわりと伝わってくるような気がします。機会があったら、一度ご覧になって見て下さい。

 いや、タイトルの通りなんですが、本当に目移りしてしまうほど多くの力作が劇場公開されるんですよ。

 何と言っても一番の話題作は、宮崎駿監督の長男・宮崎吾朗さんが初監督を務めるスタジオジブリの「ゲド戦記」でしょう。ル=グウィンさんの壮大な原作を基として、新しいジブリの世界をどのように見せてくれるのか、大変に期待が高まります。そして宮部みゆきさんの小説を原作とした、GONZOの「ブレイブストーリー」。少年ワタルの大冒険、こちらも大いに気になるところです。米国からは、ピクサーの新作「カーズ」もやってきますね。

 そんな中で、個人的に一番楽しみなのは、細田守監督が手がけるマッドハウスの「時をかける少女」です。細田さんは以前から注目していた演出家さんで、果たして今回、筒井康隆さんの原作をどう料理し、何を見せてくれるのか、どうしても知りたくて取材してきました。あす21日のPop Style「ALL ABOUT」では細田さんと筒井さんの対談を、28日は細田さんへのインタビューを中心にして、2回にわたって細田さんの作品の魅力に少しでも迫っていければと思っています。

 ちなみに、あすの「恋ナビ対決」のテーマは「無料(タダ)でどこまで遊べるか!?」。お金をかけずに楽しめるスポットを紹介します。「News Review」は、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を取り上げます。三遊亭白鳥さんのコラムは「少子化」についてです。こちらもどうぞお楽しみに。

古き良き歌謡曲

2006年6月19日

 すっかり間が空いてしまって恐縮です。そんな中、(央)さんにブログを書いて頂いてありがたい限り……。他の担当記者の皆さんにも「書いてー」とお願いしてはいるものの、なかなか書いては頂けないようで……。ぐすん。いや、書かない自分が悪いんですが。どうもすみません。

 ところで、先週土曜日夜にNHKのBS2で放送された「BSまるごと大全集 永遠の歌姫美空ひばり」を堪能しました。実は私、古い歌謡曲、それも戦前や戦中、戦後のものが大好きでして、作曲家で言えば古賀政男、服部良一、古関裕而など、歌手で言えば藤山一郎、東海林太郎、李香蘭など。さらにダークダックス、デュークエイセスなどの男声コーラス、和田弘とマヒナスターズなどのムード歌謡等々……。聴くのも歌うのも好きですが、カラオケではなかなか好みのあう人がいなくて苦労します(笑)。

 で、この美空ひばり特集は3時間半の生放送で、熱唱、名唱の数々を放送したのですが、やっぱりひばりさんは歌がべらぼうにうまいですね。特に最後の「愛燦々」「みだれ髪」「川の流れのように」は、彼女のそれまでの人生すべてをかけたかのような思いが伝わってきて、身じろぎもせずに聴き入ってしまいました。ほんと、不世出の歌い手だと思います。

 そして、最近ショックを受けたのは、5月7日に亡くなった「お恵ちゃん」こと松山恵子さんの訃報でした。「懐かしの歌謡曲」系の番組には必ずと言っていいほど、あの大きなパラシュートのようなスカートのドレスと手にハンカチというスタイルで登場し、女の哀愁を切々と歌い上げた姿が目に焼き付いています。特に印象的なのは、これも必ずと言っていいほど、客席から「お恵ちゃん!」の声がかかるんですよね。本当に熱心なファンの方がたくさんいて、愛されているだなあ、と思っておりました。その辺りの気持ちを、ささやかではありますが追悼の形にさせて頂きました。ご関心をお持ちの方は、あす20日の夕刊(夕刊のない地域は22日の朝刊)をご覧になって頂ければ幸いです。

  Pop Styleと全然関係のない内容ですみません……。あしたはPop Style絡みのことを書かせて頂きますので。

(央)です。14日発行の夕刊「Pop Style」もまたまたキてます!

見開き特集「ALL ABOUT」には、先週に引き続き作家・ミュージシャンの中原昌也さんが登場。

先週、蓮實重彦さん・ロマン優光さんとの対照的な2対談で貧乏についての悩みを切々と打ち明けた中原さん。我々Pop Style編集部員は、その悩みの“主因”?は、大量のDVD、CDがつい欲しくなるという中原さんの消費行動にあるのではないかと考え、今回は「タワーレコード」でのお買い物の現場に密着せていただきました! 

