popstyle読者のみなさん、(清)こと、清川仁です。昨日をもってpopstyleを卒業しました。
早々に卒業ブログを書いた要領の良い623記者と違い、卒業後にようやく惜別の辞にとりかかるあたりが、いつも締め切りに追われてヒイヒイ言っている自分らしくて情けない限りです。私、(清)は、2010年11月からpopstyle編集部に在籍しました。2年間の立川支局勤務の前にも2007年5月~2008年11月末まで在籍していたので、popstyle歴は足かけ2年7か月ということになります。いま見たら、当時のpopstyleさよならブログも、12月2日に執筆していたことが判明。やっぱり卒業後(汗)・・・いや、1日早まった!3年間で1日分成長! なんてポジティブ!!
当時のブログを振り返ると、Perfumeのことばかり書いてますね。私がいたころは、popstyleといえばPerfume推しだったのですが、離れているうちにAKB一色に染まってしまったようで・・・。この1年間でも、結局Perfumeは取材できなかったのは痛恨ですが、それ以外は自分なりに充実した取材ができたと思っています。
私が「ALL ABOUT」や「注目ワード」で紹介したアーティストや事象は、以下の通りです。
高円寺女子化、西寺郷太、笑い飯、なまはげ居酒屋、山里亮太、ラーメン二郎、T-Pistonz+KMC、ソノダバンド、リアル脱出ゲーム、necomimi、佐渡裕・くるり岸田繁対談、IL DIVO、冷やしご飯、綾小路翔、東京ポッド許可局、ライムスター、小島慶子、白A、→Pia-no-jaC←、Faries、ソナーポケット、ドラクエ25周年展、が~まるちょば。これにプラスして、明日の紙面でVOCALOID3、16日には2CHELLOSを特集する予定です。
このうち、リンクが張ってあるのは、紙面に載せきれなかったこぼれ話が書いてあるブログです。本当は毎回書きたいという思いがあったのですが、業務の傍ら書いているものですから、余裕がある時にしかできませんでした。ほとんど校正もしないままに書き殴ったものなので、誤字脱字はもちろん、何を言いたいのか分からない記述も散見されますが、ご容赦下さい。それでも、みなさんからはツイッター等で大きな反響をいただきました。本当にありがたかったです。最近では、氣志團×ももクロZの対バンライブのブログに対する反響がものすごく、驚いてしまいました。綾小路さんがRTしてくださったり、山里さんからはDMもいただりするなど、ちょっと恐縮してしまうぐらいで、思い出深いものになりました。正直、ブログは仕事として扱われない領域で、自己満足のようなものとしてしか捉えられません。でも、私としては、取材に協力していただいた方々へのささやかな敬意のつもりで取り組んできました。そんな中、読者のみなさんの声は、私にとって大きな力となりました。本当にありがとうございました。
popstyleは、客観報道を前提とする新聞の中では異例の紙面です。特に私の場合、取材対象に惚れ込み、前のめりに応援するような記事を書いてしまっていました。自分でも肩入れし過ぎかも・・・と思わないこともないのですが、そもそもpopstyleの紙面が見開きカラーで一人のアーティストをクローズアップするのですから、紙面構成自体が客観性も公平性もないのです。なので、前のめり上等!と開き直っていました。その代わり、自分の中では、①自分が本当にスゴイと思った人たちしか取材しない②旬はむしろ関係なく、今もっと評価されるべき人を取り上げる――という一応のルールを設けていました。その上で、なぜ、取り上げた人たちがスゴイのかを、ちゃんと分析するように心がけたつもりです。そういう意味では、ファンの方から、「今までこの魅力を周りにどう伝えたら良いかわからなかったけど、とりあえずこの紙面を見せます!」などという声をいただけたのは、まさに本望でした。
もちろん、趣味の問題もあるかもしれませんが、私がご紹介した方々は必ず誰かには響いてくれるはず、と自信を持ってお届けしたつもりです。今年は特に震災もありまして、個人としても精神的に参ったことも多かったです。そんな中、私は素晴らしい方々にインタビューをさせていただいたことや、ライブを見せていただいたことで、大きな元気や勇気をもらったのです。今年ほど、エンタメの力のスゴさを思い知ったことはありませんでした。
popstyleを離れて本日からは、音楽担当(邦楽ポピュラー)になります。引き続き、近い仕事に携われることは幸運なことだと思っています。もし今後、みなさんが音楽面(木曜夕刊)などで、私の記事を見つけてていただくことがあれば、望外の喜びです。音楽担当の立場としても、popstyleで書かせていただくこともあるかもしれません。
そして、今後のpopstyleをよろしくお願いします。3年前にも書いていますが、正直、この新聞らしくないこの紙面、いつ終わってもおかしくないです(笑)。幾度も存亡の危機に立たされているのがこのpopstyleであり、実際に紙面も当初の4ページから徐々に狭くなっているのです!ぜひ、みなさんの声を届けて下さい。プレゼントのアンケートやツイッターでの反響は確かに力強いものですが、実際のところ、応募数は他の紙面に比べて少ないですし、フォロワーもようやく1000人を超えたところです。「一部の好事家に愛されている紙面」の域を脱していないこの紙面。何とか、読売新聞の顔!・・・とまでは行かなくてもいいですが(なったらむしろまずいような)、「読売新聞といえば、popstyleって変わった紙面あるよね」って多くの人が認知するぐらいにはなってほしいです。
今後のpopstyleも、きっとワケが分からないぐらい面白い紙面になるはずです。アニメおたく記者・(福)たん、ホラー・サブカル担当の(央)姫に加え、新メンバーが登場します。イケメン編集長・(市)王子は、広末より前にキャンドル・ジュンを見初めて特集した人。(森)ゾーは、落語とジャズとお遍路を愛する粋な趣味人。記者の個性が強く出る紙面なので、新しいpopstyleになることと思います。今後も、ぜひpopstyleをご愛読下さい!