初めまして、ポップスタイル初登場の社会部江東支局・鶴田裕介こと(鶴ゾー)です。いつもお遍路ダイエッター(森ゾー)さんのマニアックかつ自由すぎる記事やブログをうらやましく見ていましたが、ついにこの新聞業界の異空間に入り込むことができて、感無量です。
せっかく潜入できましたので、16日付夕刊のポップスタイル「ALL ABOUT 東京スカイツリー」ではホントに好き勝手やらせていただきました! 「恋ナビ対決・東京スカイツリー編」の中で私が取材した「粋」のデートコースで、本紙に載りきらなかった部分をここで一挙にご紹介させていただきます(写真は、屏風博物館で、女優の今村美乃さんとのデートしている様子)。
★自転車デートは要事前予約
「恋ナビ対決」は、同僚の前田遼太郎記者とツリー周辺デートで争いました。
前田記者は普段からツリー関連企業・団体に深く食い込んだ取材を続けてきただけに、ラストに何か「隠し球」を持っているとの情報があり、戦々恐々でした。何しろ、このデート対決、「ガチ」ですから。いやホントに。
テーマとして与えられた「粋」。なんでも、ツリーを照らす「粋」の照明は、隅田川を表す水色らしいです。すぐに頭に浮かんだのが、近くの川をチャーター船で巡る「水上デート」でしたが、事前に企画担当者に相談すると「別にいいけど経費でないからよろしく」と。・・・。でもまあ、僕すぐ船酔いしますし、あきらめるしかないですね。
というわけで「粋」です「粋」。なんとなく渋いイメージがありますね。僕が持てるすべてのツリー周辺情報を駆使してコースを組んでみました。手段を選ばずコネでゴリ押しする前田記者には絶対負けません!
移動の足に選んだのは自転車です。こないだ取材帰りにランチを食べたカフェ「SLOW CYCLE」(墨田区業平1の12の2、03・6456・1600)にカッコイイ自転車が何台も並んでいて、店主の高岡正光さん(35)に尋ねたところ「レンタサイクルしてるんです」とのお返事だったので、チェックしていたのです。
レンタル代は5時間634円、1日1000円。さりげなく便乗しているところがいいですね。自転車は10台で、なるべく事前に予約していった方がいいそうです。
★圧巻の屏風博物館
次に向かった「屏風(びょうぶ)博物館」(墨田区向島1の31の6、03・3622・4470)は、東京で唯一の屏風専門店という「片岡屏風店」に併設されています。時代劇に出てきそうな金ピカな屏風からバッグと柄を合わせた今風なものまで、本当にいろんな作品を見ることができます。
何しろ、普通こんなたくさんの屏風を見る機会なんてめったにありませんから、まさに圧巻といった雰囲気でした。着付けが趣味だという今村さんは、着物を仕立て直した屏風にものすごく興味を惹かれていたご様子。その時は「ふーん、着物が趣味なんだ」と思っただけでしたが、この、デート相手という「敵」を知ること、つまりリサーチ不足が結果に大きく現れることになるとは、全く気づいていなかったのでした。
★キラキラ橘商店街、昭和率高し!
「粋」=シブいという解釈で攻めようとした僕にとって、ビックリするくらい昭和レトロな「キラキラ橘商店街」(墨田区京島)は、ある意味勝負どころでした。だってこれ、見てもらわないとなかなか雰囲気伝わりませんが、昭和率ものすごく高いですよ。本当に映画のセットみたいです。シブいんです。タモリさんとかさまぁ~ずさんとかが歩いてても全然、しっくりくる。
が。いざ一緒に歩いてみると、今晩のおかずを買い求める主婦の皆さんが八百屋さんとガチンコ勝負を繰り広げている。シブすぎる・・・。「あ、(今村さんの出身地の)熊本県産のスイカ売ってますよ」とかまったく不必要な案内で今村さんを困惑させてしまった揚げ句、「ここはつきあい始めのカップルというより、つきあいの長い2人が総菜とか買って自宅ディナーを楽しむのに向いてますね」とフォローまで入れてもらっちゃいました。いかん、狙いすぎたか・・・。
★ツリーパフェ、迫力満点!
女子と言えば甘いもの!挽回を狙い、ツリーにほど近い「さくらCafe向島」(墨田区業平1の17の5、03・6658・8435)に転戦。ここの名物は、ツリーの1000分の1、63・4センチメートルの巨大な「ツリーパフェ」です。16日のポップスタイルの真ん中にあったツリー切り抜きキットと同じサイズですね。
この迫力、かなりのポイントゲット!かと思いきや、今村さん、「これ、食べきれるかな」。と不安顔に。ええ、頑張りましたよワタクシ。
店長さん、カップル狙うなら、もうちょっと中身、空洞にした方がいいと思います。仕事が丁寧すぎますよ!
★ミラーおじさん、満面の笑み!
と、いうわけでシメの記念撮影は、今や名物となった「ミラーおじさん」こと谷伸吉さん(69)の元へ。このおじさん、自転車にくくりつけたカーブミラーを使って、ツリーを背景にした記念写真を撮らせるボランティアをしています。いつも「曇りや雨の日は来ない。きれいに写らないから」と言い張っているのに、事前に「女優さんと来ますから」と耳打ちしておいたら、ぽつぽつ降り始めているにもかかわらず、満面の笑みで待っててくれました。
普段は結構渋い顔をしているのに、「はいポーズ」とかけ声を出すおじさんの表情と言ったら。デートコースもラストというのに、今村さんの笑顔とともに、おじさんのデレデレ顔まで脳内にプリントアウトされてしまいました。
★そして審判の時!
で! 後攻の前田記者たちの帰りを待って、審判の時がやって参りました。
読売新聞江東支局の使い古されたソファに腰掛け、しばし思案する今村さん。「勝者は・・・・」。祈りのポーズで判決を待つ我々をおそらく分単位で焦らした揚げ句、飛び出した言葉は「前田さん!」。・・・・・・もう腰骨ごと崩れ落ちましたよ。ガチでしたから。
採点は、前田君が「90点」で僕が「80点」とのこと。その後、デートコースの1か所1か所について論評を受けましたが、ぼうぜんとするばかりであまり耳に入りませんでした。ツリー取材の人脈を駆使した「隠し球」にあえなく敗れ去ってしまった私。前田記者の開業前の展望台デートなんて、東武さん、優遇レベルがあり得なさすぎです!
(市)編集長、もう一度、もう一度だけリベンジのチャンスを!また今村さんとデートさせてくださ~い!!!
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