日本映画、ラテン、カントリー、電子音楽… まさに炸裂!!な中原さんの知的好奇心! 感心・懇願・絶句する記者!! 今までの新聞ではありえない?特集、今週も要注目ですよぉぉぉ! 

「News Review」面のタレントエッセーは波田陽区さん。「結婚」について語って頂いています。同テーマの古屋兎丸さんのイラストも笑えます。ズームアップコラムは「エレベーター事故」について。

「恋ナビ対決」も「ジューンブライド大作戦!」がテーマ。(Z)記者が和洋さまざまなプランをご紹介しています。

同じ面のイベント紹介コーナー「SCENE」は、青山ブックセンターの出版関連イベントが二つ。本田透さん×おたく芸人ユニット「アニメ会」さんのトークと、翻訳家の若島正さん×大森望さんのトークをいっぺんにご紹介しています!! 

何とぞ皆様お手にとってごらんくださいませ~。

(央)です。7日発行の夕刊「Pop Style」も盛りだくさんです!

見開き特集「ALL ABOUT」には、作家・ミュージシャンの中原昌也さんが2週連続登場します!

1週目の今回は交流の深い2人の方とそれぞれ「貧乏」を同一テーマにご対談。蓮實重彦さん(元東京大学学長)、ロマン優光さん(説教ニューウエーブバンド「ロマンポルシェ。」メンバー)と、極めて対照的なお話を繰り広げています! はっきり言って見逃せませんよこれ!!

「News Review」面のタレントエッセーはだいたひかるさん。話題のSNS「mixi」について語って頂いています。同テーマの古屋兎丸さんのイラストも絶好調です。ズームアップコラムは「プロ」のプライドについて。

「恋ナビ対決」は「キタ--(゜∀゜)--!! W杯  目指せハットトリック」デート。 (福)記者が、王道系からマニアック系まで盛りだくさんなプランをご紹介しています。

同じ面のイベント紹介コーナー「SCENE」には漫画家の根本敬さんが登場、ただいま開催中の個展について語っておいでですし、恋愛相談コーナーも要注目です!! 何とぞ皆様お手にとってごらんくださいませ~。

メカと美少女

2006年6月 5日

……と言えば、おたくが好むものの二大要素ですが(やや語弊あり)、それを略した「メカビ」というタイトルを持つ「オタク情報総合誌」を標榜したムックが、講談社から発売されました。編集室のブログはこちら。その中に、「オタクとマスコミ――取材の最前線から」と題した鼎談記事が載ってまして、実はその鼎談者の一人として登場しています。読売、朝日、毎日の各新聞で、いわゆるおたく系の記事をよく書いている記者が集まって、あれこれとしゃべったのをまとめて頂いたものです。

 まあ、私自身は大したことは言ってなくて、他のお二方の面白いお話を聞かせて頂いたようなものなのですが、この企画をお受けしようと思った動機の一つに、ネット上で時折見かけるマスコミ、特に新聞の見方に対して、やや違和感を覚えていたということがあります。すなわち、○○新聞はこっち寄りだから、××新聞はあっち寄りだから云々……といった、社名だけで初めから先入観を持って記事の内容を判断する、という見方です。

 もちろん、新聞社ごとに社の論調というものは確かに存在します。とはいえ、実際の取材や記事執筆の現場では、記者個々人の裁量や判断に委ねられている部分が大きいのも、また事実です。自らがどんなふうに考え、活動しているのかをお話しすることで、決してそんなことはないんですよ、ということが少しでも伝われば……というのが私のささやかな願いだったりします。

 他にも、漫画好きで知られる麻生太郎外務大臣や「バカの壁」の養老孟司さん、7月公開の映画「日本沈没」の樋口真嗣監督、ミュージシャンのGacktさんといったそうそうたる顔触れへのインタビューや、「電波男」の本田透さん、「年収300万円時代を生き抜く経済学」の森永卓郎さんらの評論など、充実したコンテンツがぎっしり詰まっています。さすがは、自らがおたくだと公言する編集長が「自分の読みたい記事ばかりを集めた」と豪語するだけはあります(笑)。おたくを自認するする人はもちろん、おたくの世界に関心を持っている人にとっても、大変興味深い一冊に仕上がっていると思いますので、機会があればぜひ手に取ってみて下さい。

