どうも自称・恐怖新聞記者の(央)です。
久々にホラーなブログで行きますよ! 先日12/9の読売夕刊popstyle「シーン」でもルポしましたが、ホラー・伝奇作家の巨匠、朝松健さんの著作100冊達成記念パーティーに参加してきました!
朝松さんといえば「魔術戦士」「逆宇宙ハンターズ」シリーズなど数えきれぬ綺羅星のごときホラー・伝奇ものの名作をものしており、のみならず編集者時代にも本格的魔術書を多く世に送り出してきたまさに巨匠です。
そのお仕事はいまでいう“ラノベ”的作品から重厚な怪奇小説、クトゥルフ神話もののアンソロジーまで、とにかく一貫してホラーと恐怖、伝奇一筋。その100冊という偉大な区切りの宴は東京ドームを見下ろす地上27階のホールで行われた非常に豪華なもので、井上雅彦さん高橋葉介さん飯野文彦さん牧野修さんら多くのご友人の作家、編集者さんたちでにぎわい、ラストにはお子さま方からの花束贈呈まで実に和気あいあいと和やかな宴だったんです。
この花束贈呈を見て私は感涙しました…ホラー一筋でお子様方を育て上げられるんだ! スゴイことだ! これは一生リスペクトですっ!! 成人してもついにホラーや怪談から離れられない自分にとっても本当に我がことのように嬉しい夜だったんですよ。
さて、西洋魔術をモチーフとした作品ばかりでなく、仏教知識にも大変造詣が深い朝松さん。以前に「脳膿瘍」という大病をされ、奇跡の生還を果たされてから特に新たな豊穣さをたたえ花開いた作風、「室町伝奇もの」はどれも最高! 一休宗純や世阿弥などを登場させ、虚実皮膜、時空のあわいを自在に行き来するめくるめく幻妖の世界は一読の価値ありです。まさに山田風太郎の衣鉢を継いでいるといえるでしょう。このシリーズの最新刊は「ぬばたま一休」、その前作の「東山殿御庭」は日本推理作家協会賞短篇部門候補となっています。
ほかに、私がちょうど年末の今こそ強力にお勧めしたいのが「元禄霊異伝」「元禄百足盗」「妖臣蔵」の…朝松流「忠臣蔵もの」! 江戸のエクソシスト、祐天と柳沢吉保らが霊的死闘を繰り広げるんですよ、聞いただけでワクワクするでしょ! 実在の人物たちが入り乱れてむっちゃくちゃ面白いです!
また、朝松さんが編集者時代、とある魔書(ラブクラフト発祥のクトゥルフ神話における「ネクロノミコン」みたいですね)を刊行する際に、朝松さんの周囲に起きた様々な怪現象をモチーフに、朝松さんご本人が登場する漫画(!)、JETさん画の「KEN&JETの魔界召換」、またその経験を小説化した「魔障」もオススメ!
ホラー者の偉大なる先達として、朝松さんにはぜひぜひこれからも150,200冊と素晴らしいお仕事を重ねていって欲しいものです!
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記事に無関係で恐縮ですが、怪奇、薔薇とともに私(央)が黒い自宅で溺愛する爬虫類たちの勇姿、動画公開中…くるくるやもりは非常にレア!!
何と芸をする!「くるくるやもり」http://jp.youtube.com/watch?v=D_GRRrGHVic
「ぴょんぴょんとかげ」http://www.youtube.com/watch?v=t46QbYHwRgI
「ぺろぺろやもり」http://jp.youtube.com/watch?v=cSkYcVyGpw0
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