 あと、鼎談は4月に秋葉原のメイド喫茶「シャッツキステ」で行われたのですが、前々から興味を抱いていたこのお店に来たのは、実はこの時が初めてでした。それで思っていた通りのすてきなお店だということが分かったので、5月10日付のPop Style「恋ナビ対決」でご紹介させて頂いた次第。ちょっとした裏話でした。

(央)です。そう、(福)たんも言う通り、どんどん更新していきましょうね!!

このブログのうたい文句に、「取材の裏話」とありながら今まであまり出てきていなかったような…

新聞はとってもとっても紙幅が限られています。読みやすくお届けするため、文章を短くして写真(絵、イラスト)等を大きくレイアウトするため、せっかくお聞きしたお話を、涙をのんでバッサリ落とすことも多々あるのです。

というわけで、5/24掲載だった「ALL ABOUT水野純子」の時、最後まで残そうと試みていたけれど落ちてしまった興味深いお話をば。

水野さんはスウェーデン人のかわいい漫画家さん(「取れたてブログ」のお写真でも一緒に写っていたオーサさん)と、世界の漫画家が置かれている状況について話し合っていた時、「私たちの国で、今までの若者にはバラエティーに富んだ漫画がなかった。対象年齢ごとにたくさんのジャンルがある日本の漫画がうらやましい」と言われたそうです。そして、びっくりするものをオーサさんが見せてくれたとか。それが、表紙が馬の写真の馬雑誌(?)。

中を開くと、馬グラビアに馬と少女のふれあいを描く子供向けの漫画に、馬が擬人化された漫画……

何でも、馬はスウェーデンで大変ポピュラーな“ペット”だそうで馬の雑誌が多いのですって!…日本では須藤真澄さんの「ゆず」シリーズ、小林まことさんの「What's Michael?」、ほしよりこさんの「きょうの猫村さん」、ねこぢるさんの作品群、渡辺電機(株)さんの「はたらくねこ」など猫漫画と言ってもとんでもないバラエティーがありますが、スウェーデンではそんなに多種多様ではないのだとか。その前に、漫画自体がそんなになく、馬漫画のほかはアイドル雑誌のアイドル漫画くらいなのだ、とオーサさんに聞いて水野純子さんもびっくりしたそうです。

面白いですねー。ほかの国の漫画事情も、またぜひ聞いてみたいところです。

6月になりました

2006年6月 1日

 すっかりごぶさたしてしまって申し訳ありません。せっかくのブログなんですし、もっと積極的に更新していかねばなあ、と常々思ってるんですが、思ってるだけでは更新はされないわけで(汗)。月も改まり、衣替えも行われたところで、気持ちも新たに取り組んでいきたいと思います。

 我らが「Pop Style」もスタートから2か月を過ぎ、少しずつマイナーチェンジを試みたりしています。例えば、コーナーとしての統一感を持たせるために、4ページ全体にわたって背景色を薄い黄色にしてみたり、などもその一つです。皆さんのご意見も取り入れながら、変われるところは機動的にどんどん変わっていきたいと思いますので、どうぞご意見をお寄せ下さい。メールアドレスは、popstyle●yomiuri.com――●を@に置き換えて下さい――です。

 ところで、来週と再来週の「ALL ABOUT」にご登場下さるのは、三島賞作家にしてミュージシャンの中原昌也さん。今後も、あっと驚くようなラインアップを準備しておりますので、どうぞお楽しみに。

ごぶさたしております(央)こと尾崎です。

通算成績3勝2敗2分けとなりました「恋ナビ対決」。

31日発売分は、ついに石田純一さん自らテーマを与えてくださいました。題して「魅惑の夕方」。今回は不肖私めが執筆させていただきました。なるべく平常心・明鏡止水の境地で記事の作成に当たろうとは思うものの、やはり「対決」とあるからには勝ちたいと思ってしまいます。

今回もサプライズや視点の違い、穴場感覚など、色々工夫しながら書いてみました。果たして今回はどのような審判が下されるでしょうか?! どきどきどき…十ン年ぶりに合否発表を待つような感覚です。負けるとかなり悔しいんですよ~~~~! 日々ネタ集めに奔走しつつ精進しております…

見開き「ALL ABOUT」は、「スープストックトーキョー」の創業者、遠山正道さんがご家族で登場。ビジネスと家庭生活とについて語っていただいています。News Review面はブログの盗用問題に関してや、お笑いコンビ「ザブングル」によるW杯に関するコラムが掲載されています。

ぜひ夕刊をお手に取ってお楽しみください!

2日連続登場で失礼します! 本日のPop Style、いかがでしたでしょうか? 旬の人びとをご紹介する「ALL ABOUT」、大きな人物写真ではなく、イラストを中心にご紹介するのは初めての試み。記者もレイアウト担当者も、とてもドキドキしながら、いい意味で「いつもの新聞らしくない」紙面になるよう、苦心いたしました。

昨今の「萌え」系の漫画、アニメーションとはまたひと味異なるけれども、とてもかわいらしい水野純子さんの魅力を少しでも多くの方にお伝えできればいいのですが…。新聞紙面で興味を持たれたら、ぜひ彼女の作品世界にも触れてみてください!

Pop Style編集チーム(取材記者だけでなく、レイアウト担当記者もカメラマンも含めて)一同で、これからも、なるべく型にはまらないようにいろいろなやり方に挑戦していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします!

さて、全く話は変わりますが、われわれの職場では今の時期、健康診断が行われます。どうしても男性が多い職場なので、女性社員は午前と午後、かなり限られた時間にだけ受けることとなります。午前は夕刊の編集作業でどうしてもバタバタするので、午後の遅めの時間で例年受けるのですが…

無駄な抵抗と分かっていても、少しでも体重が軽くなるように(着衣で計量しますので)つい薄着で出社し(袖無しに上着をひっかけ、健診会場で上着を脱いじゃう)、前日夜から食事を取らず、髪飾りや指輪類、眼鏡もつけないで臨んでしまうんですよね… 特に眼鏡フレームが重さに反映するような気がして。前日夜から当日の夕方ごろまで飲まず食わずでおなかが減ってふらふらするし、眼鏡もしないんで、よく健診会場に向かうまでに壁にぶつかったり、知人とあいさつせずにすれ違ったりしてしまうのも私の毎年の恒例行事です。

でも、考えてみたらコンタクトならそんなに重くないよな…と気づき、今年は視界ハッキリ、ぶつからずにすみました(笑)。

おかげさまで?去年と同程度の体重で済んだのでひと安心。でも、安心して帰ってきて仕事しながら1週間断っていたチョコレートをもにゃもにゃ食べてしまったので、元の木阿弥というかなんというか…

ともあれチョコレートは頭を活性化させ(る気がし)ます。チョコっとだけつまみながら、鋭意次号Pop Style面の準備をしている夜中の編集室からお送りいたしました。

 

水野純子さん登場!!!!

2006年5月23日

皆様お久しぶりです。(央)こと尾崎です。

Pop Styleのデートプラン提案面「恋ナビ対決」は、複数の記者がローテーションしています。先週は自分が担当でもないのに執筆者に提案しまくって「エクサントリーク」の白いひらひらコルセットドレスに執事喫茶「スワロウテイル」、薔薇園散策…と、私の趣味を全開にして「山の手令嬢気分デート」を展開してもらっちゃいました……取材にも全部同行、優雅な気分を満喫して参りました。いやぁひらひら服って本当にいいものであります。

ああ、前にもこんなことが…実はかの“直言兄弟”こと(汗)(福)記者が拙紙で2年以上にわたり連載していた通称“おたく面”こと「ポップカルチャー」面。その第1回「ゴスロリ」も、先週の「恋ナビ」と同じように、裏で私の趣味を(汗)記者に教えて差し上げたりしたのです(笑)。つまり私は(福)たんの裏姉、(汗)お兄様の裏妹?になるのかな。

甘ロリ路線で展開した前回の「恋ナビ・山の手令嬢気分デート」、果たして石田純一さんの判定やいかに?!

と、まあ紙面の裏でごにょごにょ蠢いていることの多かった私ですが、どうしても皆様にご紹介したい漫画家さんのため、明日発売のPop Styleでは、思い切って中面見開きを担当させていただきました! “エロこわカワイイ”絵柄が欧米でも大人気、世界を軽やかに飛び回ってご活躍中の水野純子さんが「ALL ABOUT」面に登場です!
とってもキュートで甘~い…でもちょっと毒も含んだ不思議世界。「ALL ABOUT」コーナー初、大きくカラフルなイラストがどどど~んと載っております。ロングインタビューやご本人の海外見聞録なども。ファンの方はもちろん、水野さんをご存じない方も、ぜひお手にとってご覧ください。ご本人もキュートなんですよ!

そのほか明日のPop Styleは、「恋ナビ対決」が「海が見たいと言われたら…デート」。連載コラムには三遊亭白鳥さんが登場します。

5月に入ってからどんどん濃くなっている気がするPop Style…皆様どうぞよろしくごひいきに願います!

相互乗り入れ(笑)

2006年5月18日

 この「Pop Styleブログ」とほぼ同時期に始まったブログに、「うたた寝帳」があります。4月に日曜版が全面刷新されたのに合わせて、長井好弘編集長が日々のよもやま話を楽しくつづっています。休みの日以外は毎日更新してらっしゃるので、頭が下がります。こちらも見習わないとなあ……。

 実はPop Style編集部と日曜版編集部は同じ部屋にあり――というか我々が日曜版に間借りしている感じですが――、長井編集長とも毎日のように顔を合わせています。で、先ほど宮城県石巻市にある石ノ森萬画館について聞かれ、昨年9月に行った時のことをお話したら、さっそくブログのネタにして下さったようです。何だかウニがおいしかったことしか覚えていないような書かれ方はやや心外だったりしますが(笑)。

 しかし、かつて学生のころ、長井さんのゲーム批評を日曜版で愛読していて、こういう記事が新聞で書けるってすごいなあ、と思っていた自分が、まさか同じ会社に入ってこんな近くで仕事をするようになり、あまつさえアニメの記事なんかを書くようになるとは……。巡り合わせとは不思議なものです。

 4月に始まった我らが「Pop Style」も、早いものできょうの夕刊で6回目。今回の「恋ナビ対決」も、前回私が書いた「萌える!ヲタ世界デート」に負けず劣らず“濃ゆい”です。お題は「目指せ!山の手令嬢デート」。コルセットドレスを身に着けたモデルさんが、旧古河庭園や、今や有名になった執事喫茶「スワロウテイル」を巡ります。庭園をバックに日傘を差した、まさにお嬢さま風の写真は一見の価値ありです。

 中面見開きの「ALL ABOUT」は、前回に続いて小説家の長嶋有さん。若いころから愛してやまない「真心ブラザーズ」のYO-KINGさんとの対談です。

 

 先日の「恋ナビ対決」の「萌える!ヲタ世界デート」、石田純一さんの判定が出ました。結果はもちろんうれしいんですが、石田さんに「僕も初めて『行ってみたい!』と思いました」とおっしゃって頂けたのが何より良かった。おたくの世界を魅力的に感じて頂けたのなら、これ以上の喜びはありません。

 そして、鋭いご指摘の数々に感服しました。「多くを知って小さく語る」「しゃべりすぎるな」「スペシャリストではなくプロフェッショナルになることが大事」などなど……。まさに、おたくが陥りやすい部分を的確に突いていて、女性との付き合い方以前に人としてのあり方を教わったような感じです。こういう点に気を付けていけば、私も“脳内”じゃなくて本当に彼女ができるかな……?(笑)

 あと、「メイド喫茶に行ったとしたら、マジメな顔してればいいんでしょうか? はしゃいでいればいいんでしょうか?」とのことですが、これはもう、自然体で、と言うしかありません。あまり硬くなっても、変になれなれしくしても、メイドさんには迷惑でしょうから。それこそ、普通の女性に接するように、でよろしいんじゃないでしょうか……。あまり難しく考えずに、ぜひ一度、行ってみて頂きたいものです。

 先日の中吊り広告の通り、不肖私が書かせて頂きました。テーマが「萌える!ヲタ世界(ワールド)デート」ということだったので、それっぽい所を巡ってみたつもりなんですが……。結果として全然デートプランになってないですね(笑)。まあ、おたくというのは日々こうやって楽しんでいるんだよ、ということが少しでも伝わればなあ、と思いまして。楽しくなきゃ、おたくなんてやってませんし。機会がありましたら、文字通り「ご笑覧」頂ければ幸いです。

 ちなみに、9日発売の「TOKYO★1週間」さんでは、同じテーマで主に「鉄道おたく」ネタを中心に、14日で閉館する交通博物館などを取り上げています。私ももともと“鉄”分は豊富なたちなので、楽しく読ませて頂きました。果たして石田純一さん、どんな判定をして下さるのかなあ……(笑)。

中吊り広告

2006年5月 8日

Nakadzuri_2  ゴールデンウイークが明け、東京メトロの車両内に写真のような派手派手しい中吊り広告が登場しました。講談社の雑誌「TOKYO★1週間」と我らが「Pop Style」による「恋ナビ対決」の、まさにコラボレーション広告です。

 今回のテーマは「萌える!ヲタ世界(ワールド)デート」。ほとんど当然のごとく(笑)、10日付夕刊「恋ナビ対決」の記事を書いているのは私です。どんな内容かは、読んでみてのお楽しみ、ということで。広告は、あす9日まで掲示されているそうですので、機会があったらご覧になってみて下さい。

 きのうきょうはゴールデンウイークの谷間ということで、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 私は、今年は基本的にカレンダー通りの勤務ですので、先ほど原稿を一本書き終えてややまったりしているところです。まあ、おとといの日曜日も秋葉原に取材に行きましたし、あす以降の連休も会社に顔を出したりはする予定ですが……。

 ゴールデンウイーク中は各地で様々なイベントが開催されますが、私にとって楽しみなのは同人誌即売会の数々。同人誌即売会といってもなじみのない方には何のことだか分からないかもしれませんが、コミケという言葉はどこかで聞いたことがあると思います。正式名称は「コミックマーケット」。毎年夏と冬の2回、東京・有明の東京ビッグサイトを全館を借り切って行われるイベントで、最近はコスプレなどが注目されていますが、本来は日本最大の同人誌即売会、つまり自分で作った同人誌――既存のアニメや漫画、ゲームを基にしたパロディ、あるいはオリジナルの漫画など――を売りたい人がサークルとして参加し、買いたい人が一般参加者として目当てのサークルに行って購入する、という催しです。

 コミケは扱うジャンルも多岐にわたり、参加者も多い時で一日20万人近くにもなる大規模なイベントですが、ジャンルを特定の作品や傾向に絞った小規模な同人誌即売会は、ほぼ毎週末のように全国各地で開催されています。そして、ゴールデンウイーク期間中は休みが続くということもあって、連日のようにいろいろなイベントが行われる、というわけなんです。

 例えば、5日にコミケと同じ東京ビッグサイトで開かれる「コミティア」は、他の作品のパロディではないオリジナル作品に限定した同人誌即売会であったりと、イベントごとに様々な特徴があります。こうした比較的小規模な催しを見て回る時の楽しみは、何より、今まで自分の知らなかった素敵な作家さんや作品と出会えることです。現在のコミケほど大きくなってしまうと、自力ですべてを回るのはまず不可能で、訪れるのは事前に目星をつけたサークルさんだけということになりがちなのですが、小さな会場では全体をくまなく回れて、思いがけない掘り出し物にぶつかることもあります。これこそ、同人誌即売会の醍醐味と言えましょう。

 あす以降、可能な範囲でいろいろなイベントに顔を出すつもりですが、今度はどんな出会いが待っているか、今から楽しみでなりません。

まぐさを食む日々

2006年4月28日

 どうも皆様初めまして。Pop Style編集部の「(央)」こと尾崎と申します。相変わらずPop Style編集長が表に出てこようとしないので、時々「(福)」こと福田さんとともに、このブログを書かせて頂きます。紙面では、「恋ナビ対決」(19日掲載の錦糸町編を担当しました)ほか、「SCENE」でのイベントリポートを時々書き、また見開きの人物特集「ALL ABOUT」にも関わっていきます。 そのほかにも編集部一同で今後も続々、いま、そしてこれからアツい人々・イベント・場所などをPop Styleで紹介していきますので、ご期待ください!

 さて、石田純一さんによる第3回と4回めの「恋ナビ対決」判定も出ました! 石田さんの判定は我々編集部にとっても大変参考になり、「さて次は何を出そうか」とやる気もかき立てられます(石田さんご本人とデートできればもっとアイデアがわくのに! と編集部女性記者一同が言っていたりいなかったり?)。来週水曜日はゴールデンウイークのため1回Pop Styleはお休み。実は今年の水曜で唯一のお休みがこの5月3日なのです。後はネタをかき集めに一同馬車馬のように働く…ハズです。次回掲載の5月10日もハッキリ言って、濃いです。見逃せませんよ!

 さて馬車馬にも「まぐさ」が必要…というわけで、読書や映画鑑賞、イベントに参加するなどして、養分の吸収に努めたいと思います。紙幅の都合上、本紙ではなかなかすべてご紹介できないあれこれをここに書いていけたらなぁと思います。

 先週は終業後に渋谷のライブハウス「O-Nest」にて中原昌也さん、RUINS ALONE 、DMBQ 、the USA Is A Monsterらのライブを鑑賞。耳をつんざくノイズから、大迫力のロックまで十分に堪能しました。堪能しすぎて一人でコケ、自分のお酒を頭からかぶり、焼き海苔が固まったみたいな状態となりました…文字通りノリノリ。

 とにかくドジでよくコケるんですよね…取材時も転んだりガラス細工をこかしたり、忘れ物をして取材のお相手に追いかけられたり電車を逆に乗ったりと、ボケ連発です。ドジっ娘がかわいいのは2次元の中だけです。3次元になじめるよう精進したいものであります。

 昨夜は三島由紀夫の幻の映画『憂国』のDVDを観て、底知れぬ作家のナルシシズムの爆発にそら恐ろしいものを感じつつ、普通の映画文法とは異なる表現の数々、画面の美しさに感心しました。

 ちょうど私が生まれた年と月は三島の自死と同じ1970年11月。DVD特典のドキュメンタリーで静かに語る三島の声を聴き、そういえばニュースの中で「檄」を叫ぶ以外の彼の肉声を聴くのは初めてだな、と改めて思い知ったり。彼の生きていた時代を知らぬ世代の人間にとっても、貴重な映像ではないかと思います。

 明日は渋谷の名画座シネマヴェーラ渋谷に、加藤泰監督の『車夫遊侠伝 喧嘩辰』『怪談 お岩の亡霊』を観に行き、蓮實重彦さん・鈴木則文さん・山根貞男さんのトークを聴きに行く予定。加藤監督作品は『みな殺しの霊歌』しか観たことがないので楽しみです。

 それでは今回はこのへんで。

 「ふしぎの国のアリス」と言えば、英国のルイス・キャロルが19世紀に書いた有名な児童文学です。日本でも、これまでに何十もの翻訳や絵本が出ていますが、今月、ポプラ社から新しい絵本が出版されました。

 絵を描いたのは「ぽっぷ」(POP)さん。上のリンク先をご覧になっても分かる通り、とてもかわいらしい絵を描かれる方です。POPさんにとっては初めての絵本ということですが、実はこの方、おたくの世界では非常によく知られた存在なのです。

 アニメや漫画、ゲームの名シーンをほうふつとさせる例文の数々を掲載し、おたくの間で一大センセーションを巻き起こした三才ブックスの英単語集「もえたん」。この本のイラストを手がけたことで一躍注目を浴びるようになり、今では漫画家、イラストレーターとして各方面で活躍されています。私もPOPさんの描く絵が大好きで、画集まで買ってしまったほどですが、まさかきちんとした子供向けの絵本にまで進出されるとは! 素直に驚いてしまいました。

 しかも、絵本自体も決して「萌え」狙いのキワモノというわけではなく、新たな感覚の「アリス」の世界を、叙情感あふれる淡い色彩で鮮やかに描き出しています。これなら、子供にも安心して読ませることができます。そして、POPさんの絵本を読んで育った子供たちが立派なおたくに成長してくれたら、日本の未来も安泰……と言えるのかな?

 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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